カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

やっぱり大好き奥秩父【小川山編・1】

2012-05-14 | ヤマのこと

2012.5.5(土)

続きです。

夕方から降り出した雨はたいしたことはなかったけど、夜中に強い風の音で目が覚めた。
幸い私達のテント場はそよ風程度だったのだけど、上空で唸るような強い風の音が一晩中・・・不気味な夜でした。
(大弛峠ではテントが飛ばされたそうです)

強打したオシリ・・・幸い危険な痛みは感じなかったけど全身が痛くてよく眠れない
明日は歩けるのだろうか・・・
不安なまま迎えた4:00、やはりまだ風が唸っていたので起床時間を遅らせて待機。

隣りのテントにいるJちゃんA君に「どーする?」と聞くと、「天気回復を信じて行く」
との返事だったので、しょうがない、私も行くか(笑)起き上がり準備。

「稜線は強風かもしれないから気をつけてね」と声をかけ、互いに別々のピークを目指します。


 
二日目、Jちゃん達は未踏の「金峰山」へ、我らは以前から一度行ってみたかった「小川山」を目指します。
「小川山」は山深いので、我が家から電車移動で一泊二日では行けない山、3連休の時がチャンスなのです。

まずは昨日通った道と同じ天鳥川方面へ進み、分岐を右へ。
こちらを行く人はほとんどいません、まずは緩やかにスタート。



すぐに視界が開け、昨日登った「瑞牆山」が見えるようになります。
不思議と今朝まであんなに唸りをあげていた風がピタリ、と止まり空も青空に、ほっ

 
左手に「瑞牆山」を見ながら天鳥川の上流に向けて進むと、
広々とした”造林小屋跡”に到着。


ここでちょっと一休み。
うっかりしていると「×」の方に薄い踏み跡があるので行ってしまいそうになりますが、
川を渡ってきて広場、また渡ってきた川を渡って進むようになるので、ガスなどの時は注意が必要かも。
画像下の赤矢印の方向からin、上の赤矢印の方向へout、です。


 
鳥の声と風の音しか聞こえない、静かな登山道。



柔らかな苔の森、「THE奥秩父」と言った感じです。


 
テン場から1時間ほどで「八丁平」一応分岐ですね、新しい道標がありました。
でも・・・なんだかこの先凄そうな雰囲気ですよ・・・


 
大きな岩を巻いたり越えたり、なかなかの登りが続き、
ほぼ空の見えない森の中をただひたすら進むのですが・・・


ここは・・・



まさに・・・・・




原生林?




正確には登山道として整備?されているので原生林ではないけれど、
私が歩いた山の中では一番うっそうとしている気がする。

ほぼ全行程森の中を進むので、時折ある赤テープを確認しながら進んで行きました。



昨日のオシリ強打事件で満身創痍(気分)の私は、段差のある岩が足腰に響く。
自業自得とは言え・・・痛ーい、痛ーい、と言いながらも一つ目の展望岩に到着。
瑞牆山と、幾重にも重なる山々の素晴らしい眺め♪昨日はあちらから見ていたんだね。



金峰山の稜線、風もなく穏やかに見えています。
Jちゃんたち、今頃もう稜線に出ただろうか?強風収まってよかった。

多分このあたりだろう、と地図を広げ、スマホGPSで自分の位置確認。
すると思ったより進んでなくて^▽^; 山頂までは今歩いた距離のあと3倍。
辿り着けるんだろうか・・・ワタシ。正直もう帰りたくなった・・・




いや、気合を入れなおして進むけど、・・・うん、解ってはいたけど、
歩いても歩いても、とにかく右も左も森森森・・・
雪も出てきて木の間をぬったり、巻いたり、木につかまって越えたり・・・







・・・・・黙々


・・・・・・・・・・・・黙々






ぶはーっ 出たー 久々の空っ



岩をよじ登ると二回目の展望場所に出ました。
太陽燦々降り注ぐ岩の上で休憩。遠くに八ヶ岳。
(本当は3箇所展望の得られる場所があったらしいのですが、2個目は見つけられず)



こちらは五丈岩。
GPS確認すると、どうやら残すところ後1/4の行程(2347手前)まで来たらしい。
よっしゃ!がんばれー



更に残雪は増え、午後は踏み抜きに苦労しそうな予感のエリアに突入。
(尾根が広いので要注意)



 
手書きの案内に導かれ、シャクナゲの間を掻き分けるように進むと・・・


 
富士見平から約4時間、着いた、「小川山2,418m」山梨百名山。
予想通りあまり感動のない山頂(笑)
それでも訪れる人の少ないこの場所に、森を楽しみながらこつこつ歩いて来ることに価値があるのだから、
小川山にしたら「展望がないとダメなんですか?」と言いたいところかも。


 
山頂標識の周りだけかろうじて開けていますが、5歩も進めば又すぐに森の中。
ふえ~カラダ中が痛かったよぉ、一休み。



西側の岩に登れば少しだけ展望がありました。




長くなったので続きます。







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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (エドヤマ)
2012-05-14 22:13:21
いいですね、いまは雪のない森で
のんびりしたい気分です♪
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エドヤマさん (cyu2)
2012-05-15 10:04:15
おはようございます。
エドさんのそんなお気持ち、解る気がします。
私はエドさんみたく雪山とか緊張を強いられる山はやら(れ)ないですけど、
それでも冬が終わり、雪の後はこんな森に抱かれ、癒されたくなりますよね。
想像通りの良いお山でした(^^♪
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Unknown (nousagi)
2012-05-15 11:29:13
黙々、黙々、
この感じよ~くわかります。(^^)
頂上を見る限り、
やはりそれほど行きたい山とは・・・(笑)。
でも、cyu2さんには
行きたいと感じる何かがあったんですよね。
頑張ったね~。(^^)
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nousagiさん (cyu2)
2012-05-15 20:10:20
こんばんは~。

あら?nousagiさんは行きたくなりませんか?この山?
やっぱり~(笑)

私ちょっと?変わり者なんですね、きっと。
人気のない山とか、誰にも会わない山とか、黙々とただ無心に進む山とか・・・
原宿みたいにざわざわ人だらけの北アとかより好きかも(あんまり歩いたことないですけど)です。

香りが好きなんです、森でしか感じることの出来ないあの香り。
カラダの中身が全て入れ替わるような気がして
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いいですね~~~! (矢車草@昼休み)
2012-05-16 14:08:01
cyu2さん、こんにちは~!

小川山ってちょっと前から興味あったんです。
でも、なかなか歩いてる人いないでしょう。
このレポを参考にいつか歩いてみようかな。

黙々…分かります~!
ま、我が家は基本いつも黙々ですけどね(笑)
派手さはなくても こういううっそうとした森って
私も結構好きですよ。

うっそうとしてるから、開けた場所からの
眺めに感動しそうですね。
あ、山頂はこんな感じなんですね…静かないい山頂とでも
いいますかね。
続きも待ってますね~♪
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お邪魔します。 (小梅)
2012-05-16 16:20:17
よくのぞき見してはほくそ笑んでいるフォロワーの小梅です。

ガイドブックに載っていないお山や、聞いた事ないお山のレポに、つい妖怪レーダーのように反応してしまいます。
いつかこういうお山さんに登れるようになりたいなぁ~って思います。
いろんなお山の経験があるからこその楽しみ方ですね。
自分もゆっくりといろいろ楽しもうって、cyu2さんのブログを見てはワクワクしています♪



おしり、大丈夫でしたでしょうか。。。
何度か同じ経験があたしにも。。。。

続き、楽しみです。
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矢車草さん (cyu2)
2012-05-16 18:17:31
こんにちは。
なんでしょうかねぇ?屋久島とか白神山地とか、濃い森になぜか惹かれてしまうんですよ。
前世は苔だったのかな?わたし。
そうですね、ヤマレコ探してもなかなかヒットしない山ですよね、ここ。
誰かのお役に立てれば嬉しいです/(^^)v
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小梅さん (cyu2)
2012-05-16 21:02:48
こんばんは~。
こちらでは初めまして?いつもくだらないつぶやきにお付き合い頂きありがとうございます☆

>よくのぞき見してはほくそ笑んでいる

うふふ。嬉しいです。

>つい妖怪レーダーのように反応してしまいます。
いつかこういうお山さんに登れるようになりたいなぁ~って思います。
いろんなお山の経験があるからこその楽しみ方ですね。

妖怪レーダー、いいなぁ(*^_^*)
小梅さん、誉め上手ですねw
たいした山の経験はないですよー、ご存知のとおり。
はじめたのも遅いから、山歴の長い方達ってもう、計り知れないほどの経験と知識とパワーをお持ちなので、
追いつきたいと思っても足元にも及ばないし、
これからもずっと経験という長い年月は埋まらない。
足並みすら揃えられないんですよね。

>自分もゆっくりといろいろ楽しもうって、

でもって、そんないつまで経っても上達しないような私の山歩きレポでも、
小梅さんのように同じような感性をお持ちで、
感じてくださる方がいるからホント、ありがたいですし、
共感できる仲間?のような気持ちになれるのでとても嬉しいです。

北やら南やらの有名どころの山レポは若い皆さんにお任せして(なんか年寄りっぽいw)
わが道を行きます。
ありがとうございました
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Unknown (山葡萄)
2012-10-08 11:58:53
つい先日登ってきました、小川山。
こういう山結構好きです。登山道に迫りくる木々。うっそうとした倒木の多い登山道もあれば、針葉樹の森というのがぴったりのゾーン。ただただ静かで広がる尾根。シャクナゲの木が多く花の咲く頃はどんなだろうと想像してみたり・・・
やぶっぽくて地味だけどなんだかとっても味わい深いような気がします。地形図見るのも楽しいです。
そうそう香りもいいですよね。
これからも気をつけて登山に励みます
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山葡萄さん (cyu2)
2012-10-08 21:29:51
こんばんは。

小川山!今はどんな感じでしょうか?
緑の山でしたかね?

>登山道に迫りくる木々

あ、とても核心を突いた表現ですね、その通りですよね~。
そうそう、地味ですけど味わい深い、そんな感じ。
時々はこういう山に触れたいと思いますよね。
今、懐かしい針葉樹の香りが漂ってきました(*^_^*)
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