五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

道教と持統天皇の旅

2013年05月28日 | 第2章 五感と体感
道教は4世紀に日本に伝えられたと云われています。
その後斉明天皇、天武天皇、持統天皇がその道教に執心し、仏教が流布される前に道教が大切されたようです。

道教と仏教と儒教は、中国の三大宗教です。日本には道教と仏教が交じり合った寺院も多くあり、役小角(えんのおずぬ634年)が修験道を確立し山岳宗教を開きます。そららが色々と太極のごとく交じり合い、神仏習合と共に普遍的な日本の寺院の形となったと私は解釈しています。
今更、それを分けて考えるのは至難の技ですが、敢えて道教のみを意識するには老子や荘子、太極拳や気功、陰陽五行を思い浮かべてみるとイメージが湧くかもしれません。。。

能楽では道教や山岳宗教をモチーフしているものも多く、羽衣、西王母、枕童子や葛城、土蜘蛛等、能楽を学び始めの私でも謡曲に籠められている隠喩を刺激的に感じます。
身近に知られている三保の松原の「天女の羽衣」や、竹取物語等、日本のお伽話は道教的な匂いがプンプンします。

先日、天武天皇持統天皇の野口王御陵が、八角形の五段様式、つまり仏塔(ストゥーパ)であるこことが公表されました。斉明天皇御陵にも八角形の土台が確認され、道教の思想が珍重されていたことが裏付けされたようです。

6月に持統天皇をテーマにした大人の修学旅行を計画しています。奈良明日香の天武天皇持統天皇御陵の御前でいつか太極拳をして、どんな体感がするか感じ取ってみたいという思いがありました。
嬉しいことに今回の旅のメンバーは、私達のNPOの支援者や勉強仲間であるとともに、太極拳の師範や武術家、武術、太極拳修行者、能楽愛好家です。

大和三山から談山神社、吉野に至る盛り沢山の旅で、仏教、道教、神道、山岳宗教を感じ取りながら、最後に薬師寺で持統天皇の締めくくりをし、唐招提寺で鑑真和上忌を礼拝し、勿論、大好きな東大寺で締めくくる予定です。

奈良は、何度行っても、学べば学ぶほど、日本人のアイデンティティを育てた原初の地であることを深く感じ地です。
私が愛してやまない地を皆さんと歩くことができ、わくわく感が増長しています。

できることなら、興福寺さんが作っている話題の精進弁当「心」を是非、食したしと思いつつ、、、^^//

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