五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

古墳好きの選択肢

2017年05月10日 | 第2章 五感と体感

長屋王の古墳・奈良

古墳好きの選択肢 2017年5月10日

ローマ帝国、ケルト人と移動、神聖ローマ帝国、オスマントルコ、それらの民族と国々の戦いと勝敗が、ヨーロッパの国々を分化させつつ、4世紀あたりからキリスト教が各方面に広がり、統治と同時にそれぞれの場所の文化・宗教と交じり合い、ひとつのカタチとなしてきたことが文化という個性になっています。
日本も然り。
大陸から海を渡ってやってきた民族、そして遣隋使、遣唐使がもたらした文化・学問・宗教等の様々な知恵が今の日本の原型であり、各地にある権力者たちの古墳からその名残を感じ取り、知ることができるのです。
4世紀から6世紀にかけての古墳時代と言われている時代に造られた古墳の前に立つと、地霊のような気を頂き、私自身のDNAを呼び覚まされるような開放感的な体感を得ます。
有史以前の古層があってこその私であるので、多くの情報を持ち備えて生まれてきたはずであってもその情報を私自身が知ることはできません。
ただ、古墳の前に立つと、ふつふつと湧き出す無意識の情報が動き出すようなむずがゆさを感じたりするので、その体感を感じたくて時々ふらりと古墳の前に佇みます。
時には人がいないのを確認してから、太極拳をします。

前方後円墳だけが古墳ではなく、天武天皇の頃には、多くの権力者が大きな古墳を造るのをやめさせ、丸いぽっこりとした小ぶりな古墳を造るようお触れを出したそうです。
関東でもたくさんの古墳群があり、神奈川に住む私が一番身近なのは、多摩川の荏原古墳群となります。品川神社を起点に、多摩川を沿い、府中あたりまで数多くの古墳があるのです。
特に身近なのは、東急東横線の多摩川駅。そこは前方後円墳の真ん中を分断した位置に駅が建ってきます。浅間神社は古墳のてっぺんにあり、そこから二子玉川にむかって小さな古墳が並び、田園調布の先のほうに蓬莱古墳という前方後円墳があるのです。
東京方面に出かけるときは、かならず多摩川台公園になっている古墳群を眺め、呼吸を深くして、気を鎮めるのです。電車に乗りながら、そんなことをしているのは私ぐらいかと思いますが、もし、同じことをしている人がいらしたら、お友達になりたいものです(笑)

フランスも韓国も大統領選が終わり、それぞれの選択肢に進んでゆくことになります。
一方、我が国をひっぱる人がどのようなアイデンティティで進んでゆくのかが、上澄みだけしか見えないので、不安がよぎります。
私たちの祖先が経験を経て選択してきた諸々を、うわべの都合で簡単に変えていいものかは、どんなものなのでしょう。多摩川駅の古墳には、北条政子が建立した浅間神社があります。古墳の頂上に建てた神社からは富士山が望めます。意味深な古墳なのです。
何を上乗せして、後世に繋げてゆくか。。。考えさせられる一週間でした。
地球の気候と生態系のバランスを祈りながら、何を選択して行くかを見守りたいものです。

多摩川の古墳に眠る権力者は、まさか自分が亡くなった500年後に神社が建ち、さらに800年から900年後に線路と駅で分断されるとは知る由もありませんよね。
それが歴史を知る面白さでもありますが。
人間ばかりが、地球の主役でないことを心にとめて、私のアイデンティティの統合を図っていたいと思うのです。
・・・・
2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所

5月23日 つつじヶ丘講座
6月6日 鎌倉腰越講座

NPOキュール東急セミナーBE講座

4月28日たまプラーザ校
5月19日雪谷校
5月26日たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする