BOXING観戦日記

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東洋太平洋S・フェザー級タイトルマッチ 内山高志VS山崎晃

2008-02-03 07:59:32 | Boxing
内山 10ラウンドTKO勝利

内山のパンチは一つ一つにスピード感こそないもののかなりの重さを感じさせる。
中間距離ではジャブで突き飛ばす、近距離では左ボディで突き飛ばす。
フットワークや牽制のフェイントではなく、パンチ力自体で相手との距離を
コントロールできるだけのパンチを持っている。
S・フェザーにしてはやけに身体も分厚いしね。
4ラウンドからは近距離でアッパーも巧打。
相手のタフさに少々面食らった部分もあるだろうが、
そのことで自らのボクシングを崩すことも無かった。
最後は左ボディの連打からワン・ツーを契機にストップを呼び込んだ。
ただ、中間距離で不用意にジャブ、ストレートを食い、アゴを上げられる場面もあった。
どれだけ試合を支配していても10秒立てなかったら終わりなのがボクシング。
アゴを引く意識を常に持ち続けて欲しい。

山崎も実にタフだ。
フィジカル面もさることながらメンタルタフネスも証明した。
パンチ力に勝る相手に、たとえその戦い方しか選択できないとはいえ、
いくら突き飛ばされても果敢に飛び込んでいく勇気には脱帽。
ファーストコンタクトで力量差は文字通り肌で感じただろうが、
後楽園を沸かせたのは山崎の健闘によるところが大きい。
また東京のリングで観たい。

内山は、階級が全然違うが、タイプ的にはミッケル・ケスラーを彷彿させる。
山崎のように愚直に前に出てくるボクサーとは噛み合うだろうが、
カルザゲのように手数、フットワーク、フェイント、リングジェネラルシップで
幻惑しに来たときに対応できるかどうか。
勝つ見込みがあるかどうかは別にして、マルケス兄VS内山を来年は見てみたい。

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