BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

ミゲール・コット vs サウル・アルバレス

2015-11-22 22:56:29 | Boxing

 アルバレス 3-0判定勝利

 考察 ~アルバレス~

 上半身の厚みの差がそのまま体力差になって、
 距離の戦いを制する一助になった。
 コットのアウトボクシングを攻略するには至らなかったが、
 各ラウンドで明確なパンチを当て、また見せ場を作り、
 文句のつけようのない勝利を得た。

 前々から気になっていたのは、攻撃力ではなくパンチ力。
 カークランドは綺麗に一撃でKOしたが、
 これまでのKO勝利はほとんどがコンビネーションによるもの。
 本格的にミドル級に戦線をシフトした時、
 一発の威力の欠如に泣かされる場面が、
 ゴロフキン戦以外でも想像ができるのが気がかりだ。

 考察 ~コット~

 一言、作戦負けか。
 中間距離での細かいパンチの“工作”で優位に立つ狙いが、
 パンチの“交錯”で制空権を奪取できなかった。
 パンチの工作とは、利き手による強めの左ジャブから距離を詰めての左右コンビネーション。
 これが相手のガードの固さで効力を発揮しなかった。
 オースティン・トラウト戦あたりから、
 Sライト級時代から猛威を奮っていたトレードマークの左ボディ打ちが
 鳴りをひそめるようになったように思う。
 また、試合後半からはパッキャオ戦でも見せたような、
 ポイントを稼ぐというよりも打ち合いを避けるがためのフットワークを多用した。
 ジャッジからポイントを取れるアウトボクシングではなかった。
 瞬間的に効いた場面でも、目のフェイントで何度か凌いだのはキャリアの為せる技。
 だが、この階級、この相手にはそれだけでは明白に及ばなかった。
 
 

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1 コメント

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Unknown (さんちょう)
2015-12-30 23:53:14
お久しぶりです!
ブログ復活してるじゃないですか!嬉しいです!
これからも無理なさらないよう更新してください!

もしよろしければ今年のビッグマッチのメイウェザーvsパッキャオや先日の三浦戦もお願い致します。

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