SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】

珠玉の名言・箴言をイシューします。

陽だまりの樹 その10

2017-03-04 06:38:55 | 人生

ダルマ・・・、

おれはあのダルマだ。

手も足も出ないんだ・・・。

 

手塚治虫・陽だまりの樹 第8巻より
幕末の政情不安定の中、良仙も万二郎も大きな時代の渦に飲み込まれていく。
冒頭の台詞は勝海舟が軍艦奉行を解任された報を受け、
今まで信頼していた老中への無力感を募らせる場面である。
こうして陽だまりの樹はエンディングへ走り出す。
不器用だけど一途で思いやりにあふれた幕末の一人の青年の物語。
抗えない運命に翻弄されながら、それでもあきらめずに前を向く。
時代が変わっても、同じ思いを持ち続けたいものである。

この「陽だまりの樹」も今回で終わり。
来週は一回休んで新章突入。
刮目して待て。