SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】

珠玉の名言・箴言をイシューします。

アンブロアズ・パレの言葉

2008-08-30 06:26:37 | 臨床
「我、包帯し 神、これを癒したもう」

しかし、高い地位を得た後も、バレの心は常に病める者たちとともにあった。
病床にあったシャルル9世との会話で次のような伝説が残されている。
「バレよ、今日も病院には多くの患者がおるかの?」
「はい。まったく病み人とは哀れなものでございます」
「そうか。しかし、わたしにはその哀れな患者よりももっとよい手当てをしてくれよ」
「国王陛下、おそれながら、それはいたしかねます・・・」
「なぜじゃ!?」
「私は病み人すべてに、国王と同じ手当てをしているからです」
「フ・・・」

「まんが 医学の歴史」茨木保 医学書院刊 より

冒頭の言葉はアンブロアズ・パレの言葉。
国家元首にこれはなかなか言えないことである。
医学とはかように平等・公正でありたい。
まんがとはいえ、素晴らしい本である・・・。
これからしばらくこの本からの言葉を抜粋したいと思います。

井村雅代の言葉

2008-08-26 01:52:31 | その他
「驚きではなく目標だった。だから私はまだ泣いていません」

シンクロナイズドスイミング、中国代表ヘッドコーチ・井村雅代の言葉。
日本だろうが中国だろうが、教え子に変わりはない。
自分を信頼し、託してくれた人たちに応えたい。
その一念と、
ロシアを超えるためには日本の指導者が海外に出て実力を認めさせなくては駄目、
との思いに国を飛び出した。
裏切り者呼ばわりされ、彼の国では考えの違いから衝突もした。
しかし、一切の妥協を許さず臨んだ結果が日本に代わっての銅メダルである。
だから試合後のインタビューでも上記の如く強気の言葉が出たのだろう。
この後、教え子たちに囲まれメダルをかけられると目が真っ赤に・・・。
国は違えど、持てる信念、目標はひとつである。
これぞ指導者の鑑。

北京五輪雑感

2008-08-23 06:00:37 | その他
「このために四年間やってきた」

宿敵、最強の米国を倒し悲願の金メダルを獲った
北京五輪女子ソフトボール日本代表の鉄腕エース・上野由岐子の言葉。
いやー本当に感動した。
2試合連続318球を投げきってなお、翌日に先発し完投するとは・・・。
ソフトボールといい、なでしこといい、
まともな強化費もなく、自腹で遠征ということも多かったと聞く。
男子のサッカーや野球がホテル宿泊なのに対し、
彼女らは選手村滞在。
しかし、だからこそそのハングリーな所に結果がついてきたということか。
そして悲願の金メダルは、3大会越し。
女子の球技で金はモントリオール大会のバレーボール以来だから32年ぶりか。
(野球の星野ジャパンは負けてしまったが・・・)
野球もソフトも次回のロンドンからはなくなってしまう。
それにしても、
スポーツの世界は、日本の場合は男子より女子の方が結果が出ている所が興味深い。

まあ、大切なのはメダルの色ではないけどね。
本当のメダルの色は、努力した選手の心の中に描かれているはず。

吉田沙保里の涙

2008-08-20 04:37:31 | その他
「勝って泣いたのはいつだったかなあ…。でも、今回が一番泣けた」

吉田沙保里、女王奪還!
それにしても、あの君が代が流れた時の涙は美しかったね。
半年前にタックルを返されて負けた悔しさをやっと晴らすことができた涙か。
いやいや、自身の持つ119で連勝がストップした時に、
母親の「今まで119人の涙があったからここまで来れた」のひと言が素晴らしい。
そう、あの敗北でさらに大きくなって帰ってくることができたのだ。
なんでもそうだが、勝つ者がいれば負ける者がいる。
そして、負ける悔しさを知る者のみが更に上の次元へ行けるのだ。
次のロンドンにも期待しているよ。

石井慧の言葉

2008-08-16 06:47:12 | その他
「決勝は、冒険せずに勝ちに行きました。これが自分の柔道です。五輪のプレッシャーなんて、斉藤先生からのプレッシャーに比べると楽です。(この後は)遊びたいです。いや練習したいです」


北京五輪100キロ超級金メダリスト・石井慧の言葉。
いやはやなんとも、という呆れるようなセリフだが、
これぞ新人類(死語!)か。
それにしても、この言葉の裏には、相当の苦労があるはずだ。
JUDOも柔道から大きく変わってしまった。
ジャケット・レスリングと揶揄されるような単調な試合運び。
一本にこだわっていては勝てない。
しかし日本の柔道の理想はきれいに勝つこと。
この矛盾に答えを出すのは並大抵ではないだろう。
ましてや、仲間が次々と敗退して行っている中である。
そのプレッシャーをはねのけて掴んだ栄光の価値は高い。
まだ21歳、進化はこれからか。

北島康介の言葉

2008-08-13 05:28:36 | その他
「何も言えない」

「チョ~気持ちいい」より、最初のこちらの方が実感がこもっていていいよね。
いずれにしても、二大会連続の金メダルなんてなかなか出来るものではない。
この四年間の辛さ・苦しさが頭をよぎったからこそ冒頭の言葉になるのである。
それにしても、たったコンマ何秒を縮めるために、
それこそ何万時間と気の遠くなるような練習をするのであろう。
それを考えると、外野がメダルの色などにこだわるのも失礼な気がしてくる。
誰もが一生懸命競技をしていることを忘れてはいけない・・・。

森田一義の弔辞

2008-08-09 04:35:00 | その他
「父のようであり、兄のようであり、弟のようでもあった」

故・赤塚不二夫の告別式で弔辞を読んだタモリの言葉。
このあと「私もあなたの作品のひとつです」と続く。
この言葉もすごいが、
白紙の原稿を持ってアドリブであの長台詞を言うのだから、それもすごい。
タモリなりのギャグなのだろうね。
「これでいいのだ」
天国で赤塚さんが笑っているような気がする。

祝、3000本安打!

2008-08-06 02:56:58 | 仕事
「ホームランだったらカッコイイなと狙っていたけど、詰まってしまった」

3000本安打を達成したイチローの言葉。
彼らしいといってしまえばそれまでだが、
彼の年齢で張本の記録の3085本にもうすぐと考えるとこれがいかにすごいことかわかるというもの。
これからも、我々に夢を与え続けて欲しい。

星野佳路の言葉2

2008-08-02 05:30:21 | 仕事
「ただ、自分のキャリアってそんなに長くないですね。自分の一番旬なときというのは、決して若いうちに思っていたほど長くないと、最近すごく感じます。だから若い世代には、自分の好きなことであったり、楽しいことをぜひ突き詰めてほしい。その方が人生にとってもキャリアにとってもプラスになると思います。楽しいことだと、どんどん発展させていけますから。その楽しいと思える何かを持てる人と持てない人とでは、将来的にすごく大きな差がついていくのではないかと感じています」

星野佳路の言葉その2。
自分も全くそう思う。
学生にも、後進にも伝えたい言葉である。
なんでもそうだが、好きこそものの上手なれ。
そして、そのものを好きになる努力をすること、
物事への好奇心が一番重要ではないだろうか?