置いて行かないで。連れて行って。
ドンちゃんが死んじゃうんなら、
エミはもう、明日なんていらないんだよ。
生きることがどんなに素晴らしいかをあなたが教えてくれたのよ。
思い出だけ置いて自分はいっちゃうの?
約束したじゃない。
ずっと一緒だって言ってくれたじゃない。
エミ、さっきのは永遠の場所じゃない。
そう呼べるものは、
あすこで自分で見つけるしかないんだ。
たった一人で、
誰よりも苦しんで、
誰よりも傷ついて、
受け入れて、
許して、
手放して、
その時とその場所が、永遠なんだよ。
土田世紀「同じ月を見ている」より。
そう、最後はこうして二人の意識の融合となり次のステージへ。
ドラマはこの後二転三転もするのだが、この場面が全ての起源となっている。
自分は二の次で他人優先のドンちゃんの思想。
今だったらうざいと言うだけで見捨てられているかもしれない。
でも殺伐とした浮世だからこそこの思想が美しい。
そんなふうにあなたは思えないかな?
きりがいいので年内はこれで終わり。
次回は新年を迎え1/7の更新を予定しています。
皆様良いお年を。