SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】

珠玉の名言・箴言をイシューします。

ポール・ニューマン死す

2008-09-28 01:37:32 | その他
「もう満足出来るレベルの役者でいられなくなった」


ポール・ニューマン死す。
誰でも年老いていけばこのような言葉を発するようになるのは当然だ。
しかしこの言葉で引退してからまだ一年ほどしか経っていないのに。
享年83歳。
王監督ではないが、やはりもう50年もこの仕事を続けていたということである。
「ハスラー」をはじめ、素晴らしい役者さんだった。
自分の青春時代の映画は彼とともにあり・・・。

王監督・ご苦労様でした

2008-09-24 04:13:45 | その他
「50年、いい野球人生でした。50年間1つの道にこれだけどっぷりつかって、心をときめかせて68歳までやれたことはとても幸せでした」


なかなか言える言葉ではない。
それもこれも、苦労を楽しんで、夢を追いかけた証と言えるのだろうか。
世界の「王」がこれだけ長く、
しかも泥にまみれながらも選手と同じ目線でやれたのも野球が好きだから。
背番号の「89」はやきゅう、という語呂合わせ。
選手時代、巨人の監督時代の「1」をつけないところからもそれはわかる。
自分もこんなふうに最後まで燃え尽きることが出来たらと思う。
本当にご苦労さまでした。

真理とは

2008-09-20 06:34:14 | 研究
「真理」とは、いつもそこにあり、当たり前のようにそこにあり、
我々が聞こうとすれば、聞こえる声で、常に宇宙の秘密を語りかけてくれるのだ。
何気なく見過ごしている日常の中にこそ、「真実」は宿っている。
そしてそれは、我々に見いだされるのを静かに待っているのである。


「まんが 医学の歴史」もこれがラスト。
医師でないと書けない真実、リアリティがそこにはある。
決して「偉人の話」というだけではない、
医の哲学を感じるのは自分だけではないだろう。
医療に正解はないことが多い。
これからも結果を出すのに迷うことは多かろう。
そういう時に、先人の考えを振り返ることは無意味ではない。
今よりずっと、先の見えない暗闇の中を歩いていたのだから。
彼らの敷いたレールの上を走り、
また新たに自分たちが新しい道筋をつけていくのである。

ルイ・パスツールの言葉

2008-09-16 21:35:59 | 研究
「発見のチャンスは準備された心を持つものだけに微笑む」


ルイ・パスツールの言葉。
そう、いつも準備が出来ているということは大切なことだ。
ノーベル賞を取ったあの田中さんでそれは実証済みだが、
これは何も偉大な研究者に限ったことではない。
我々医療職のひとりひとりがこの気持ちを持って臨床に臨めば、
同じように大きな成果が得られるだろう。
ひとつのことを追究して、寝ても醒めてもPT。
あなたも、なってみませんか?

レントゲンの言葉

2008-09-13 06:11:17 | 研究
「私は、考えたのではなく、ひたすら実験を繰り返したのです」


ウィルヘルム・レントゲンの言葉。
マスコミ嫌いの彼が、X線発見のインタビューに応えて語った言葉である。
そう、科学者は、我見や我執にとらわれて本質を見失ってはいけないのである。
汚染米の業者も農水省も相撲協会も見習って欲しい・・・。

科学に国境はない

2008-09-10 06:03:13 | 研究
科学者に国境はある。しかし、科学に国境はないのだ。


ルイ・パスツールとロベルト・コッホ、
ふたりの国の間で起きた普仏戦争は、
多くの科学者の思いを引き裂いた。
しかし、その輝かしい業績は、
それをものともせず燦然と輝いている。
切磋琢磨し、真実を追究する。
その姿勢には戦争やいがみ合いなどを超え、
真実に近づこうとする彼らのこころあってのことなのである。
自分のやっていることも、彼らほどの偉業ではないとしても、
いずれ結果が出るのだろうか。
すべては神のみぞ知る。
今はただ、前を向いて歯を食いしばるのみ。

ジョン・ハンターの言葉

2008-09-06 06:56:23 | 研究
「Why think? Why not try experiments?(考えてばかりおらんと実験せい!)」


実験医学の父・ジョン・ハンターの言葉。
この言葉は、彼の弟子エドワード・ジェンナーに書き送った書簡にあったもの。
彼はのちにこの言葉を励みに種痘法を発明したわけだ。
このように、数々の偉人たちも、それ単独で業績を上げるというのでなく、
どこかでつながっているのだね。

モルガーニの言葉

2008-09-03 04:57:22 | 研究
「賞賛し、追随すべきものは「古いもの」でも「新しいもの」でも「伝統」でもない。常に『真理』だけである!」

病理学の父・ジョヴァンニ・モルガーニの言葉。
「解剖により明らかにされた病気の座と原因」は人類初の病理解剖学の書である。
700例に及ぶ剖検症例の蓄積は、まだ解剖が一般的でなかったこの時代には異例中の異例。
この実直な努力こそが標記の言葉につながってくるのである。
そして、決定的な言葉として、
「症状は病んだ器官の悲鳴である」
がある。
それまでの四体液説など迷信と呼べるような病因論が崩壊した瞬間である。
やはり、丁寧にものごとを捉え、
しっかりとした根拠を示すことがいかに重要かという表れであろう。