SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】

珠玉の名言・箴言をイシューします。

キウイγは時計仕掛け その3

2013-11-30 05:10:06 | その他

僕の考えを聞いても、意味はない。真実は、推論の中から生まれるんじゃない。現実の観察から明かされるものだ。

森博嗣の「キウイγは時計仕掛け」より、
加部谷恵美の質問に答える海月及介。
これは犯人の推理だが、まさに学問の真実への言及でもある。
さすが森センセイ、上手いなあ。


キウイγは時計仕掛け その2

2013-11-23 05:18:55 | その他

誰かが死んでも、誰かがそれを補って、すべてが回っていくのだな、と彼女は思った。
それは、切ないとか、冷たいとか、そういうことでは全然なく、むしろその反対。
つまり、そのために人間が大勢いて、それこそが集団の力、つまり人間の力なのではないか、と頼もしく感じるのだった。

森博嗣の「キウイγは時計仕掛け」より、
加部谷恵美は考える。
このシリーズも、主人公がいつの間にか西之園萌絵から彼女に変わってきているように、
長い歴史の中では人間なんてちっぽけなものなのであろう。
そう考えると、物事は万事、些末なことに思えてくる。
一つところにとどまる理由など何もないのかもしれないね。


キウイγは時計仕掛け その1

2013-11-16 05:27:19 | その他

「議論というほどではなかったね。単なる意見交換くらいかな」
「でも、私は、先生とお話できるだけで嬉しかった」
「わかった、もう・・・。今、ちょっと別の問題について考えているんだ。悪いね。それ以上言葉にしなくてもわかるから」
「言葉にしなきゃわからないって、おっしゃったじゃないですか」
「そんなこと、言ったかな・・・、ああ、言ったね。でも、今は、わかる」
「どうしてわかるようになったんですか?」
「うーん、言葉にできないね」
「嘘です」
「うん、嘘だね」

これこれ、この会話。
森博嗣のS&Mシリーズ、Gシリーズの主人公西之園萌絵と犀川創平の丁々発止である。
最新刊の「キウイγは時計仕掛け」より。
これのどこが名言かって?
わかる人にはわかる、ってところだけかもしれない。
自分も彼らと同じ研究畑に身を置くとね、わかるんだよ。
こういう師弟関係に憧れるんだよな。



島倉千代子の言葉

2013-11-09 05:32:52 | その他

振り返ると遅れちゃう。
一歩進めるところが半歩になっちゃう。

 

なんと、島倉千代子も亡くなったのか。
紅白35回出場、1988年にヒットした「人生いろいろ」はいい歌だったよね。
冒頭の台詞は、いつも前を向いて突っ走っていた彼女らしい台詞。
どんどん昭和が遠くなるなあ。

 


野球の神様、逝く。

2013-11-02 05:30:29 | 仕事

疲れるまで練習するのは普通の人。倒れるまで練習しても並のプロ。疲れたとか、このままでは倒れるというレベルを超え、我を忘れて練習する、つまり三昧境(=無我の境地)に入った人が本当のプロだ。

野球の神様、川上哲治氏死去。
巨人のV9の時代が鮮烈に蘇る。
その川上さんの名言で代表的なのがこれ。
寝ても覚めてもPTもまさにそういうレベルを目指している
わけだ。
しかしなかなか道程は遠い。

今一度、野球の神様の逝去に鑑みて心に刻もう。