シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

怪盗グルーの月泥棒

2014-06-20 | シネマ か行

ケーブルテレビで放映していたので見ました。吹き替えでの鑑賞です。

アメリカでアニメ映画と言えばもちろん筆頭にくるのはディズニーですよね。ディズニーを傘下に収めてるピクサーや「シュレック」や「カンフーパンダ」で有名なドリームワークスも。そして、このグルーは「アイスエイジ」で有名な20世紀フォックスアニメーションです。映画ファンでない方にとってはどこの会社のアニメかなんてどうでもいいのでしょうけれどもね。やはり一番よく知られているディズニー系とは特徴が違うので知っていても面白いかと思います。

ワタクシはディズニー&ピクサーのファンで、どうしても他の会社のアニメはあんまりだなぁと感じてしまいます。特にピクサーの作りは非常にスピード感があっていつも冒頭から掴みはOK!って感じでぐぐっと観客を引き寄せるという運びなので、それに慣れているとこのグルーのように冒頭が普通の物語運びだとどうにもトロくさいなぁという印象を持ってしまいます。

というわけで、最初はそんな感じで見ていたんですが、ちゃんと筋を追って見ているとだんだんと面白くなってきました。

題名通り“怪盗”グルー笑福亭釣瓶がピラミッドを盗んだライバル・ベクター山寺宏一に対抗して、世紀の大犯罪を成し遂げようと月を盗むことを企む。そのためにはベクターが持っている縮小ビーム銃(ドラえもんのスモールライトみたいなやつ)を手に入れなくてはならず、グルーのために色々な機械を開発してくれるネフィリオ博士伊井篤史とネフィリオ博士がバナナから作ったミニオンたちと協力してベクターの家に忍び込もうとするグルーだが、ベクターの家の警備が固すぎて侵入することができなかった。

そんなある日、ベクターの家にクッキーを売りに行った孤児の少女たち3人マーゴ須藤祐実、イディス矢島晶子、アグネス芦田愛菜が簡単にベクターに招き入れられたのを目撃したグルーはこの3人を養子に迎え、3人を利用してベクターの家に入り込もうと画策する。

勝手にグルーがミニオンたちに振り回される話なのかなぁと想像していたら、悪党グルーがこの少女たち3人に振り回される話でした。ミニオンたちはグルーの忠実な僕なんですね。少女たちを利用するために養子にしたグルーですが、結局彼女たちをむげに扱えない善い人の部分が見え隠れし、それが徐々に少女たちへの愛に変わって行くところにほろっと来ます。

でもやっぱ可愛いのはミニオンですねー。バナナから作ったってこと以外特に素性は知らされてないのでよく分からない存在で、言葉も喋れるんだかなんなんだかって感じなんだけど、言ってることは分かります。似たような奴らがいっぱいいるんだけど、実は一人一人特徴があって、ちゃんと名前もついていて、それをグルーがちゃんと把握しているところなんかは、そもそも少女たちを可愛がるだけの素地があったんだなって感じです。最後はミニオン一人一人にもおやすみのキスをしてあげていてすごく可愛らしかった。

それとあのグルーが飼っている超ヘンテコリンな犬カイルにもウケました。あれは一体何?狂犬な感じなくせに、ちゃっかり少女たちと仲良くなってるし。グルーの世界って色々と不思議なものが存在して面白いですね。グルーの車とかもすごかったし。

あと鶴瓶の吹き替えはどうなんですかねー。グルーの関西弁って合わないような気がするなぁ。英語のほうはスティーヴカレルだから鶴瓶の声とは全然違いそうですね。グルーって見た目はあれだけど、結構クールなイメージのほうが合うと思いました。英語のほうもチェックしてみたいです。

グルーと少女たちの交流にはジーンときましたが、もっとミニオンが活躍するものと期待していたのでその点は少し残念でした。続編は「ミニオン危機一髪」となっているのでもっとミニオンが活躍するのかな。それにミニオンのスピンオフ作品も作られるというウワサなので期待して待ちたいと思います。ワタクシ自身のひいき目もあって、やはりピクサー×ディズニー作品には及ばないなという印象がありますが、続編、スピンオフも見て総合的に判断したいなと思います。



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