シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ラスムスくんの幸せを探して

2005-08-04 | シネマ ら行
「長靴下のピッピ」「ロッタちゃん」シリーズ、「やかまし村」シリーズのスウェーデンの作家アストリッドリンドグレーン原作の「さすらいの孤児ラスムス」というお話の映画化らしいのですが、実は1981年の作品なのに2003年に日本で公開されていました。それが、なぜなのかはよく分からないのですが、最近の「ロッタちゃん」シリーズの成功に当て込んでの公開だったのかも。

「ロッタちゃん」を見たことのある方は想像がつくかと思うのですが、本当に他愛もないお話です。でも、リンドグレーン流の子供の描き方は本当に素晴らしいですね。子供が抱いている疑問や大人に対する不満(といっても現代の少年犯罪に見られるような不満ではなく可愛いもんです)などをそう言えば自分が子供の時もこんなふうだったなぁと思わせてくれるタッチで描きます。

さてラスムスくんエリック・リンドグレーンですが、孤児院で育ちたまに養子をもらいにやって来る大人と会いますが、選ばれるのはいつも巻き毛の女の子ばかり。それにうんざりした彼は自分で里親を探しに行く!と孤児院を出てしまいます。一日目の夜を過ごした納屋でさすらいの風来坊オスカルアラン・エドワールと出会い、里親が見つかるまでという約束で一緒に旅を始めます。

さすらいの風来坊って!!!死語じゃん。今の若者に「風来坊」っつー言葉が分かるんかいな?とツッコミを入れつつ、スウェーデンの田舎の素晴らしい景色(これもまさにリンドルレーン流)とともに歌を歌って日銭を稼ぐこの二人の珍道中(色んな人と出会い、途中泥棒と間違えられたりね)を見守ることになるのです。

まぁーなんと言ってもラスムスくんが超カワイイ。だいたい小学校1年生くらいかなー。ブラッドピットの小さい頃みたいな感じで、オスカルの真似して髪の毛をぐちゃぐちゃにしてみたり、孤児院に送り返されるのがイヤで窓から逃げ出して混ぜている途中のセメントの上に落っこちてセメントだらけになっちゃったり。「ロッタちゃん」の時も思ったけど、スウェーデン語がまたね、ワケ分かんないけどなんか可愛くって。それに孤児院の子供たちが揃ったところなんて、北欧の子供たちの金髪と端正な顔立ちにはもうメロメロになっちゃいます。

オスカルの人生哲学は「働かないこと」。けど、実は恋女房レナ・ブログレン がいて風来坊のオスカルをいつもちゃんと待っていてくれる。「まったくグータラな亭主だよ」といいながら、「愛してるよ」とも言ってくれる。サバサバ系肝っ玉嫁さんです。きっと、ピュアな心のオスカルに惚れてるんだろな。絶対に悪いことができないし、絶対に自分のところに帰って来るってね。この恋女房には完全に絶対の安心感があるんだと思うな。放浪グセなんてワタクシだったら絶対イヤだけど。

とにかくホントに他愛もない話で、なんか1年に1回祝日の昼間とかに必ず再放送してるなーみたいな感じです。田舎の風景と田舎の人たちとオスカルたちの歌に癒されたーーーい、ほっこりしたーーーいという人はヒマヒマな休みの午後にでもどうぞ。



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2 コメント

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TB嬉しかったです! (michako)
2005-08-04 10:19:52
映画好きな方と巡り会えて嬉しいです♪

このラスムス君はリンドグレーンの血筋なんでしょうか?しかしなんにしてもこの子可愛い!ちょっとムチムチして元気いっぱいで。

cokyさんは「ヒマヒマの日にでも~」とおっしゃるけど、ワタシはたくさんの子どもに見て欲しいんです。忙しがってる大人にもね。

また、覗かせて頂きま~す♪
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michakoさんへ (coky)
2005-08-04 11:11:39
>ムチムチして元気いっぱいで。



そうそう、あのムチムチ感がたまらなかったです。



>cokyさんは「ヒマヒマの日にでも~」とおっしゃるけど、ワタシはたくさんの子どもに見て欲しいんです。忙しがってる大人にもね。



そうですね。本当は見てほしいんだけど、あまり映画好きじゃない人向けのコメントにしてしまいました。親子で見るっていうのもいいかもしれませんね



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