ネタバレ注意
これはあんまり大したことないんかなぁと思いつつ試写会へ。
人類が自分一人になったらどうするか?にゃおとこの映画のコマーシャルを見ながら話してました。一緒にいる犬が死んでしまったら、もう自分も死ぬわ~というのが二人ともの見解でした。愛する者をみんな亡くして、他の人間もまったくいないところでしかも周りには敵がいっぱい。ほとんどの人が「もう死ぬわ~」って思うんじゃないでしょうか?
しかし、この映画の主人公ロバートネヴィル博士ウィルスミスはそんなことであきらめたりしない。そりゃそうです。彼があきらめて「もう死ぬわ~」って言ってしまったらこの映画まったく成り立ちませんもの。
近未来。ガンを治す薬が開発された。ガンが完全に治る。夢の薬。そう誰もが思った。ガンは完全に治った。
しかし、、、
その薬を投与された人間は凶暴化し血に飢え、紫外線が苦手な彼らは夜に獲物を探すようになる。
このロバートネヴィル博士は、軍隊の医学者で、彼自身この感染性のウィルスに免疫を持つ1%の人間。ニューヨークでたった一人生き残り、免疫力のある自分の血液で血清を作ろうと日々研究を続けている。
昼間は愛犬サムをつれて、食料を確保し、正午に決まって、いるかもしれない生存者に向けてラジオ放送をする。そして、日没前には家に帰り、家中のドアや窓を閉め切って息をひそめ、凶暴化した人類に見つからないように朝を待つ。
彼の回想以外、後半になるまで登場するのはウィルスミスただ一人。ワタクシは特に彼のファンではない。それでも、彼一人の芝居に飽きることはなかった。もちろん、凶暴化した人類との戦いというハラハラドキドキするシーンがあって飽きている場合じゃないってこともあるけど、戦いのシーン以外での、彼が見せる寂しさ、辛さ、哀しさ、くやしさといった表情に吸い込まれそうになった。答えてくれるわけもないマネキンに話しかけ、「どうかお願いだからハローと言ってくれないか」と懇願する表情。大切なサムを(ほとんど自分のせいで)亡くしたときの悲しみの表情。ここはかなりの泣きポイント。アクションやCGのシーンよりもずっとずっと素晴らしいものがそこにはあった。
後半に登場する同じく人類の中の1%の免疫を持つ親子の母親アナアリシーブラガにロバートが語るシーンがとてもいい。「ボブマーリーは言った。“世界を悪くしようとする奴らは一日も休まない。だから、僕も休めないんだ”と。だから僕もあきらめない」ワタクシはレゲエ音楽が好きではないので、ボブマーリーのことは有名な曲くらいしか知らないけど、この映画を見てボブマーリーのことをもっと知りたいと思った。ロバート博士もたった一人になっても、絶対にあきらめなかった。たったの一日も休まずに、人類を助ける方法を模索し続けた。そして、彼は伝説になった。彼があこがれるボブマーリーが伝説の男であるのと同じに。
ニューヨークにたった一人なのに、どうして水道や電気が普通に使えてるんだろう?とか、結局あのマネキンの仕掛けは凶暴化した人たちの仕業なの?とか、あの中のリーダー格っぽい人は一体誰だったの?とかそういう分からないところはあるにしてもワタクシはこの映画好きだな。原作はちょっと雰囲気の違う作品らしいし、過去にも映画になっているから、原作や過去の作品と比べて見たいと思う。
オマケうちの犬クマルを飼う前に、名前の候補がいくつかあったんだけど、この映画に出てくるロバートネヴィルの奥さんの名前「ゾーイ」がそのひとつ。そして、クマルを飼ったあとに思いついた今度犬を飼ったらつけたい名前がこの映画のメスのシェパードのサム。メスで本名はサマンサだけど、サムと呼ぶっていうふうにしたいって言っていたんだけど、それがまったく同じだったからちょっとビックリした。
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自家発電機みえませんでしたかあ??
と思っている人は多いんじゃないかな。
バイオハザード3は見ないことにして、期待して見てきたら、バイオハザードと何が違うん? ってな感じで。
でも、ボブ・マーリーの説明には僕もぐっと来ました。22~23歳の時にめっちゃレゲエにはまっていたから(そのときにはまだ生きていました)、久しぶりに聞きたくなりました。なんで僕のiPodにボブ・マーリーが入ってへんねん、と思い。ツタヤに借りに行こうと思っているところです。
音楽が政治にも影響したというのは他に例を見ませんね。
見たら分かるもんだったのかな?
せっかくの情報なのに、お名前がなくて残念です。
次回からはお名前書いてくださいねぇ。
ボブマーリー、いまだに不動の人気ですが、これでまたさらにファンが増えるかもしれませんね。
怖くてほとんど見れませんでした!
心臓弱い人にはちょっと・・・
でも話自体はすっごく面白かったです
水は、消毒液なんじゃないですか?
ゾンビもののルーツみたいな映画なんですが。
あれはなんなのかな?ワタクシも見てるとき「何あれ?」って思いました。
消毒液なんかな?
ワタクシはガソリンかと思いました。
なんか透明な液体をまいてるとついついガソリンって思っちゃうんですよねー。単純です
>ななしさんへ
みんなは知りませんけど、ワタクシは見てません。ゾンビ映画のルーツだからってみんなが見てるわけじゃないですしね。
ウィルスミスの演技やセリフ、またCGなどは確かに素晴らしかったのですが・・・ストーリー自体にはなんのひねりもなく、残念ながらこの作品を通して訴えるものが伝わってきませんでしたね。この後はこういう展開になるな・・というのがハッキリと読めちゃうし。
音と映像でときどきビックリさせる古典的な手法、ありきたりな回想シーンの連続・・。
絶体絶命のシーンで彼を救ったのは単なる「主婦」ですよ、あり得ないでしょ。
最後は、時間の押したTV番組のように詳細な映像もないまま「生き残りの村」へたどり着き、ハイ終了。
彼がどうしてあそこまでNYに居てあんなゾンビに血清を打つことに執着するのか。またせっかく血清を打ってまともになりつつあるゾンビは結局そのまま。あのキャラをどうしてもっと展開に使わないのか・・・。
ダメ出しをすれば「アメリカB級映画」ですよ。ハリウッドからあんな映画が生まれたら、この先映画の興行収入増は見込めないんじゃないかな?
とにかく期待外れの作品でした。
原作の概要をたまたまネットでみて映画を見たら原作と終わり方が違っていたので、ちょっと驚いているので(いい意味で)
何しろ原作でアイアムレジョンドというタイトルが意味を持っていたラストはちょっと悲惨でしたので
映画の内容はヒーイズレヒェンドでした
終わり方は原作より安直でしたが、原作の持つ胸糞悪いどんでん返しがなかったのが好印象なんですよね
原作小説をモチーフにした藤子不二雄Fさんの流血鬼という漫画を昔読んだとき原作および映画と違いハッピーエンドでしたがとても胸糞悪い印象があったのです
読んだほとんどの人は好印象な漫画だったと予想できる内容なのですが、意味をよく考えるとマルチ商法やオーム真理教の勧誘アニメに使えそうな危険なラストだったからです
マルチやカルト宗教になぜ人がだまされるかということを考えると流血鬼のラストのどんでん返し価値感のハッピーエンドは危険、ほとんどの人はものの善悪についていい加減で適当な考えを持っているので、この手法で価値観をひっくり返すのはカルト集団の洗脳に有効なのです、心理学的に。
そしてよく使われる手法でもあるんです。
そのため、映画版が安直ラストであっても好印象をもったんです 原作のように人の価値観をひっくり返す危険なラストでなくてよかったって!
よっちゃんさんはもっとひねったラストがよかったと思っているのでしょうけど、あやしい魅力的なテンターテイメントは心理学的に社会にとって危険でもあるんですよ