ブリジットジョーンズの日記

ブログを始めた頃に「２」を取り上げましたが、「１」はまだでした。うちには「１」「２」ともDVDがあるので、今回「１」を見直してみました。

30代、恋人はなしでキャリアもたいしたことない酒がぶ飲み＆タバコ吸いまくりのブリジットジョーンズレニーゼルベガー。ドジで頭もそれほどいいってワケじゃないけど、ちゃんと友だちはいるし、（この友人３人がまた最高）“いいヤツ”なブリジット。でも自他共に男を見る目がないことは認めているみたい。

原作が素晴らしいのでキャスティングと脚色さえ間違えなければ面白くならないはずのないこの作品。でも、この「キャスティングと脚色さえ」ってとこがおそらく一番難しいんでしょうね。レニー、ヒューグラント、コリンファース。どんぴしゃでした。しかも原作でブリジットが憧れているテレビの「プライドと偏見」のマークダーシーを実際に演じているコリンファースをキャスティングしてくるあたり原作ファンにはたまりません。

原作ではブリジットが日記に書いている体重やタバコの本数、ウォッカの量なんかをブリジットが通る道の電光掲示板に表示するところはいかにも映画的な演出で楽しい。

本当に欠点だらけの愛すべきヒロインにレニーがなりきっていて、ダニエルとの初デートのために下着を選ぶ（セクシーなパンティかそこに持ち込むためのお腹を押さえるデカパンか）姿に共感する人は多いだろうし、ダニエルの浮気相手に「彼はもっと痩せた子だと言っていたわ」なんて言われるところでは傷つく彼女に同情する人も多いだろう。

何をやっても駄目なブリジットだけど、浮気者のダニエルに別れを告げ「サダムフセインのケツを拭くほうがマシ」と言ってきっぱりとした態度で会社を辞めるところはなんとも口が悪いけどスッキリしちゃうのだ。

都合のいいハッピーエンドと言えばそうだし、そうなることはミエミエなんだけど、それでもブリジットを応援してしまう。本当に愛すべき奴です。

原作から変更されている部分も映画としての演出を考えるとベストな変更であり、バックの音楽ももうひとつの主役と言っても過言ではないほど、ブリジットの心情や彼女が生きている世界の背景をうまく映し出していて、サントラ盤もDVDとともに必須アイテムなのである。

オマケハリーポッターのモーニングマートルシャーリーヘンダーソンがブリジットの友人役で登場するのだけど、彼女の初登場シーンが「彼に振られてトイレにこもって愚痴をこぼしている」だったので、妙にハマって笑ってしまった。