問題児が名門少年合唱団に入団して反発しながらも才能を開花させる物語。という、、、なんの新鮮味もないシチュエーション。なんだけど、定番の感動っていうのもわりと好きなほうなのでレンタルしてみました。
アルコール中毒でシングルマザーの母を突然の交通事故で亡くしたステットギャレットウェアリング。彼には歌の才能があり、それを見抜いていた校長先生デブラウィンガーが名門少年合唱団の学校の指導者カーヴェルダスティンホフマンにオーディションを頼むが態度が悪く不合格。
ステットの父親ジェラルドジョッシュルーカスは昔の遊びでできた子を家族に隠したくてステットをその名門少年合唱団の寮に入れるために、その学校に高額の寄付をし、ステットを入学させる。
そこは幼いころから才能を認められ入学している子たちばかりで、ステットのような不幸なおいたちの不良みたいな子はいない。ステットは才能はあるが、これまで楽譜を読んだことなどなく始めは授業にまったくついて行けずふてくされているのだが、ウーリー先生ケヴィンマクヘイルのような優しい先生や友達になってくれる子のおかげで楽譜も読めるようになり、少しずつ選抜チームに入れる実力を養っていく。
ウーリー先生の強い推薦もあってカーヴェルはステットを選抜チームに入れ、厳しく指導していく。カーヴェルに反発しながらも歌う喜びをさらに感じるようになっていくステット。そんな彼に声変わりの時がやってくる。
厳しくも温かい先生との出会い、ライバルの子からの妨害による退学の危機とか色々とぜーんぶ超ありがちな展開なんですが、ステット役を演じたギャレットウェアリングくんが可愛いし(こういう物語では主人公が可愛らしいというのは大切)、いままで何度も何度も見ているダスティンホフマンの演技も、やはりまた新たに素晴らしいと思わせてくれる出来です。脇を固める合唱団の学校の校長先生役のキャシーベイツも良い。「Glee」ファンとしてはどうせちょい役だろうなと思っていたケヴィンマクヘイルが結構大きな役で嬉しかった。
奥さんと娘2人がいるステットの生物学上のお父さんとの関係が、まぁなんとも都合良く描かれていてちょっと拍子抜けだったけどね。最後は声変わりしたステットをこっちの家族と一緒に住まわせてニューヨークの音楽学校に通わせることになったんだけど、よくも奥さんが簡単に許してくれたよね。同じような年頃の娘さんが2人いて、どうも大昔の遊びって感じには思えなかったけど…
それにしてもこれがボーイソプラノのお話だから、なんとも切ないのですよねぇ。ある日突然目覚めたら消えてしまっているかもしれないこの高音の声。それが分かっていながらも、この声が出せる間は精一杯この合唱団で頑張っている。けなげですねぇ。厳しい指導をするカーヴェルが君たちの人生で一番大切なものはこの合唱団やその声なんかじゃない。君たちがこれからどんな人間になっていくかだ。と言える人間的にできた指導者だったところも感動しました。
定番ものがお好きな方にはオススメです。
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