シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

Sweet Rain 死神の精度

2008-03-18 | シネマ さ行
試写会に行ってきましたよー。

ワタクシ、以前にここで書いたことがあったと思うんですが、「ココリコミラクル」という番組を見ていて、こにたんこと小西真奈美が大好きになりました。彼女が番組を卒業したときはとても悲しかったものです。彼女が抜けてから、あんまり番組も面白くなくなっちゃったんですが、番組が終わるときに、総集編っていうのをやってたんですよ。そのときにまたこにたんの色んなキャラが見られるかと思って楽しみにしていたら、こにたんの映像はまったくなく…まるでこにたんなんて存在しなかったような感じになってました。他の元レギュラーのなつかし映像とかも特になかったんで、こにたんの事務所の方針とかではなくて、最終メンバーだけの総集編だったんだろうけど。というわけで、邦画やテレビドラマをほとんど見ないワタクシはCM以外ではこにたんを目にすることが全然なくなってとても寂しかったのですが、今回試写会でこの映画を見られることになってとても嬉しかったです。

主役は死神役の金城武。彼もワタクシ久しぶりに見ました。ワタクシは基本的に男性の長髪って「切らんかいっ!耳出さんかいっ!」って思ってしまうんですすが、金城武は長髪のほうがずっとカッコイイですね。だから、この作品では2番目のエピソードのときの彼が一番カッコ良かったです。

お話は3つの時代に分かれています。死神は不慮の事故で亡くなる予定の人の前に現れその人の人生を観察し、その計画を実行するかまたは見送るか決定する。千葉という死神(金城武)はいままで常に「実行」という決断を下してきた。今回の人間は藤木一恵小西真奈美。いつものように「実行」しようと思っていたが、彼女は歌手になるチャンスを掴むところだった。“ミュージック”が大好きな死神は今回は「見送り」という決定を下す。2番目の時代はヤクザの抗争に関わるもの。3番目の時代。千葉は70歳の老女富司純子(この歳でも娘よりずっとキレイの観察をすることに。この二つの時代も実は千葉が藤木一恵の死を見送ったことと無関係ではなかった。

死神はなぜか音楽が大好きで、そしてなぜか音楽と言わずに“ミュージック”と呼ぶ。そのことになんの説明もないのだけど、“ミュージック”が好きなのは千葉だけかと思いきや、死神仲間は全員そうらしい。

彼ら全員の上司があの黒い犬(フラットコーテッドレトリバーのディア)だったのか、千葉だけの上司だったのか分からないけど、千葉がこの世に来る時はいつも雨なので、この犬はいつもびちょびちょに濡れていてなんだかちょっと可哀想だったな。

ミュージックが大好きというところでも分かると思うけど、ここに出てくる死神はおそろしい死神というイメージとはほど遠く、どこかユーモラスで「ナンパ」を「難破」、「醜い」を「見難い」と間違えたり、言っちゃいけない秘密をバラしちゃったりと、この世にいる人間とはどこかチグハグでかみ合わず、結構笑えるシーンが多かったのが良かった。

あんなに引っ込み思案だった藤木一恵さんがどうやったら、あんなハスッパなおばあさんになるのかちょっとやり過ぎ感はあったけど、それだけ辛い人生を送ってきたってことなんかな?富司純子はいつもすごく清楚なイメージがあったけど、あんな感じの演技もできるんだぁって新鮮な驚きがありました。

笑いあり、泣けるところもありという、見終わって、とても爽やかな気分になれる死神映画です。邦画は好きじゃないという人も抵抗なく楽しめるのではないでしょうか。

オマケ小西真奈美ちゃんが「藤木一恵」としてCDデビューしましたね。歌のうまさはごく標準的だけど、話しているときより少し低めの声が素敵です


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