シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ブライズメイズ~史上最悪のウェディングプラン

2012-05-08 | シネマ は行

どうしても「ハングオーバー!」の女性版というイメージがあって、バチェラーパーティならぬバチェラレットパーティのお話だと思っていたら、ちょっと違ってた。いや、ま、それはワタクシが勝手に想像していただけなので、違ってたから悪いっていうことではないんですが。

アニークリステンウィグの親友リリアンマーヤルドルフが結婚することになり、アニーはブライズメイズの中の代表メイドオブオナーを頼まれる。メイドオブオナーとして結婚式のプランニングを手伝うことになるアニーだが、他のブライズメイズたちの中の一人ヘレンローズバーンがリリアンと出会って数か月のくせにすっかり親友気取りで、しかも美人でお金持ちで、お金の力と人脈を利用してアニーのお株をすっかり奪ってしまい、アニーは親友への嫉妬でもうわけの分からないことをしてしまうというお話。

アニーは経営していたケーキ屋さんがつぶれてしまい、気のある男性ジョンハムにはセックスフレンド扱いされ、何もかもうまく行かない中でさらに親友の結婚プラス、他の女友達にも親友を取られるという最悪の状況に陥っており、彼女のキレっぷりには同情する部分もありつつ、バチェラレットパーティに向かう飛行機の中での無茶ぶりや、婚前パーティでの無茶ぶりなどはちょっとこれでは親友との仲は本当にダメになってしまうんじゃないの?っていうくらいヒドイものだった。顔合わせパーティのときのスピーチの取り合いや、テニスで必死になるところとかまでは普通に笑えたんだけど、その後の暴走ぶりはちょっとどうかな~と。なんか張り合ってばかりでちょっと疲れてしまった。最後にみんなが本当に仲良くなるエピソードがひとつ加えられていたら良かったのになと思います。

ひとつひとつのシーンには笑える部分も結構あるんだけど、それが物語としてうまく収束を迎えられるのかっていうことを考えるとかなり無理があるなという展開だった。そういう部分は男性と女性の違いもあって、ちょっと女性には不利かもしれません。だからこそ、この作品が評価を受けているのかもしれませんね。やっぱり下ネタを言ったりするにも女性には普段抑圧されている部分があって、それがこの作品を見て解放されるからこそアメリカでは共感を得ているのかなと思いました。

結婚式がネタになる映画って多いですね。日本式の堅苦しい結婚式に比べるとアメリカの結婚式は楽しそう、なんて思いますが、ブライズメイド同士の顔合わせやらバチェラー/バチェラレットパーティの準備やら、リハーサルパーティやら向こうは向こうでめんどくさいことがいっぱいありそうですね。

主演のクリステンウィグは、コメディエンヌでこの作品の脚本も手掛けています。そういえば「宇宙人ポール」でも下ネタ連発してたなぁ。この作品では髪型のせいもあってか、ちょっとメグライアンのぱちもんみたいな感じもしました。こういうコメディ演技ってきっとすごく難しいと思うんですが、クリステンウィグはすごくうまい。日本でもこれからいっぱい見られるようにテレビだけじゃなくて映画にもたくさん出てほしいな。

花婿の妹というポジションでメリッサマッカーシーが出ていて、ちょっとアブない系のキャラとして、「ハングオーバー!」のアランと同じ役割と演じていますが、こちらの方がずっと出番が少ないし、パンチ力も弱い感じかな。これもアカデミー賞助演女優賞ノミネートという期待値が高すぎたせいかもしれません。

これをキャメロンディアスあたりが演じていたら、キュートで楽しい笑いになっていたんだろうなぁと思いつつ、それでもやはり脚本も担当しているクリステンウィグには敬意を表したいと思います。

もちろん、決して面白くないわけではなくかなり笑ったシーンもたくさんありました。ちょっとおゲレツなコメディが好きな方にはオススメです。



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