Chris's monologue

二匹+ONE?のクマンズとChris(謎の生命体)の怠惰な生活

クマン酒場、ボクの原点(前編)

2013-06-12 10:33:59 | ビバ☆オヤジ酒場

ボクの原点はここ。
といってもビミョーにここではありません。

先日、お散歩中のことです。
実は、なかなかこっち方面にお散歩は来ないんだけど、「ボクの原点」を書こうと思い、久しぶりにやってきました。

驚いたのは、ボクの原点“とん平”が跡形もなくなくなっていたこと
道路拡張してたのは知ってたけど、この店は残っているものだとばかり思っていました

とん平@Chris's monologue】←その頃の姿


ここから見えていた、あの煌々と輝く提灯がない
またひとつ、文化遺産級の酒場が消えたのか
そうなげいて、ボクの原点企画はここで頓挫しそうになりました
けれども、

いまボクが立っているこの商店街に、

あったんです。同名店が!
この日は定休日。
そういえば、“とん平”の定休日って、木曜だったよなぁ。
ということで、

日を改め、時間もそれっぽい時間帯に再訪。
この商店街には、あのの名店、
中華そば 伊藤@くりすのラーメン道場】←があります

嗚呼、懐かしのあの赤提灯。

チョー久しぶり。
けれども、こんな小洒落た外観は、失礼ないいかたになるけど、“とん平”らしくない。
ひょっとしたら、同じ名前の別な店?
躊躇していてもしかたがないので、入ってみることにしました。
あ、ここだ。
ご主人の顔を見た瞬間、時計の針が逆戻り。
あの日にかえっていきます。
これぞ酒場マジック。
酒場はタイムマシーンの要素があるものなのです。
惜しむらくは、

あの渋い座席やカウンターがなくなってしまったこと
入れ込み式で、いまの店は2階席もあるみたい

さて酒です。
安いでしょ。
むろん、
 
ホッピーで。
白にはレモンが入るんだよ
でも黒と同じ値段
では驚いてください。

この安さに。
リンクの“とん平@Chris's monologue”にも値段が載ってあるけど、当時(10年前)と変わりなし。

まずは煮込み(190円)から。
ウムムム、この塩加減、オトナの味ぃ。
以前はこんな出し方してなかった、

つぶ貝刺し(190円)。リンクと比べてみてね。
以前はお寿司屋さんで出すようなあんばいだったよね。
そっか、新店舗になってから、ビミョーに変わってることもあるのかぁ
大好きだったレバ刺し(190円)もメニューから消えてるし
そのかわりに、

ガツ刺し(190円)があったので注文してみました。
ネギが辛い こちらもオトナの味

では、ここからボクの原点。
以前書いた記事にもちょびっと触れてあるけど、当時ぼくは大泉学園に住んでいて、この土地にはまったく不慣れでした。
あのころは新宿の“藤田BAR”や、その弟子がやっている“レモンハート”@大泉学園なんかに通っていて、居酒屋はほとんど行ってませんでした。
もっと時間をさかのぼると、居酒屋になるんだけど、どちらかといえば“富士屋本店”@渋谷とかでセンベロの飲み方をしていることが多かったです。
お金がなかったので、どうやれば即効性のある酔い方ができるか? ってことのほうが重要だったのですね。いまでもそうだけど
あ、でも、当時やってたウイスキーをダブル(コップにナミナミと注いでくれます@富士屋本店)で飲んで、渋谷の街を全力でダッシュして戻って来て同じものを飲む。なんてことは、もうしてませんよ

“とん平”に出会ったのは、たまたまこの地に、

友人が住んでいたから。
あの3階です。
ぼくらはペントハウスと呼んでました。
だって、3階には他に部屋ないし。
ここ、よかったなぁ。
近くに隅田川が流れていて、その先には荒川が並行しています。
荒川の花火大会なんて、寝室の窓を開ければ真正面に見えました
これぞ、ザ・下町。
つくられた下町ではなく、むかしからある下町。
観光客はびこることの皆無な下町。
現在“とん平”がある、豊島中央通り商店街はまさにそうした下町の商店街です。

よく世話になった八百屋さん。
安い、新鮮、元気がいい!

古い酒屋兼たばこ屋さん。
あ、でも、
 
カクヤスのほうが頻繁にいってました ベルギービールの種類が豊富だったので
商店街に似合うのは、

構えのよい銭湯。

見てください、このベンガルタイガー(定かではありませんが)。
下町の条件を多いに満たしてるでしょ。

そして店の前には客の自転車がずらり。
そう、自転車で客がくるんです(この通り、滅多に車が通らないので)。

当時の店を見つけたときは、友人との待ち合わせで、たまたま入ったんだけど、驚きましたね。
むろんジモティなヒトしか来てないんだけど、この安さには驚きました。
スーパーでお惣菜買うより、よっぽど安いし、おいしいし。
それでいて、クサヤなんて焼いてくれたりするんだもん(いまはメニューにありません
庶民に愛される下町の酒場。
…って、こーゆーのを指すのかぁ。
下町酒場とは、浅草やなんかの酒場とカン違いしてたボクは、目から鱗どころか背びれまでも落ちた次第であります。

こんな酒場は他にもあるはず!
そう、この思いがボクを酒場巡りと駆り立てたのです。
とん平で楽しみなのは、〆メシ。

塩っけたっぷしのと豚汁。
ボクは、

コンブ派だけど、明太子でもスジコでも同じ金額で120円。

激うまの豚汁は180円。
店の詳細は、

これしかないんだけど。
探してみてはいかがでしょう。
ネットで調べてみても、新店舗の詳細はこれしか見つかりませんでした。
けれども有名店ではない、こうした店は足を使って探し当てないと楽しくない。
だって、

そうした店を自分の足で見つけたときのは格別においしいから

酒場歩きの原点って、けっきょく、こうした驚きが出発点となるだよなぁ。
で、いろんな酒場や土地を歩きながら、好みの酒場を見つけようとするんです。
これっ自分探しの旅に似てる。
つまりなかなか見つからないってことなんだけど、でも、ふと振り返ってみると、
自分に合った店って、けっきょく原点なんだよね。
出発点が好ましかったということは、そこが好きって単純な論理。
自分探しも、本当の自分を知っているはずなのに、情報量が多すぎるいまの時代では、見えているものすら見失ってしまう。
それはこのカレゴリ【ビバ☆オヤジ酒場】の記事の数でもいえること。
こんだけ行って、ようやくそれがわかったのか!? ってこと。

でも、まだまだつづけるよ。
これを極めて解脱の道をまっしぐら!

しょせん酔っぱらいのたわごとだけどな。。。


居酒屋



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