植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

樹ブロック:ガウロンセン その2

2012年12月03日 09時41分42秒 | 樹ブロック
 やっと、「ガウロンセン」を公開することが出来ました。ガウセンロンのルールはほぼ1年前から出来上がっていました。では何故すぐに公開しなかったかというと、それがアブストラクトゲームだったからです。

 アブストラクトゲームと言うよりは、オセロや囲碁、将棋と同じ、二人零和有限確定完全情報ゲームと言った方が正確かもしれません。つまり「ガウロンセン」は、二人の対戦型で、引き分けも含め勝敗があり、手数は19手と有限で、ランダムな要素は無く、相手及び自分の情報が全て公開されているといったゲームです。

 この中で、ランダムな要素が無いのと、相手及び自分の情報が全て公開されているところがポイントです。何のカードを引くのか? 賽の目によってどのような状況になるのかなど、ランダムな要素は面白さでもあります。また、相手が何のカードを持っているのかを推測し、駆け引きを行うのも楽しいことです。サクサク三国志も植民地戦争もこの2つの面白さを持っています。
この面白さや楽しさを排除して、それでも面白く楽しいゲームにしなければならないのが、二人零和有限確定完全情報ゲームの難しいところです。
ルールを確定させた後、本当にこのゲームは面白いゲームか? 必勝パターンは無いか? 先手後手の勝率がほぼ同じか? などを検証する為に、多くの人にテストプレイを行って貰っていた為に公開に時間が掛かってしまいました。

 そして今回胸を張って出すのがこの「ガウロンセン」です。

 「ガウロンセン」は陣取りゲームとして、ブロックで自陣を広げて行き、相手の進入を阻みつつ、自らは突き進んでいくと言う、攻防一体の面白いゲームに仕上がっています。しかもルールが1分で説明できるぐらい簡単で、さらにたった19手しかないのにブロックの置き方によって変化するためその手数は限りなく多いです。

 二人零和有限確定完全情報ゲームの特徴ですが、1手1手でどれだけ最善手を打てるかで勝敗を分けます。負けた場合、どこかで相手よりも悪い手があり、そこまで巻き戻って改善することで、相手を負かすことが出来ます。
また、一人将棋のように、1人で2人分を行うことで、より良い手を編み出す研究も行えます。是非、何度も何度もやりこんでいただいて上達者が出てきて欲しい、そんなゲームです。

 現在、ガウロンセンはルールは完成していますが、説明書を見直し中といったところです。見直しが入るかもしれませんが、既に樹ブロックを購入されている方も多数おられるので、クリスマス前までに仮の説明書を掲載しようかと思っています。

ガウロンセン その1
ガウロンセン その2
ガウロンセン ルール公開
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