植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ゲームコンセプト5 フランス・ドイツ

2007年10月27日 11時11分49秒 | ゲームシステム
 さて、今回はフランス・ドイツです。特にドイツはプロイセンとして特殊効果もある国です。

フランス 【総生産6/6/6】
●ヴァロア朝のフランソワ1世の治世からで、婚姻によりブルターニュ公領を得て、対外戦争としてはハプスブルグ家と戦うものの北イタリアからの撤退を余儀なくされます。その後、ユグノー戦争を乗り切りブルボン朝のアンリ4世の治世となります。ヨーロッパの強国ではありますが、主な海外進出が無いことと、内戦があることから総生産を6としました。
●ルイ13世からルイ15世の治世までで、特にルイ14世は強固な絶対王政の元、ヨーロッパ最大の陸軍を保有し数々の対外戦争を行いますが、各国に対仏大同盟を組まれ、ネーデルランドの併合は果せずに終わります。また、戦費を賄うために導入された新税は国民の不満を招き、後のフランス革命の遠因となります。その為、総生産を6としました。
●ナポレオン戦争で、一時はヨーロッパ全土を制圧する超大国を築きますが、僅か十数年で敗戦しウィーン体制により、元の状態に戻ってしまいます。東南アジアに進出し、海外植民地を広げますが、普仏戦争に負けるなど波があるので、総生産は6としました。



プロイセン・ドイツ 【総生産5/6/7】
●ブランデンブルグ選帝侯がプロイセン公国と同君連合により、両領地を統治するものの飛び地ばかりで、以前神聖ローマ帝国内の1領主に過ぎない状況の為、総生産は5としました。
●フリードリヒ・ヴィルヘルムがスウェーデン勢力を駆逐し、息子のフリードリヒ1世が王位を得て、プロイセン王国が成立します。また、フリードリヒ2世はオーストリア継承戦争に勝利し、シュレージエンを得るなど強国と見なされるようになった為、総生産を6としました。
●ナポレオン戦争には敗退するものの、ウィーン体制化で国内の工業化が進み、さらに宰相となったビルマルクの鉄血政策によって軍事大国となり、ドイツ領内においてオーストリアを凌ぐ力を付け、普墺戦争・普仏戦争に勝利することで、ドイツ帝国を成立させ、列強の一角と見なされるようになった為、総生産を7としました。

※ドイツは同盟カードによる強国化により、国力を1から2にすることが出来ます。これは北ドイツ同盟を成立させ、ザクセンやヘッセンなどのドイツ諸侯を取りまとめることで、オーストリア抜きでドイツと言う国を作ることにほかなりません。オーストリア領を含む神聖ローマ帝国全体の領土なら国力を3にしても構わなかったのですが、現在の東西ドイツにプロイセンの領土だけなので国力は2と考えました。
 また、総生産はドイツ関税同盟や北ドイツ同盟などによって、プロイセンの経済力が北ドイツ全体に広がったのですが、あくまでプロイセン国内での産業革命があってこそと考えます。また、外交力もプロイセンがドイツ帝国になってあがったかと言うとプロイセンのままでも列強とみなされる地位を築いていた為、強国化では総生産の上昇だけに留めました。
 プロイセンによるドイツ統合のシナリオは19世紀を待たねばなりませんが、ブランデンブルグ選帝侯が婚姻により、他のドイツ諸侯を併合する可能性や、皆無に等しいですがハプスブルグ家に何かあれば神聖ローマ皇帝への推挙もありうると考え、このゲームではプロイセンによるドイツ統合を強国化扱いとしました。


ゲームコンセプト1
ゲームコンセプト2 ポルトガル・スペイン
ゲームコンセプト3 オランダ・英国
ゲームコンセプト4 ロシア・オスマントルコ
ゲームコンセプト5 フランス・ドイツ
ゲームコンセプト6 イタリア・日本

オリジナルカードゲーム 植民地戦争
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アルメニア人虐殺問題と、土... | トップ | シュヴァリエ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ゲームシステム」カテゴリの最新記事