陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

愛唱歌<グリーン グリーン>を聴く:三陸大津波で被災した子供たちへ捧げる

2011-04-28 02:46:07 | 読書・映画・音楽
 表題の曲は、半世紀前の人気ヴォーカル・グループ、The New Cristy Minnstrels の Barry Brian McGuire と Randy Spark が1963年に発表し、世界中の若者から人気を集めたフォークソング。

 当時、日本では丁度<東京オリンピック>(1964)の頃だった。数年の後、片岡輝氏がその歌詞を巧に意訳した歌はNHKの「みんなの歌」で紹介され(1967)、以後は大人よりも子供たちが楽しむ愛唱歌に変貌して行った。

 東日本大震災と平成23年三陸津波で、ランドセルを背負ったまま波に呑まれた子供たち、そして両親を失い避難所で祖母と共に過ごしている10歳の女の子、そうした哀しい思いを持つ何百人もの無垢の子供たちと共に、この歌を唄いたい。




これは、katyupityu さん提供の動画。綺麗な景色ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=U_AY5PZ6RXk&feature=related


グリーン グリーン  (1967)

作詞:片岡 輝
作曲:Barry Brian McGuire & Randy Sparks


ある日
パパとふたりで語り合ったさ
この世に生きる喜び
そして悲しみのことを
グリーン グリーン
青空には小鳥が歌い
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がもえる

その時
パパが言ったさ ぼくを胸に抱き
つらく悲しいときにも ラララ 泣くんじゃないと
グリーン グリーン
青空にはそよ風吹いて
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がゆれる

ある朝
ぼくは目覚めて そして 知ったさ
この世につらい悲しいことがあるってことを
グリーン グリーン
青空には雲が走り
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がさわぐ

あの時
パパと 約束したことを守った
こぶしをかため 胸をはり
ラララ ぼくは立っていた
グリーン グリーン
まぶたには涙があふれ
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がぬれる

その朝
パパは出かけた 遠い旅路へ
二度と戻って来ないと
ラララ ぼくにもわかった
グリーン グリーン
青空には虹がかかり
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がはえる

やがて
月日は過ぎゆき ぼくは知るだろう
パパが言ってた言葉の
ラララ ほんとの意味を
グリーン グリーン
青空には太陽がわらい
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑があざやか

いつか
ぼくも子供と語り合うだろう
この世に生きる喜び
そして悲しみのことを
グリーン グリーン
青空には かすみたなびき
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がひろがる

緑がひろがる
緑が ひろがる



 息子と父親がゆったりと対話を重ね、そして辛い別れのあったことを思い出しながら、子は強く生きる決意を唄っている。とても素晴らしい歌詞だし、これを聴くと多くの人々は励まされることだろう。

 参考までにコメントすると、原曲はかなり上記と内容が異なる。1960年代初期、冷戦体制の強まる中、世界中の若者達が状況に押し付けられたものとは異なる価値観を求め、規制を離脱しヒッピーのような生き方に憧れる雰囲気が醸し出された。国を超えて、ジーパン・スタイルが流行りだした頃と一致する。

 そうした中で、この歌が生まれ、若者を中心にある種の共感を得た。


The New Christy Minstrels ~ Green Green (HQ)




Green  Green (1963)
 
 The New Christy Minstrels

CHORUS:
Green, green, it's green they say
On the far side of the hill
Green, green, I'm goin' away
To where the grass is greener still

コーラス

グリーン、グリーン 人の話では
あの丘のずっと遠く
そこは緑あふれる土地があるってさ
グリーン、グリーン さあ、出掛けよう
もっと緑鮮やかなところへ

1.Oh, Well I told my mama on the day I was born
"Dontcha cry when you see I'm gone"
"Ya know there ain't no woman gonna settle me down"
"I just gotta be travelin' on"
a-Singin'

1. そう、生まれた日にママに言っちゃった
「おいらが出てっても泣かないでね
女のために落ち着く気はないのさ
俺はただ旅に出て
歌い続けるよ」
さあ、さあ

CHORUS:
Green, green, it's green they say
On the far side of the hill
Green, green, I'm goin' away
To where the grass is greener still

2.Nah, there ain't nobody in this whole wide world
Gonna tell me to spend my time
I'm just a good-lovin' ramblin' man
Say, buddy, can ya spare me a dime?
Hear me cryin', it's a

2. うん、この広い世界に誰もいやしない
好きなように生きろと言ってくれる奴なんて
おいらは愛に満ちた放浪者
なあ相棒、銭っこを貸してくれや?
涙が出てくるよ

CHORUS:

Green, green, it's green they say
On the far side of the hill
Green, green, I'm goin' away
To where the grass is greener still

3.Yeah, I don't care when the sun goes down
Where I lay my weary head
Green, green valley or rocky road
It's there I'm gonna make my bed
Easy, now

3. そうさ 日暮れなんて気にしない
どこだって疲れた頭を横たえりゃ
グルーン、グリーン、谷だろうと山道だろうと
そこが寝床になっちまう
まあ、気楽に行こうぜ!

CHORUS:

Green, green, it's green they say
On the far side of the hill
Green, green, I'm goin' away
To where the grass is greener still

CHORUS:

Green, green, it's green they say
On the far side of the hill
Green, green, I'm goin' away
To where the grass is greener still

To where the grass is greener still
To where the grass is greener still

(拙訳:スラング処置に苦労した茶絽主)
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