陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

滝廉太郎・作曲の<花>を聴く

2010-04-08 21:24:52 | 読書・映画・音楽
 関東では、そろそろ桜も終わりに近づいているのだろうか。隅田川の「吾妻橋」より上流の左岸沿い(向島側)に「桜橋」(歩行者専用)まで、見事な桜並木が植えられているのが印象的である。

 墨田川沿いの桜並木は、八代将軍吉宗が庶民の楽しみのためにと考えて、これを植えさせたと聞く。そして、墨田川と桜が重なると、この歌を想い出す。「言問橋」の近くには、作詞した武島羽衣の歌碑がある。



 これは、tk152008 さんが提供して下さった動画。

http://www.youtube.com/watch?v=LWZJNh-h0Gc


<花>  (1900)

作詞:武島羽衣(当時28歳)
作曲:滝廉太郎(当時21歳)


春のうららの 隅田川、
のぼり下りの船人が
櫂(かひ)のしづくも花と散る
ながめを何に たとふべき

見ずやあけぼの 露浴びて、
われにもの言ふ 桜木(さくらぎ)を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳(あおやぎ)を

錦(にしき)おりなす 長堤(ながつつみ)に
くるればのぼる おぼろ月。
げに一刻も千金の
ながめを何に たとふべき


 由紀さおり・安田祥子姉妹の歌も良いし、クロスロード・レディースの合唱も素晴らしい。でも、私は、芹洋子さんが伸び伸びと歌うスタイルが好きだ。
(キングレコード KICS 6198)

 第3節の長堤は、「ながつつみ」が正しいと思うのだが、どの歌手も「ちょうてい」と発音している。同音異義の言葉である故、原作とおりに歌ってもらいたいものだ。
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