株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

業績の減速を反映した見直しが必要

2016-02-05 07:08:23 | 株式投資
株価は外部要因で一時的にオーバーシュートすることもあるが、最終的には企業業績を反映して形成される。昨年末には今年は17000~21000円での往来とみていたが、企業業績の減速を反映した見直しが必要なようだ。今期(2016年3月期)の日経株価の予想EPSは増益こそ確保できそうなものの低下傾向が鮮明だ。来期業績については現時点では判断材料に乏しいが、株価は減益懸念を織り込みつつあるようだ。理論的には、日経株価=EPS×PERで求められる。最近数年のPERは概ね13.5~17.5倍の間で動いている。PERの水準が変わることもあるが、そこも予想に加味すれば話が複雑になるからここでは無視する。因みに昨年高値21000円接近時は、予想EPSは 1250円、PER16.8倍だった。現時点での予想EPSは1160円、PER14.7倍だが、今期3月末を下方修正し1150円と置けば、株価は15500~20100円が妥当水準となる。来期の業績が横ばいなら株価は変わらないが、慎重に見て来期(2017年3月期)を1150円からさらに7%減益とおけば予想EPSは1070円となり、株価は14500~18700円となる。仮に来期が5%増益でも上値は21000円程度で上値は大きくない。現時点では来期の業績については、一桁の減益、良くて横這い程度に見ておいたほうが無難だろう。年内の株価見通しを15000~20000円程度とみておきたい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする