株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

春に仕込んで秋までには売る

2012-01-30 11:16:25 | 株式投資
こんなわけのわからない状況下で予測には自信がないが、相場はダメと言っても年1,2回は稼ぐチャンスはあるものだ。まだ機は熟してないと見ているが、秋口までには1度位は稼げる場面があるだろう。例年のパターンからいえば、春に仕込んで秋までには売るのが定石だ。これだけ調整が長期化すれば、当初のターゲットの8000円がなくても時間軸を優先し3月以降は仕込みを探るつもりだ。通常、相場の上げは最低でも3カ月、場合によっては半年以上続く。企業業績の改善に対する投資家の確信度合いが相場のトレンドと戻りの水準を決めるから、売りは臨機応変に判断する。中長期で強気になれないのは脆弱な需給構造が上値を抑えるとみているからだ。年を通じて需給は良くない。短期筋の外人ファンド、個人以外には積極的な買い手はいない。彼らは保有前提ではなく値動きが欲しいだけだ。一方、かつて長期保有で日本株を支えた金融機関、年金、個人、外人等は全て株式圧縮方針だ。相場が上昇に転じても株式圧縮は経営課題だから、市場関係者が言うように相場見通しが好転すればスタンスが変わるというものではない。今年も最後に掴まされるのはメディアに洗脳され易い個人投資家ということになるのだろう。
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年間で見れば2000~3000円の値幅はある

2012-01-27 09:52:53 | 株式投資
短期的には戻り歩調にあるが、相場に本質的な基調変化はない。長期移動平均株価の9200円程度から上に行くのは難しそうだ。上がれば売却したい潜在株が待ち構えている。買い手に比べ流通している株が多すぎる。経済社会構造の激変に起因する金融機関や年金の需給構造の変化を素直に分析すれば、長期的に見ても日本株は、日経コラムが言うほど魅力的ではない。株は買っても持たないのが基本だろう。当面の株式投資は水準感で動く循環をいかに取るかにかかる。その循環の主役は短期筋だから、そのモメンタムが株価の戻りを決める。今年も金融機関、年金、個人とも株式離れが一段と加速する。休むも相場、急落したときのみリバウンド狙いで動くぐらいしかない。ただ長期的には良い時代は終わったと言っても、相場には上下行き過ぎがつきもの、年間で見れば2000~3000円の値幅はあるものだ。うまくやるのは難しいが、中身がわかる分野は他にはないからここでうまくやるしかない。最悪の場合、チャンスは年間を通じて1回しかないかもしれない。今年も投資家泣かせの年となりそう
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日経の日本株復活キャンペーンが目立つ

2012-01-24 14:28:25 | 株式投資
ここ数日、日経ネットの日本株復活キャンペーンが目立つ。中身を詳細にチェックしたわけではないが、なぜか唐突感は否めない。因みにヘッドラインだけ列挙すれば、○復調日本株、2003年の「大逆転相場」再現なるか ○日本に「円高・株安・低金利」反転の足音 ○日本株「失われた20年」からのプレゼント…  タイトルどおりになれば塩漬け投資家にとっては大変ありがたいが、現状そして向こう数年のファンダメンタルズ、金融為替情勢、需給構造…どれをとっても日本株復活を言うのは時期尚早、夢のようなポジティブサプライズが重ならなければありえないシナリオだ。もともと日経等全く信頼してないが、なぜいま日経が日本株復活を叫ぶのかよくわからない?
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需給動向を読み解こう!

2012-01-22 07:11:56 | 株式投資
市況見通しで評価しているのは、三菱UFJMSの藤戸氏、第一生命経済研究所の嶌峰氏とパナッシュ投資顧問のチーフストラテジスト井上哲男氏の3人だ。高名なタレントはほかにも数多いるが、「ああでもない、こうでもない」 と言っているだけで少し勉強した素人と大差ない。短中期の需給動向分析では、パナッシュ投資顧問のチーフストラテジスト井上哲男氏の解説が優れている。ラジオ日経でのコメントが、 『井上哲男の需給動向を読み解こう!』 を検索すればネットで聴ける。一般的な市場関係者の感覚的な解説に比べ、手口に一歩踏み込んでおり市場動向に精通している。上がってくれば強気になる市場関係者が多い中で極めてクールで参考になる。マスコミへの露出度は少なく知名度は高くはないが、運用業界に身を置いたことのある人間から見れば、裏も含め短期筋の需給動向が良く分かっているという印象だ。
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市場関係者はベストシナリオをメインシナリオにする

2012-01-21 10:47:07 | 株式投資
9000円回復が視野に入ってきたという見方が増えてきた。たしかにユーロ問題に少し変化の兆しが出てきたと見ることもできるが、このような状況は過去何度もあったがすべて裏切られてきた。今回も冷静に見ればユーロが明日どうなるか全くわからないし、ここで稼げる自信もないから参戦する気は全くない。毎年1月相場はしっかりだが、2~3月は期末控えや業績見通し発表から弱含みの傾向が強い。加えてイタリアの大量償還の借り換えもある。メインシナリオはまだ8000円台での往来だろう。一時的に9000円台を回復するならむしろ損切りのチャンスだ。市場関係者がベストシナリオをメインシナリオにするのはいつものことである。
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相場は何かを先見している

2012-01-19 10:39:28 | 株式投資
日本株の低迷膠着ぶりの真因はいったいどこにあるのだろう?ユーロ危機はいずれ解決に向かうと一昨年来もう何度も言われ続けてきたが、時間が経っても状況は一向に好転していない。一般的に言われるように、ユーロ危機に対しては日本の金融機関は抵抗力があるはずなのに金融株は戻らない。相場の先見性から見れば、この低迷はこの先想定を超える金融クライシスが起こることを先見していると解釈できないこともない。ギリシャの破綻は経済規模からみて影響は限定的であり、ここまでくれば破綻は想定外ではない。仏が格下げされたとはいえまだまだ最上位からひとつ下だ。このところ相場は打たれ強くなってきたのも事実だが、それをもって織り込んだと見るには相場に動意がなさすぎる。株価は中期線まで戻しいいところに来た。さらに戻すなら、ドル円、ユーロ円、国債利回りの水準訂正が伴うはずだ。さらに大きく戻すためにはサプライズがなければならない。決算期末を控えて数カ月を見れば、低位圏での膠着が続くか、あるいは、想定を超える新たな悪材料で安値を切り下げるかのどちらかだろう。相場はいったい何を先見しているのだろう?
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一般個人投資家の老齢化

2012-01-17 10:28:10 | 株式投資
年末11,000円と言うような楽観論を目にするたびに、誰が買うのかという問題に突き当たる。相場低迷の大きな要因として、かつて主役を演じた一般的な個人投資家の人口構造が大きく変わってしまった点についてはあまり言及されない。潤沢な個人金融資産を有する世代が60代以上になってきた。20~30年前の若い時にはマネーゲームに踊った世代であり、いまでも相対的に高水準の金融資産を有する最後の勝ち逃げ世代だ。ただでさえ老後資金は保守的であることに加えて、将来を見れば老後生活保障が揺らいでいるから積極的にはリスクは取らない。資産を増やすことより資産を減らさないことにプライオリティがある。先行きの見通しが明るく確実に儲かりそうだと思えば行動に変化も出ようが、不透明要因が山積する環境下では老後生活資金で火中のクリを拾うことなどするはずがない。一方、現役世代は縮む所得環境下でゆとりがないばかりか、投資の成功体験もなく、株式市場を資産形成の場などとは考えていない。彼らから見れば、株式相場はデイトレ、超短期のギャンブル場だ。過去と比べ株価水準が低いとか、PBRや利回りで割安とセルサイドが声高に叫んでも、株式相場を巡る環境が大きく好転するか、株価が暴落しない限り、一般投資家の老齢化に伴い眠り続ける待機資金が市場に出てくるのは期待薄だろう。
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失われた20年は閉塞の10年へ

2012-01-16 10:55:05 | 株式投資
1980~2000頃まで最前線で運用をしていた。金融機関の自社運用、事業会社の財テク、最後は年金資産の受託運用を手掛けた。この間、概ねうまく行ったが、振り返れば時代に恵まれていただけで、けっして運用力が優れていたわけではない。高値で買ってやられても、少し我慢すれば相場は戻した。この時代には、金融機関、投信、年金等の機関投資家や個人の金融資産が膨らんだことに加えて、外人等の資金流入による運用の拡大がある。経済成長下、業績拡大と過剰流動性に支えられ長期投資が有効だった。翻って2000年以降は下値切り下げ型の循環相場に移行した。相場が上昇するときは必ずそこにはリードする投資主体の存在があった。現状の相場を取り巻く経済環境や需給構造を分析すれば、夢よもう一度という過去の栄光は棄てなければならない。バブルはまたいつか必ず起きるが、直前のバブルを経験した投資家が主役の間には起こらないものだ。失われた20年は閉塞の10年に引き継がれようとしている。政治と官僚の無責任体制、依存性の強い国民性からは我が国の未来は決して明るくない。この国は現場は優秀だが、政治、行政、経営のトップは無能だ。国民は優秀だからこの先も先進国のひとつであり続けようが、国の形が変わらない限り蔓延する閉塞感は打破できない。相場は循環要因で上がることもあるが上昇基調には転換できない。このところ書くこともだんだんなくなった。
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経験に学べば…

2012-01-12 08:53:50 | 株式投資
フィッチによるフランス国債の格下げは回避されそうだが、今後S&P他の格下げもありうるから市場の懸念は後退していない。いつ終わるのかわからないが、未曾有の危機が叫ばれながら、破綻に追い込まれた金融機関がデクシア1行というのもまだ道半ばということだろう。我が国のバブル崩壊後、米国のリーマンショック後の金融システム崩壊時の混乱から見れば、市場が騒いでいるわりには金融機関の経営は悲惨な状況に陥っていないのが不思議なくらいである。ギリシャがデフォルトに陥ったり、スペイン、イタリア等の格下げが決まったり、欧州の銀行がもう数行破綻してやっとユーロは底をつけるのだろう。経験に学べば、相場が大底を打つ時には必ずシンボリックなことが起こっている。
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余談だが、ホリエモンが浮かばれない

2012-01-10 10:02:18 | 株式投資
この先数カ月の間には間違いなく相場の方向感が出てきそうだ。現状で仕込みに動くのは無謀な決め打ちに過ぎずあまりにもリスクが大きい。先は全く読めない。最悪の場合8000円を割れて7000円台定着も考えられるし、逆にユーロ危機解決に向けて協調体制作りの道筋が見えてくれば9000円台を回復することも十分ありうる。いまは見極めの時期、どちらに動いてもゾーンが変わればしばらく慣性が働くから、もう少し方向性が見えてから動いても遅くない。三菱UFJMSの藤戸氏によれば、NY株のジャニアリーエフェクトが終わる2~3月が正念場とのことだ。個人的にも同感だ。年を通じて仕込みのチャンスは1,2回しかないが、いかにも中途半端な現水準で仕込むという選択はないだろう。余談だが、東証がオリンパスの上場維持を決定したのは驚きだ。個人的には利害関係はないからどうでもよいが、これだけの虚偽、不祥事で上場維持なら、やったもん勝ち、匙加減ひとつで何でもありならホリエモンが浮かばれない。
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静かに進む国際競争力の低下

2012-01-09 06:05:36 | 株式投資
昨年4月以降は殆ど売買していない。欧州財政危機の行方が全く読めないことに加えて、来期の大幅増益見通しは信頼性に欠け、一向に株式相場に上昇の兆しが見えてこないからだ。ユーロ問題がなくても、現状のファンダメンタルズからは日本株に割安感はない。日経8000円台はリーゾナブルプライスといってよいだろう。グローバルな視点ではPERはむしろ割高、PBRや配当利回りの割安感が強調される相場は本質的な相場の魅力を喪失している。唯一、水準感だけ過去と比べて相対的低位圏にあるぐらいだ。これも構造変化を反映したものと考えれば、相対的な水準比較は意味が薄れる。最も懸念しているのは、大震災や洪水や円高に隠れて静かに進む企業の国際競争力の低下だ。業績低迷が一過性の特殊現象として捉えられていることにやや違和感を感じている。米国でのトヨタのシェアダウンは円高やサプライチェーンの問題の陰に隠れて起こっている構造変化を映し出している?
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議論している時間すらない

2012-01-08 12:19:57 | 株式投資
消費税を上げて社会保障費の増加を吸収出来なければ、社会保険料を大幅に上げるか、あるいは、社会保障を縮小するかのどちらしかない。この問題は所得再分配の問題、個人ごとに損得はあるが、どこから出すかの問題だけでありマクロ的な視点からは大差ない。魔法の杖や打ち出の小槌などない。いずれにしてもこのまま推移すれば、老後難民、現役生活保護受給者が増え社会不安の増大は必至だ。いま顕在化している構造問題は既に20~30年前から指摘されていた。ベースは人口動態統計だから大きく外れようがない。全て分かっているのに政治家も官僚も国民も皆先送りしてきた。決定権限を持つ高級官僚は団塊の世代、もう少しそのまま居座れば勝ち逃げできる。退職前の彼らが既得権益にマイナスになるような決断をすることはない。政治家も経営者も口で改革を叫んでも実際は何にもしてこなかった。もう何十年間、財政、行革、年金問題を議論してきたか?決める意思がないからその都度先送り、議論しても何も決まらない。そしていよいよ議論している時間すらないところまで追い詰められてしまった。
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時間は何も解決してくれない

2012-01-05 11:50:15 | 株式投資
年が変わっても相場環境は何にも変わっていない。大発会の上昇を見て目先はやや強気の見方も散見されるが、ドル77円、ユーロ99円、長期金利1%割れ、売買代金1兆円割れの状況では、株式相場の上昇は期待を込めても通常ありえない。ここで仕込んでも値幅がとれるほど上がらない。買いから入る投資家は8000円割れで買いリバウンドをとるぐらいしか稼ぐ手段はない。この先、何が起こるか分からない。イタリア国債の大量償還を迎え、国際金融市場が大きく揺さぶられるかもしれない。また我が国でも政局混迷から消費税増税問題が決まらなければ、いよいよ日本国債は暴落し、円安、株安の日本売りとなる懸念すら出てきた。今年の相場は不透明要因が山積し全く先が読めない。年末に向けて高値見通しが大勢だが、時間は何も解決してくれない。これからの展開では、日経平均で7000円も10000円もどちらもありうるだろう。
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相場再生への道はおそろしく遠い

2012-01-03 07:46:24 | 株式投資
本日の日経に恒例の経営者による新年の株価見通しと有望銘柄が載っている。代表的な見通しは、年末高値11000円、安値8000円、有望銘柄はコマツ、信越化、三菱商、東レ、トヨタと相変わらずの適当な見通しだ。株式市場は瀕死状態だ。数年にわたる相場低迷で現物投資家は身動きが取れない。機関投資家は残高圧縮が経営課題、東京は利ざや稼ぎの短期投資家が動いているだけの魅力に乏しいローカル市場だ。日本経済の凋落に伴い、長期低位ボックス相場が続くことになりそうだ。景気、業績が本格的に回復するまでは上値は追えない。いずれ戻るとしても長期投資は有効性を失った。もはやトヨタ、ソニー…ビッグネームは循環株だ。いつまでも高度成長時代の成功体験にしがみついて長期投資したり、銘柄を選ぶ時代ではない。相場再生への道はおそろしく遠い。
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株式投資からの撤退も

2012-01-01 06:51:19 | 株式投資
新年を迎えたというのに、なぜか高揚感がない。今年こそ穏やかな1年であってほしいものだ。新春相場では保有株の損切りから入る計画だ。損益通算を利用して上手く入れ替えようと目論んできたが、損がほぐれる水準のリーマンショック前の12000円接近は向こう数年なさそうだから、いったん株式投資からの撤退も考えたい。保有株は全て売却し、医薬品、メガバンク、商社等の4%超の高配当銘柄だけ買い戻しを検討する。優良企業でも価格変動リスクが大きすぎ長期でも保有するに耐えられない。8000円割れがない限り株式投資はしない。見通しが外れシナリオが大きく変われば考え直す。毎年の売却益に見合った損出しも考えられるが、塩漬け銘柄を抱えて悶々と過ごすより、リセットして出直した方が選択肢も広がるし、精神衛生上もはるかにいいだろう。
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