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WindowsCE FAN/Windows Phone FANのウェブマスター日記 2007年~2011年版です
Windows Phone FAN日記









大人気の iPad が値崩れするのはいつか? iPhone の来た道
人気の薄型テレビや、ネットブック、BDレコーダーなど、この業界ではあらゆる商品が値崩れの対象となる。特にひどい薄型テレビは半年で半額というのもざら。少なくとも発売当初 40万円のテレビは半年経てば 20万円で買えると考えて間違っていない。人気が高い機種は半年経つ前に売り切れてしまうので、残っている在庫は、実際に半額ほどで買える。

一方で、アップル製品は値崩れしない。
昨年10月に発売された新型 iMac の売価は、\118,000 からスタートだったと記憶しているが、Apple Store での販売価格はそのまま据え置き。ヤマダ電機のポイント還元後の実質価格で、ようやく \99,800 程度にまで落ちてきているのが現状だ。iPod や iPod mini にしても、定価が切り下げられることはあっても、量販店店頭で、アップル製品が投げ売りされていることは、まずない。というか、記憶にない。

しかし、そんなアップルの中でも例外がある。
それが「iPhone」だ。
表向き「iPhone」は高いブランド・イメージを保っているが、実質的にはソフトバンクによってタダ配りされている端末だ。パケット通信料もソフトバンクのスマートフォンの中では、安価に設定されていて、「スマートフォン興味があるんだけどな」と思ったら、「安いから、iPhoneでいいや」と考えてしまうような販売方法になっている。

販売価格がなかなか下がらないアップル製品と、あっという間に値下げされてしまうアップル製品。この違いは何だろう。
答えは、“ソフトバンクが販売しているかどうか” なのだ。

従来ボーダフォン時代から「魅力的な端末がない」と指摘されてきて、その後もキャリアの顔となるような端末を用意することができなかった孫社長にとって、iPhone はソフトバンクが失ってはならない経営の財産。

一方アップルだって、「iPhone」はこれからのアップルを支える製品にしていくつもりなのだから安売りはできない。いくら、Twitter上で揶揄されるように孫社長の頭皮が、スティーブ・ジョブズの親近感を得たとしても、ビジネスである以上はアップルにとって「ソフトバンクだけに販売させてやる」だけの交換条件が必要だ。それがおそらく販売店や、流通チャンネルでの iPhone 優遇マーケティングと、100万台とも 200万台とも言われる販売のコミットメント(販売保証)だ。

このソフトバンクのアップルに対するコミットメントの台数が何台なのか、については、業界でもトップシークレットの話題のため、まったく聞こえてこない。恐らくはソフトバンクの中でもトップシークレットの情報であるため、なかなか外部では正確に知り得ることはできない。

しかし、年々好調になるアップルの iPhone 販売台数を考えれば、日本においても、少なくとも昨年の実績よりは高い数字をコミットさせられることになるのではないだろうか。そこへ、SIMフリーの iPad をソフトバンクのためだけに SIMロック化したのだから、相当の台数のコミットメントを行っているはずだ。MM総研調べでは、iPhone は 2009年度だけで 180万台程度が販売されている。少なくとも、2010年にはこれ以上の販売台数をコミットさせられることだろう。

もちろん、孫社長にはワンマン社長ならではの卓越した交渉力があるだろうから、iPad 単体でのコミットメントはおそらく行っていないのではないか。iPad + iPhone で 2010年度で 200万台とか、250万台のコミットメントを行っているのではないかと推測する。そうすれば、iPad 単体で、50万台とか 100万台コミットするよりも都合がよいはずだ。両製品をあわせたコミットメントというのは、ソフトバンクにとっては販売のオプションが増えるメリットにある。一人のユーザーが同時に iPhone を 2台契約してくれることはないが、iPhoneユーザーに +980円/月で iPad 3G+Wi-Fiをプレゼントといえば、あっという間に 100万台くらいは販売できる。そして、数値を達成すれば、2011年に登場するであろう iPhone 5G の独占契約も可能になる。もし、私が孫社長ならこのオプションを選ぶだろう。

さて、ソフトバンクは年々高くなる販売目標を達成しなければ、アップルが NTT docomo にも iPhone、iPad を販売することになる。そのため、ソフトバンクは手段を選ばず、iPad + iPhone を販売することになるだろう。何度もくどいのだが、アップルにしても 3年目となる今年は、ソフトバンクの実力値を正確に評価し、それなりの目標数値を提示していると思われる。それがビジネスと言うものだ。

iPhone 3GS は最初から割引販売されたが、今回の iPad はほぼ世界基準の価格で販売されている。すなわち、iPhone のようにタダ配りの対象にはなっていない。そこから考えると、iPhone 4G から3ヶ月程度は、新製品の販売力に期待し、その成果を持って、残り 9ヶ月なのか、6ヶ月なのか、の販売戦略をたてることになるだろう。

もし、あなたが iPad や iPhone を安く買いたいなら狙い目はそこになる。今は端末は定価、パケット料金 - 月月割 という価格提示形態も、ある程度販売した後は見直しをかけてくるだろうし、より、台数が販売しやすい形態になるに違いない。2台同時に申し込んで、新規だったら、端末はゼロ円でみたいな販売方法だ。最初の狙い目はそのあたりになるのではないだろうか。

もちろん、想定外に iPad や iPhone が売れてしまえば、iPad の販売価格は今より安くならない。安くなるためには、最初に iPhone 3G が発売されたときのように、1ヶ月程度熱狂的に売れて、その後ばったり販売が止まるような状況が望ましい。そうなれば、iPad がゼロ円で販売されていくだろう。

ということで、iPad がほしいけど、高い、と思っている人は、夏から秋にかけてが、一度目のチャンスと思いたい。

[ iPad ] / 2010-05-13 00:28:30 コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




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コメント
 
 
 
Unknown (とんぼ)
2010-05-17 15:16:37
> iPhone のようにタダ配り

iPhone はタダ同然ではないですよ。
iPhone 3G 16Gでも機種代は46,080円です。
http://mb.softbank.jp/mb/iphone/price_plan/value_program/
 
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