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エネルギー問題について

2011-08-29 | いろいろ
(1)エネルギー問題について
①福島の原発事故のおかげで、国民投票を行えば、国民の過半数が原発反対に票を入れるだろうが、経済界は原発推進だ。
 経済界、市場経済で食べている事業者全てではなく、原発で利益を得ているごく一部の業界だと思います。 市場経済の下のある多くの業界は省エネや再エネ投資でビジネスチャンスを得ます。

②「原発を止めれば電気代が高くなる。」というのは脅しなのか、どうなのか。
 諸外国では原発が高いのは常識だと思います。

③「電気代が高くなると、企業が海外へ出て行く。」というのは眉唾だ。 
 製造業の生産コストに占める電力費の割合は約2%です。10%電気代があがると約0.2%の生産コスト上昇になります。以前から、エネルギーコストや公害対策費で海外移転することはほとんどなく、経済産業省の企業調査でもそういう質問すらないはずです。 ちなみに為替相場が10円動けば輸出産業のコストは10%上下し、電気代が10%上がる効果の50倍です。

④「再生エネで発電すれば電気代が高くなる。」という話だが、もっと柔軟な電気利用システ>ムを考えてみよう。
 再エネは、最初は高くても量産効果でどんどん安くなります。太陽光はとびぬけて高い発電システムでしょうが、ドイツは最初80円/kWhくらいで買い取っていたものが最近は20円/kWhになったそうで、それだけ生産コストが下がっているようです。 また国内でつくれば国内で仕事ができます。ドイツは37万人の職ができました。 原発は高くなる一方でしたね。 原発産業の日本の雇用は4.5万人です。 また、昼間の電気も問題があります。政府のエネルギーコスト試算で、石油火力は燃料代だけで16円/kWhもかかっていると発表されました。それを、大口には10円/kWh(家庭の4割程度の単価)で売っています。昼間の電気が50円で売られれば、その時間帯に発電する太陽光発電も競争力が出ます。

⑤理想的には、「新しい電力会社」が出来て、
 日本のような地域独占の会社の無理が少しずつ明らかになってきたと思いますし、原発の送電線や揚水発電は電気代でみんなで負担するが、太陽光や風力の送電線は自分でつくれというようなことは今後は成り立たなくなると思います。 発電と送電と配電は別会社にする「欧米スタンダード」がとりあえず考えられます。

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2 コメント

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貧者の負担で成り立つ太陽光発電 ( 盗人・李メドベージェフ )
2011-08-29 12:32:59
太陽光発電をした電力を電力会社の電気料金よりも高い価格で電力会社に売電することができる。
その差額は電力会社が電気料金に上乗せする。
従って、太陽光発電をしていない人々が負担しなければならない。その結果、貧しい人々はますます貧しくなる。
その上、国や自治体が税金を使って太陽光発電に補助金を出している。
太陽光発電をしない人々はその税負担もしなければならない。
貧乏人にしわ寄せがいくような制度は改めなければならない。
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産業用と家庭用 (carfree)
2011-09-06 17:55:47
コメントありがとうございます。

差額のことを言えば、産業用が安く、家庭用が高いですよね。産業用は電力が不足したときには供給が止まっても文句が言えないはずなのに、実際に起きたことは地域を決めての計画停電でした。こういう制度は改めなくて良いですか?
オール電化住宅には電力会社からの補助金が入っているのですが、そのお金も電気料金からと言えるのではないでしょうか。
原子力発電には国からの補助金も多く入っています。その分、貧しい人への生活保護が削られたりはしていないのでしょうか。
太陽光発電についてだけ「~しなければならない」と着眼された理由を書いていただけると、さらに説得力がまして、再発信(拡散)されるメッセージになりうると思います。
余計ごとだったらごめんなさい。
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