シャガ

 蓮生寺公園雑木林の隅に咲くアヤメ科の「シャガ(射干・著莪)」。去年まではこの手の花はみんな “アヤメ” でひと括り。今年はそれにショウブとカキツバタを加えて、違いをじっくり観察してみよう。
 少し調べてみるとシャガは、三倍体植物のため種子ができず地下茎で増えていく。 『えっ? 三倍体植物?』  ここからはちょっと気を入れてお勉強。植物はふつう二倍体で、遺伝をつかさどる染色体を二組持っているが、シャガのような三倍体植物は一組多い三組の染色体がある。三倍体植物は葉や花はきちんと育つが、種子をうまく作ることができないようだ。
 似たような話をどこかで聞いたことがあると思っていたが、春に大騒ぎしたあのヤブザクラホシザクラが、確か染色体24本という三倍体だった。三倍体の他の例はヒガンバナや種無しスイカ。しかし種無しスイカを食べる頃には、三倍体のことはすっかり忘れてしまっているはず。
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コメント
 
 
 
三倍体 (かのこ)
2006-04-28 11:12:36
植物学的な難しいお話ですね。興味津々ですが。

根で増えるからご先祖帰りしたのでしょうか・・?

ヒガンバナは種が出来ないと言いますけど どう考えても種でなくては芽が出ないところに芽が出ている現状を今迄何度も見ています。



我が家も植えてない所に小さな芽が突然出ました。どう思われますか・・?
 
 
 
かのこ様 (管理人)
2006-04-28 12:40:51
コメント有り難うございます。

植物学者ではありませんのでやっぱりチンプンカンプンですね。種ができないと言うことだけは覚えました。

ところでヒガンバナをいろいろ検索してみると、鱗茎(地下茎)で増殖するのは間違いないようですね。他の植物を植え替えた時にたまたま土に鱗茎がついていたなんてことではないでしょうか。全くの素人考えですが。
 
 
 
三倍体 (キヅカレ)
2006-04-28 19:07:46
シャガの遺伝子、三倍体と云うんですか。初めて知り勉強になりました。

彼岸花の葉、今の時期まだ緑で倒れています。秋には葉が消えて花茎が出てきますね。これも三倍体。

人間の染色体が三倍体だったら、手や足から子供がニョキニョキ生れることになるのですかね。
 
 
 
キヅカレ様 (管理人)
2006-04-28 20:26:18
コメント有り難うございます。

難しいことは分かりませんが、ホシザクラと種無しスイカの類似点が分かったのは収穫でした。遺伝子の世界はややこしそうですね。
 
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