美文字への道!!

2017年、ユーキャンの「実用ボールペン字講座」から始まった超ゆるゆるな美文字生活をを綴ってみたいと思います^^

第十三首・・陽成院

2020-09-28 14:32:43 | 百人一首で万年筆練習!
十三首めです。

筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる 陽成院

歌意

筑波山の嶺から流れ落ちる水がみなの川となり、深い淵となるように
私の恋心も積もり積もって淵のように深くなってしまった。

恋の歌ですね~~(´∀`*)
山から湧き出た細い流れが川となり、やがて水量を増して
急流となってたぎり落ち、今は深い淵となってよどんでいるように
はじめはほのかだった恋心が、時がたつにつれて激しくなり
積もり積もって今は淵のように深くたまってしまった・・・

んん??
最初は恋の想いを詠んだ熱い歌かなって思ってましたが
これはどうやら結ばれていない恋っぽいですね?
淵のように積もった思い・・なんか寂しい感じがしますものね。
たまってたまって、出てゆき場のない思いっぽいです。
歌でぶつけてみたんですね!!がんばれ!!

作者の陽成院さんは57代天皇ですが、病気で17歳で譲位されたそうです。
でも80歳くらいで亡くなってるみたいですよ。長生きだったんだ!
この歌は光孝天皇の皇女・綏子内親王への恋心を詠んだものだそうです。
歌で告白なんて粋ですよね!
こんな思いぶつけられたら心揺らぎますね^^
その後どうなったのかな・・・この二人は。

とかニマニマしながら書いてみましたが。


一つ一つの字はまあまあ書けてるんじゃないかと思うのですが
バランスが悪いかなぁ・・
「筑波嶺」が大きい・・のかな?
あと、一番の難関が「淵」!
これ、文字ですか?記号じゃないんですか!!
っていうぐらい納得いかない字だわ~・・・

しかし、孔雀で書くと色の美しさにいつも惚れ惚れしてしまいます・・・
文字に惚れ惚れしたいわ・・・

第十二首・・僧正遍照

2019-09-23 22:34:55 | 百人一首で万年筆練習!
わ~~、ずいぶん長いことサボってしまいました(><)
練習はしてたのですが、文章が書けなくて・・・


十二首めです。

天つ風 雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿 しばし留めむ  僧正遍照

歌意

空を吹く風よ、雲の通る道を吹き閉ざしておくれ。
天女の舞う姿をもうしばらくここにとどめておきたいのだ。

毎年11月に行われる新嘗祭(豊明節会)の中で
宮中で行われた「五節の舞」を舞う乙女たちの美しい姿を
天上から舞い降りた天女に見立てて詠まれているとのことです。


わ~、なんか華やかな歌ですね!
まるで天女のように美しく舞い踊る乙女たち。
舞が終わって、退場していく彼女たちを見つめていると
それはやっぱり帰したくない、引き留めたい・・
と思うのでしょうね^^

作者の僧正遍照さんは六歌仙でもあり三十六歌仙でもある人だそうです。
桓武天皇の孫という高貴な生まれなのに出家されたんですね。
仏に帰依していても、やっぱり美しい女性には弱いということかぁ。
・・なんて俗っぽいことを考えてしまった(><)
けど、出家する前に詠まれた歌だったんですね^^
あ、でもこの人、在俗の時は色好みだったらしいですよ・・・^^
なかなか面白いですね・・・

実は私はこの歌は幼い時から知っていました!
母が宝塚歌劇のファンで
「昔『天津乙女』というスターがいて、この歌から名前とったんやで」
と聞かされていたからです。
天津乙女さん・・・全然知りませんが、よく覚えています。
今回調べて知ったのですが
妹さんもタカラヅカにおられて芸名が『雲野かよ子』さんだったそうです。
姉妹してどんだけこの歌好きだったんだ!!!

タカラヅカ乙女つながりということで
プレピーのバイオレットで書いてみました。



あ!作者名の字が違う!! 「照」?「昭」?
PCの変換は「遍照」になりますね。
でも遍昭の表記もある・・・
どっちが正しいのだろう・・・まあいいか!

わりといい感じだったのに「留」で失敗した!!
位置がずれました(><)
でもよく見たら文字の大きさも揃ってないですね。
まだまだです・・・


第十一首・・参議篁

2019-08-09 00:27:41 | 百人一首で万年筆練習!
十一首めです。

わたの原 八十島かけて 漕ぎい出ぬと 人にはつげよ あまの釣舟 参議篁

歌意

大海原を、あまたの島々を目指して
私は今まさに漕ぎ出したと
都にいる人に伝えておくれ。漁師の釣舟よ。

おお、今船出したという希望に満ちた歌か!!
と思った私はやはり読みが浅いですね・・・

これは、参議篁・・・小野篁さんのことなんですね!!
当時の第一級の学者さんだった彼が
遣唐使の任命後に上司ともめて(><)
隠岐の島へ流されてしまうことになって
その出発の時に詠んだ歌だったんですね ΣΣ(゚д゚lll)

大海原に浮かぶ島々、その中にぽつんと浮かぶ釣舟が
流離の悲しみと不安と孤独な心を浮き出させているのだと・・
そう言われれば寂しげな感じがします・・(いい加減な・・)

自分はこうやって流されて行ってしまうのだとうことを
みんなに伝えてね・・・ということなんですよね。
行きたくないのに。意に反していくんだよ・・という気持ちが
含まれているように思えますね。

でも2年後には許されて戻って来られたそうです。
意外と早かったですね・・・よかった^^

「人にはつげよ」というところがなんか好きです。
どうか伝えておくれ・・・というちょっと詩的なイメージで。
「人」というのは都に残る人々、という意味ですが
広く、自分の知人や家族など、自分を知る全ての人に・・
という読み方もあるようです。

それにしても参議篁って馴染みないですわぁ・・・
小野篁でいいのに。
(勝手なことを・・)



そして今回も練習不足・・・
インクは色彩雫の「孔雀」
あーもうこの色好きすぎです!!

イマイチなところもいっぱいありますが
このインクの色だけで満足できてしまいます・・・


どこかいい所を探そうとしたけれど
うわ~・・ないわ・・
「人」がちょっとマシ?というぐらいです。

うーん・・もっと練習しなくちゃ!


第十首・・蝉丸

2019-07-14 14:39:19 | 百人一首で万年筆練習!
十首めです。

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも逢坂の関  蝉丸

歌意

これがあの、行く人も帰る人も、知っている人も知らない人も
出逢っては別れるという、逢坂の関なのだな

これも有名な歌ですよね!
「逢坂の関」(の跡)は滋賀と京都を行き来する時に
よく通っていますので、すごく身近です^^

作者の蝉丸も、子どものころ坊主めくりしてた時
絵札の姿が印象的で「うわ!蝉丸出た!」とか(失礼だ~^^)
言って盛り上がってた記憶があります^^
この蝉丸さんは、盲目で琵琶の名手といわれているそうです。
人物像などは不明とのことですが。

これはなんか面白い歌ですね。
「行く」と「帰る」、「知る」と「知らぬ」、「別れる」と「逢う」
3つの対立する語がリズミカルで、関所の賑やかな情景が浮かぶようです^^

解説にはまさに「会うは別れのはじめ」だという人生の縮図を
表すようだとありました。なるほどもっと深いものだったのですね。

「これやこの」という言葉もなんか印象的でした。
あまり意味を考えたことがなかったのですが
「これが(噂にきいている)あの・・」という感嘆を含む言葉なのですね^^
勉強になりました。

今回から、カ・クリエ手帳に書いたものにします。
コピー用紙はやっぱりイマイチな気がして。
インクの濃淡も出ませんし、何よりにじみますので。
文字もカ・クリエの方が上手に書けてる気がする!!



インクは色彩雫の「土筆」です。いい色だな~^^
わりと、難しい文字はなかったかな・・・
(書けているかは別として・・)
「逢」のしんにょうがやっぱり下手ですね(><)
「坂」もちょっと変だ・・

まだまだですね・・・・


第九首・・小野小町

2019-06-29 13:02:54 | 百人一首で万年筆練習!
九首めです。

花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに
 小野小町

歌意

桜の花はむなしく色あせてしまった。春の長雨が降っていた間に・・・
私の容姿もすっかり衰えてしまった。生きていることのもの思いにふけっている間に。

きた~~!!ヾ(o≧∀≦o)ノ゙
私でもよく知ってる超有名作品!!
小野小町さんですねぇ~~

六歌仙の一人で、三十六歌仙にも選ばれてる一流歌人。
かの小野篁の孫とか諸説あるみたいですが、詳細は不明だと。
絶世の美女ということで、いろんな伝説・逸話がありますね。

小野小町といえば思い出すのは深草少将ですね!
彼女に恋焦がれて、プロポーズしたら
「100日通ってくれたら気持ちを信じてOKします!!」って言われて
欠かさず毎日通ったのに、あと1日というところで
真冬の吹雪に襲われて凍死してしまった・・と(TT)
彼の住んでいた深草から小野までは5Kmほどあるのだそうですよ!
毎日往復10Kmを歩いてたなんて・・・ホントに好きだったんですね^^

・・・まあ色んな伝説がありますが! 
以前に大阪から京都へ京阪電車で通勤していたのですが
途中に「深草」という駅があって
いつもこの恋物語に想いをはせていたものです。

話は逸れますが、京阪電車に乗ってて京都に入ると
駅名が素敵だな~と思います。
「墨染(すみぞめ)」「藤森(ふじのもり)」「深草(ふかくさ)」 京都らしいですよね(*^^*)

ちょっと逸れすぎました・・



うーん・・調子よくいってたのに「世」を失敗した!!
と思いましたが、見返してみるとひらがなが全然ダメでした(いつもこれ)
「いたづらに」でまず失敗してますね。
「つ」で乱れることが多いんですよねぇ・・・
「ながめせしまに」もバランス悪いですね。

カ・クリエの手帳に一首ずつ書いてるのですが
太字の冬柿で書いてみました。



いいですね、冬柿。これぐらい太いとインクの濃淡がわかります!
(画面ではわかりづらいですが・・・)
そして、やっぱり紙が書きやすい。
滲みが全くないですしね。
いつもはコピー用紙に枠を印刷したものに書いているのですが
やっぱり滲みますね・・
コピー用紙は「印刷用紙」で「筆記用紙」ではないので
特に万年筆には不向きだそうです。納得(><)
滲むとテンション下がりますね・・・
これからこっちを載せようかな・・