前回のアップで、JBLの採用してきた磁石の解説でフェライトを導入する際に歪が問題になって、これをクリアーする為にSFG磁気回路を開発したということであったので、2405と2405Hの高調波歪を測ってみました。
■1)測定条件
これは、通常の聴取位置にマイクを置いて、My Spsekerの高調波歪の測定プログラムを使った。
上の写真は、2405Hを測定した写真ですが、右端の三脚上にあるマイクで左側のスピーカーの音を拾いました。2405の場合も同様。
■2)測定結果
これは以下です。尚、グラフの中の説明中の左上の⑤の中の②③は、前回アップ分の②③で、右上⑥の②③も同じですので、最終選択とは違います。
上段が2405で下段が2405Hです。左側は、サインスイープのFFTで、右側が高調波歪です。青線は2次高調波、緑線は3次高調波です。高調波歪は、40dbかさ上げされています。左側で青い〇で囲んでいるのは低音で2405Hは2231Aを付ける前ですので、20Hzで13db位40Hzに対して落ちていますが、上段の2405は2231Aを付けていますので9db落ち位に改善されています。右側が高調波歪ですが、差はありません。FFTで見ると、6KHz辺りから2405の音が混じっていますのでその辺りからの歪で判断しています。2405のみになる13KHz以上は残念ながら線がありません。SFG磁気回路を使ってアルニコと同じレベルには仕上げたと思います。
■3)2405での試聴
前にも書きましたが、一言でいうと雑味が全く無くなった音になったと言うことです。必要な音は全て吐き出すが不要な音が全くでない。ソースにある音は全て出ている。よく言いますが、スピーカーから音が離れて空間に飛び出して、プレーヤーがそこに現れるという感じです。定位について云うと、例えば定位感がきっちりしているトレーンの”スタンダード・コルトレーン”の”アイル・ゲット・バイ”では、トレーンは、左側の4331Aと620Aの境界点に見え、ジミー(Ds)は、逆の右側の4331Aと620Aの境界点に、またチェンバース(B)は、右の620Aの位置で、途中からプレイするハーデン(Tp)は、トレーンの居た位置に入れ替わっています。ガーランド(P)は、両スピーカーの丁度中央に居てプレイしています。正にRVGが録音した’58年7月11日NJハッケンサックの自宅リビングルームのスタジオが再現します。昨夜、”君の名は。”をこのシステムで見ていたんですが、映画館で見ている以上に臨場感がありました。特に彗星が衝突する際の衝撃が凄い!音響効果も良く出来ていますね。
■4)他のサイトでの2405と2405Hの音の比較
これは、あまり見当たらないのですが、1件以下がありました。
”フェライトの2405Hと比べ、2405は同じ系列のものかと思わせるほど違うのです。16Ωの2405はリジッドながらナチュラルですが、2405Hはリジッドでタイトです。”
なるほど、何となく判ります。このナチュラルというのが凄く判ります。上手く言えませんが、ストレスなく音がすーーと出てくるのです。ライブのオケの音がそういう感じですね。2405Hでジャズのシンバルを聴いていると余韻があるので少し耳に刺さりますが、これはこれで如何にもJAZZらしいのですが、2405は全く刺さらないのに済みきったシンバル音が分離して聴こえます。分離するというのは、もやっとした霞が消えてシンバルが見えてくるという感じかでしょうか。URLは下記。
http://www.jupiteraudio.com/2068/2068.html
■5)2405のインピーダンスにつて
2405のインピーダンスは、定格上は16Ωである。従って購入前は、16Ωの抵抗を買って2405とは並列にし8Ωにして3db低下した所から2dbアッテネートして使おうと考えていた。しかしDC抵抗をテスターで測ると6Ω台であったので、これに16Ωをかますのも精神衛生上良くないし、交流的にはともかく2405Hの8Ωで使っていた5.2dbの8Ω系のアッテネータをそのまま使っている。特にインピーダンスの不整合起因の変な反射に伴うようなノイズも聴感上聴こえない。
■1)測定条件
これは、通常の聴取位置にマイクを置いて、My Spsekerの高調波歪の測定プログラムを使った。
上の写真は、2405Hを測定した写真ですが、右端の三脚上にあるマイクで左側のスピーカーの音を拾いました。2405の場合も同様。
■2)測定結果
これは以下です。尚、グラフの中の説明中の左上の⑤の中の②③は、前回アップ分の②③で、右上⑥の②③も同じですので、最終選択とは違います。
上段が2405で下段が2405Hです。左側は、サインスイープのFFTで、右側が高調波歪です。青線は2次高調波、緑線は3次高調波です。高調波歪は、40dbかさ上げされています。左側で青い〇で囲んでいるのは低音で2405Hは2231Aを付ける前ですので、20Hzで13db位40Hzに対して落ちていますが、上段の2405は2231Aを付けていますので9db落ち位に改善されています。右側が高調波歪ですが、差はありません。FFTで見ると、6KHz辺りから2405の音が混じっていますのでその辺りからの歪で判断しています。2405のみになる13KHz以上は残念ながら線がありません。SFG磁気回路を使ってアルニコと同じレベルには仕上げたと思います。
■3)2405での試聴
前にも書きましたが、一言でいうと雑味が全く無くなった音になったと言うことです。必要な音は全て吐き出すが不要な音が全くでない。ソースにある音は全て出ている。よく言いますが、スピーカーから音が離れて空間に飛び出して、プレーヤーがそこに現れるという感じです。定位について云うと、例えば定位感がきっちりしているトレーンの”スタンダード・コルトレーン”の”アイル・ゲット・バイ”では、トレーンは、左側の4331Aと620Aの境界点に見え、ジミー(Ds)は、逆の右側の4331Aと620Aの境界点に、またチェンバース(B)は、右の620Aの位置で、途中からプレイするハーデン(Tp)は、トレーンの居た位置に入れ替わっています。ガーランド(P)は、両スピーカーの丁度中央に居てプレイしています。正にRVGが録音した’58年7月11日NJハッケンサックの自宅リビングルームのスタジオが再現します。昨夜、”君の名は。”をこのシステムで見ていたんですが、映画館で見ている以上に臨場感がありました。特に彗星が衝突する際の衝撃が凄い!音響効果も良く出来ていますね。
■4)他のサイトでの2405と2405Hの音の比較
これは、あまり見当たらないのですが、1件以下がありました。
”フェライトの2405Hと比べ、2405は同じ系列のものかと思わせるほど違うのです。16Ωの2405はリジッドながらナチュラルですが、2405Hはリジッドでタイトです。”
なるほど、何となく判ります。このナチュラルというのが凄く判ります。上手く言えませんが、ストレスなく音がすーーと出てくるのです。ライブのオケの音がそういう感じですね。2405Hでジャズのシンバルを聴いていると余韻があるので少し耳に刺さりますが、これはこれで如何にもJAZZらしいのですが、2405は全く刺さらないのに済みきったシンバル音が分離して聴こえます。分離するというのは、もやっとした霞が消えてシンバルが見えてくるという感じかでしょうか。URLは下記。
http://www.jupiteraudio.com/2068/2068.html
■5)2405のインピーダンスにつて
2405のインピーダンスは、定格上は16Ωである。従って購入前は、16Ωの抵抗を買って2405とは並列にし8Ωにして3db低下した所から2dbアッテネートして使おうと考えていた。しかしDC抵抗をテスターで測ると6Ω台であったので、これに16Ωをかますのも精神衛生上良くないし、交流的にはともかく2405Hの8Ωで使っていた5.2dbの8Ω系のアッテネータをそのまま使っている。特にインピーダンスの不整合起因の変な反射に伴うようなノイズも聴感上聴こえない。