オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

オーディオ評価ソフト雑感 ~その3~

2017-02-24 23:34:07 | 評価ソフト
 今回は、前回の最後に、ピンクノイズとホワイトノイズについて、書いたので、2つの評価ソフトでそれが、どうなるのか確認してみました。
 方法は、系自体を評価する基本方法であるループバック特性(PC音声出力をPCマイク入力に戻す)を評価することにしました。

 ■1)MY SPEAKERのループバック特性
 先ずは、下記のデータをご覧ください。MY SPEAKERのヴァージョンは、1.24です。

 これは、Windows7のPCでやってみたのですが、①は、サインスイープ、②は、ホワイトノイズ、③は、ピンクノイズ、④は、高調波歪みのF特の夫々ループバックです。見事に4つともフラットです。念のため、古いほうのXPのPCについてやってみたのが、下記です。尚、MY SPEAKERのヴァージョンは、1.23です。

 これは、ピンクノイズのみ、少し傾斜がありますが、ヴァージョンが1つ古い為か、XPのせいかは?です。しかし、基本は、フラットです。また、XPのPCは、Windows7のPCと比べてしまうと高調波歪みが大きいのには、びっくりです。でも、20KHz付近は、XPのPCの方が肩が落ちていないので、Windows7のPCより高音端の特性は優秀です。
 ホワイトノイズでも正弦波でも、フラットになっているのは、MY SPEAKERのソフト内で、何らかの補正を行っていると思われます。

 ■2)WG・WS(WaveSpectra)のループバック特性
 これは、Windows7のPCの場合ですが、下記をご覧ください。

 ⑤は、サインスイープ、⑥は、ホワイトノイズ、⑦は、ピンクノイズの夫々ループバックです。⑤と⑥は、ある周波数からは増加しており、理論的な3db/OCTよりは若干大きい4db/OCTですが、傾向としては上がっていきます。ピンクノイズは、オクターブバンドと呼ばれる帯域ごとのエネルギーが一様という定義通り、フラットです。WaveSpectraは、変に小細工をしてフラットに戻しこみはしていないということでしょうか。尚、ある周波数以下のカーブが逆になっているのは、バックグラウンドノイズが低音程エネルギーが大きいからです。XPのPCについてやってみたのが、下記です。

 基本的な傾向は、Windows7のPCと同じです。ピンクノイズがフラットで他の信号はある周波数からは周波数と共に上がっていきます。(サインで、5db/OCT,ホワイトのイズでは、2db/OCT)まあ、PCが古いからかサウンドカードの特性からかバックグラウンドノイズは大きいです。⑫~⑭では、測定後の無信号時の瞬時値が緑線ですので、このXPのPCの低音域でのバックグラウンドが如何に大きいかが、これを見れば判ります。これは、■1)で見た高調波歪みがXPのPCで大きいことと関係していると思います。

 【結論】
 MY SPEAKERは、ソフト内で補正を掛けることにより、サイン波やホワイトノイズでも、ループバックでフラットになるような補正をかけている。WaveSpectraは、そこまでの補正はやっていない。

補正をかける、かけないは、考え方の差だけの話であり、どちらも素晴らしいソフトだと私は思いますし、どちらも活用させて頂いています。この結論からは、MY SPEAKERでフラットにすると、マイクがフラットであるという条件もありますが、フラットに調整できます。しかし、私は、高域が10db下っている方が好みです。

 
コメント
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