和食『藤久』

食欲の秋。季節を感じるには、やはりフレンチやイタリアンより和食だろう。ってことで久しぶりの和食。
でも、急遽決まった予定でさらに金曜日の夜。
お店まで行っては満席で次の店へ。
みたいなことはしたくないので、予約を取るためにまずは「食べログ」＆「ぐるなび」で検索。
いっつもそうなんですけれど、ネットで記載されている平均予算は、絶対オーバーしちゃうので、1万円以下で検索したものの、手ごろな値段で、かつカウンターのみの６席とか８席の店は軒並み予約が取れず、平均予算を上げるしかないと決断。

そうして見つかったのが日本橋『藤久』
平均予算15000円と書いてあったので、こりゃ20000円覚悟だなぁ～って思って、お友達にもちょっと高いんだけど・・・
と先に言って、ちょっとビビりながら入店。

早速開いたメニューには値段が一切載ってない
ぎょぇーーーーーーー。

さらに、お酒のメニューも値段の記載がない・・・

ってことで、今回は初めてということもあり、7000円のおまかせコースにしちゃいました。
私は基本的に自分の好きなものを食べたいタイプなんですけれど、さすがに初めてのお店で全て『時価』となると、もともと肝っ玉のチイサイ私はビビッてしまいました。

食べた内容はコチラ↓（お料理の名称は私が見た感じで勝手に名付けたので、スイマセン）

付きだし：茄子よせ豆腐

　　


椀物：鱧と松茸

　　


お造り：カツオとイカとウニ

　　


八寸：カンピョウ、シシトウ、サザエなど

　　


焼き物：あまだい＆エビパン

　　


酢の物：コハダ

　　


煮物：きゅうりとあげ

　　


飯物：蟹入り炊き込みご飯

　　


高級食材を使って豪華さを装う和食もあるけれど、私はこうやって、とにかく一つ一つ手をかけた料理人の腕を感じさせるお料理のほうが好き
あと、カウンターでいただくと、妙にピリピリした雰囲気を感じるお店もありますが、板前さんのお人柄なのか、中の方への指示も丁寧で、とても感じが良かったです。
当たり前の話ですが、客の前で叱りつけるような店は食べていておいしくないですものね。

さて、味ですが、とにかく何を食べてもおいしかった。
やっぱり和食って出汁なんだぁーーー。と実感します。
カンピョウとか、アゲとかそういうものって、材料としてはすごく安いものでしょう？
でもそういうものだからこそ、こんなにおいしくなるんだ～って感じです。

お酒も厳選された品揃えで、純米吟醸の『東洋美人』に始まり、『多田信男』他いろいろ飲んだけれど、何を飲んでもお料理を邪魔しない。っていうより、相乗効果で、どちらも止まらなくなるおいしさ。
なんだろ、ワインで言うところのマリアージュ。日本酒だから婚礼のほうがピッタリかな。
日本酒飲んだのも久しぶりだけれど、久しぶりに日本酒のおいしさを実感した一日でした。

ただ、食べログでの意見の中にも、「これがメインと言うのがなかった」
と書いておられる人がいたのですが、それは確かにそうかも。
もちろん、だからこそ全体のバランスが良かったのも事実。
突出して一品すごく印象的なものがあると、他の味がぼやけちゃいますから。
でもやっぱり、今度は単品で絶対あれを頼もう！！！って思う一品はほしいかなと思いました。
それに近いのは、アマダイの横に添えられていた、エビパンです。
「えぇ～。これだけしかないの？」
って思うぐらいちょっぴりだったから余計印象が強いのかもしれませんけれど、あのエビパンはうまかった。

最後に、心配していたお値段はと言うと、これが意外に安かった！！
あれだけ飲んだのに、なんと一人１万円で収まったんです。
またお気に入りのお店が一つ見つかってゴキゲンな一日でした。



≪お店の情報≫

■店名：藤久 （ふじきゅう）
■ジャンル：割烹・小料理、懐石・会席料理
■TEL：06-6632-4037
■住所：大阪市中央区日本橋2-7-28
■営業時間：11:00～14:00　／17:00～22:00
■定休日：水曜日

藤久 （割烹・小料理 / 近鉄日本橋駅、日本橋駅、難波駅（南海））

夜総合点★★★★☆ 4.0