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10月11日のブログ「同じ情報を与えられても解釈は異なることがある」で、槌田敦さんの著書「環境保護運動はどこが間違っているか」をとりあげました。1992年に発行された槌田さんのこの本は、同じ書名で当時の内容に増補(増補1~7)を28ページ追加して、2007年6月に再発行されています。
槌田さんの著作には賛同する箇所が多くあるのですが、私が槌田さんとまったく意見が異なるのは「スウェーデンの原発」に対する理解です。1992年版の「環境保護運動のどこが間違っているか」の見解と2007年版の表記が同一ですから、槌田さんのスウェーデンの原発に対する考え方は15年間変わらないということでしょう。2007年版の134~135ページに収録されている槌田さんのお考えを確認しておきましょう。
槌田さんは一貫して原発に反対する立場を堅持しておられますので、昨日の日本原子力文化振興財団の広告のように誤った情報を提供して世論をミスリードするという意図はなく、スウェーデンの脱原発政策をご自身が誤解し、曲解しているのだと思います。この15年間にスウェーデンの脱原発政策はかなり進んでいますが、槌田さんはその変化をフォローせず、92年の認識のまま現在に至っておられるのはたいへん残念です。このような記述は槌田さんの主張にときどき見られる「独断と偏見」の典型例だと思います。
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