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昨日のブログの最後に、私は次のように書きました。
つまり、この広告に書かれているスウェーデンに関する記述は事実を正しく伝えておらず、完全に間違っており、「ウソを書いて、日本の世論をミスリードしようとしている」と断定せざるを得ません。私は1988年6月から89年10月までの1年半にスウェーデンの「脱原発政策」について、多くの事実誤認とミスリードに悩まされました。もういい加減に世論をミスリードしないように・・・・・
私の初めての本「いま、環境・エネルギー問題を考える」(ダイヤモンド社 1992年7月発行)を私が書いた直接の動機は、1980年代に日本のエネルギー・原発の専門家や評論家、ジャーナリズムが報ずるスウェーデンの「脱原発政策」が私の理解とあまりに異なることから、私が理解するスウェーデンの状況を明らかにし、議論を通して共通の認識を築く参考にしてもらえるような資料を提供したいということでした。
次の図は1980年代当時の日本の混乱状況の中で、それぞれの立場を超えて、環境問題やエネルギー問題を考えてほしいという私の個人的な動機から書いた本の内容を示したものです。
次のリストは私の本の「巻末リスト」に掲げてあるものですが、原発に関心のあるかたでしたら、このリストの中に、20年近く前の懐かしいお名前を見つけることができるかもしれません。
1988年6月7日から89年10月までのおよそ1年半の間に、私が直接目にした、スウェーデンの「原発・エネルギー政策」に触れた、新聞、雑誌、単行本、テレビ番組の数は66本でした。その中には、私の視点や判断基準からみると、まさに誤解、曲解、世論をミスリードするために書かれたと判断せざるを得ないものなど様々でした。
けれども、20年近くたった今なお、原発を含めた日本のエネルギー問題についての議論は相変わらず堂々巡りをしている感をぬぐい去れません。それは、おそらく、この分野の専門家や政策担当者から提供される情報が、 常に「現状と課題」というタイトルに象徴されるように、その時々の「フローの情報」しか提供してこなかったからではないかと私は考えています。
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