環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

年度末にあたって、改めて「IT革命」と「環境問題」  

2008-03-27 22:19:42 | IT(情報技術)
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7年前、2000年10月の環境・経済政策学会で、私は「IT革命と経済の関係」を問う報告がいくつか登場することを期待しつつ、 「わが国のITへの期待と環境負荷増大への懸念」と題する報告を行ないました。ところが、私の期待はまったく裏切られ、この大会で発表された142の報告のうち、IT関連の報告は私のものだけでした。  

その後の6年間、2006年の大会まで「ITと経済の関係」を問うた報告は1つもありません。環境経済・政策学会の会員の構成は、その多くが環境問題に関心のある大学の経済関連部門の教職員(教授、助教授、助手)と大学院生であることを考えると、この現実は、私には不思議な気がします。しかし、「環境」と「経済」は別ものと考えている限りはむしろ当然なのかも知れません。

2007年4月5のブログ「IT革命と環境問題④ IT革命による部分改良が社会前提のエネルギー消費を減らすか?」 で、日本の主流の考え方に疑問を呈しました。

そして、いよいよ、7年前の私の主張が現実味を帯びてきたような記事に出会いました。次の記事は2008年2月19日の朝日新聞の2ページ「時時刻刻」に掲載されたものです。私の7年前の主張を裏付ける事実が報じられていますので、記事をとくとご覧ください。私のコメントは不要でしょう







さらに、ご関心があれば、次の関連記事をご覧ください。

関連記事

IT革命と環境問題① ITを経済発展の起爆剤!(07-04-02) 

IT革命と環境問題② 乏しい環境経済・政策学会の反応(07-04-03) 

IT革命と環境問題③ 「IT革命」への期待と懸念(07-04-04) 

IT革命と環境問題④ IT革命による「部分改良」が社会全体のエネルギー消費を減らすか?(07-04-05) 

IT革命と環境問題⑤ テレビ会議はCO2を削減するか?(07-04-06) 

IT革命と環境問題⑥ 放送のデジタル化への懸念(07-04-06) 

IT革命と環境問題⑦ IT化による電力消費の増加(07-04-07) 

IT革命と環境問題⑧ IT革命、忘れてはならないこと(07-04-08)  



次の記事は、上の記事とは正反対に「夢のようなデジタル社会」を描いています。毎日新聞の2008年1月1日の「08 正月特集号」です。

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東京の下町にデジタル社会の新たなシンボルが誕生する。地上610メートルの「新東京タワー」。日本一の東京タワー(333メートル)の2倍近い高さになる。地上デジタル放送の送信拠点として、3年後に完成する。「テレビ新時代」の幕開けを告げ、日本に名所がまた一つ増える。08年度に着工、建設費は約500億円・・・・・xxxxx

記者が上のような現実を知っていれば、紹介記事の内容「ロボットが家族に」「進化するお茶の間」「デジタル家電の買い方」「携帯、カーナビの可能性」「地デジの課題は」という構成はもう少し変わっていたのではないでしょうか。





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