環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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IT革命と環境問題 ②  乏しい環境経済・政策学会の反応

2007-04-03 11:14:12 | IT(情報技術)


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昨日のブログで、 政府は、「2000年度経済財政白書」で初めて、IT(情報技術)を「発展の起爆剤に据え、日本経済の持続的発展のための最大条件」と位置づけたことを紹介しました。2000年はマスコミに「IT革命」という言葉があふれた年でした。

2000年6月3日、当時の森喜朗首相は「日本新生プラン」を発表しました。その中に21世紀の新しい日本づくりの方向性として、IT革命を核とした新産業創出はじめとする5つの柱が盛り込まれました。


そして、7月7日には、IT革命を総合的に進めるために、「IT戦略会議」と「産業新生会議」の設置を決めました。IT戦略会議のメンバーも決定されました。


この年の秋の環境経済・政策学会で、私は「IT革命と経済の関係」を問う報告がいくつか登場することを期待しつつ、「わが国のITへの期待と環境負荷増大への懸念」と題する報告を行ないました。ところが、私の期待はまったく裏切られ、この大会で発表された142の報告のうち、IT関連の報告は私のものだけでした。
 
その後の6年間、2006年の大会まで「ITと経済の関係」を問うた報告は1つもありません。環境経済・政策学会の会員の構成は、その多くが環境問題に関心のある大学の経済関連部門の教職員(教授、助教授、助手)と大学院生であることを考えると、この現実は、私には不思議な気がします。しかし、「環境」と「経済」は別ものと考えている限りはむしろ当然なのかも知れません。

森首相のもとで7年前に設置された「IT戦略会議」の活動の結果が、3月30日のブログ「IT活用世界ランキング 14位」 ということで間接的に表現されているのかもしれません。



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