バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

健さん

2017年11月13日 | Weblog
ドキュメンタリー映画「健さん」を観る。高倉健没後、映画関係者や親交の深かった人、さらに身内がそれぞれに彼を語ることで構成されたものだ。本人は差込みの写真と、折々に流れる肉声だけだ。
バースくんの大好きな健さんとは、大きくて、強くて、無口だけれど優しくて、何よりもどこをとってもカッコイイ人だった。その思いはこの映画を観てもちっとも狂わなかったけれど一つ違ったのは、イメージの隅っこにかさぶたのように張り付いていた倶利伽羅紋々の健さん。そんじゃそこらのオア兄さんとは格が全く違う、そこに美学を入れ込んでしまった健さんがやっぱりボクの中にはあった。だから映画を観ると、ふっなんて表情をして少し斜に世間を見ている格好なんかして…(あまりのちんけさに爆笑しかないけれど、あはは)でもそのイメージのかさぶたが、昨日の映画ですっかりはがれた。
まず驚いたことに、たくさんの人が彼の人となりを語るのだけれど、突き詰めるとどの人が語っても彼の像がぶれないということだった。切っても切っても金太郎飴、誰が語ってもナイーブで繊細で優しくて大きくて強い健さんなのだ。普通人は対する相手が変われば顔が変わるのが普通ではないか。それが変わらないということは、健さんは常に健さんであろうとしていたということ。小田剛一という本名で生きる部分を持つことを、自分自身に許さなかったのだろう。
好きな言葉は「寒青」。凍てつく風雪の中で、木も草も枯れ果てているのに、松だけは青々と生きている。自分もどんな厳しい状況でもそうありたいと願ったというのだ。いかにも健さんらしい。(ボクはパス!寒いのは苦手だし、そんな中できっぱりとなんて絶対無理だー)
映画を観終わって思う。やっぱり健さんはどこまでもカッコイイ健さんで、最期まで高倉健を貫き通したその孤高の生き様は、そうそう誰彼に真似のできるものではないということだ。まあマネはできないけれど、ボクはボクで今日も元気に出発進行!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取