オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

モンゴル力士会の暗躍

2017-11-30 | 社会
暴力が発覚してから、毎日毎日、相撲界の報道がうるさい。メディアは単なる野次馬根性で騒動を煽るばかりである。専門家と称する方たちが、断片的な話を自分の情報網から引っ張り出し、まともな憶測すらせず、情報を漏らした者の意図に沿ったコメントをする。解説者なら、断片的な話から一体何が起こったのか筋道を立てて考えれば、暴力が蔓延するしごきの世界、礼節に名を借りた階級社会が存在し、2007年時津風部屋リンチ事件で、死亡者を出した10年前から本質的に何も変わってはいないことが分かるはずだ。
 
メディアの主張は「もちろん暴力をふるった方が悪いが、貴ノ岩の側にも何か落ち度があったはずだ。」「貴ノ岩を閉じ込めて説明させない貴乃花親方は理事会のル-ルに違反している。改革、改革と言うが何を改革したいのかわからない。頑固者でどうにもならない。」
 
そして、日馬富士の引退会見で、初めは殊勝に貴ノ岩以外の関係者に詫びていたが、メディアの重複する質問に苛立ち始めた。こんな大騒ぎになったのもマスコミの面白半分のバカ騒ぎに責任の一端はあるのだから、苛立つのはわかるが、親方がこの態度なんだから、甘やかされた弟子は図に乗って、自分の責任を軽く考えてしまう。一番呆れたのは被害者に対する詫びは一言もなく、礼儀と礼節を教育したとして、得意満面の態度である。これだけの馬鹿につける薬はもうないわ。
 
さて表面に出た話をつなぎ合わせて、憶測と勘繰りで物語を組み立ててみた。
 
物語の発端は.....
東前頭10枚目の貴ノ岩(26)が、稀勢の里の初優勝をサポートする大金星を挙げた。2敗だった横綱白鵬(31)を寄り切りで破った。同じモンゴル出身で「強くて、カッコイイ」存在だった横綱の優勝の可能性を消滅させる初金星に、何度も「うれしいです」と繰り返した。「胸を借りるつもりで行った。それが良かった。あまり、変な硬さもなかった」と振り返った。
 実は、前日13日目の高安戦で左膝裏を痛めていた。「朝は、歩くのもどうかと思った」という状態だった。だが、痛み止め薬を飲んでこらえ、殊勲の勝利につなげた。この金星は貴ノ岩にとって至福の喜びだった。
貴乃花親方は他の部屋の力士とのなれ合いを禁じていたので貴ノ岩はモンゴル力士会とは距離を置いていた。そのため、上下関係が厳しく、正面切って格上力士に対して全力でぶつかっていくのはご法度なのを知らなかったのだ。この時から、貴ノ岩は目を付けられたのである。おそらく、いつかお仕置きをしなければならないと考え、工作員を貴ノ岩の身辺に送り込んでしごきをするネタを入手しようとしたのであろう。そして、仲間内の気軽な飲み会で「これからは僕らの時代だから頑張りますよ」と当たり前のことを言っただけなのだが、高揚した雰囲気の中で「あいつらの時代はもう終わりだ」と言ったことになって、紛れ込んでいた白鳳の子分が、白鳳に注進に走ったというわけだ。これで白鳳の怒りは頂点に達した。お仕置きする機会を狙っていたモンゴル力士会は母校主催の飲み会を利用して貴ノ岩を2次会に誘い込んだ。貴ノ岩の言動に怒っていたのは白鳳だった。説教を始めたが、モンゴル会の暗黙のル-ルを知らない貴ノ岩は真摯な態度で聞いていたとはいいがたい。たまたま彼女からスマホに連絡があり、応答しようとした。これを見た日馬富士は白鳳のために白鳳の覚えをよくするために暴力を振るい始めた。はじめは素手で、手が痛くなってきたのでカラオケのリモコンで・・・・当然だれも止めに入らない。日馬富士も内心困っただろう。さすがに頭部から血が噴き出して、白鳳が止めに入った。その時にはやりすぎたというのが共通の認識だったろう。そこで、杯を酌み交わして仲直りさせることにした。これは口止めのためである。軽症であったなら、この暴力事件は発覚することもなく闇に葬られることになった。貴ノ岩も身の危険を感じて、だんまりを決め込むつもりだったろう。しかし、容態の悪化は親方の知るところとなり、モンゴル会の暗躍を知り、モンゴル横綱が嫌いだった貴ノ花は白日の下にさらすべく警察に届けた。当然、警察は示談を勧めた。日馬富士の親方は示談金の提示もおそらくしただろう。貴乃花がそれを受け入れるわけがない。モンゴル力士、相撲協会を敵に回し、理事解任の事態になっても示談で済ますつもりはない。これだけ気骨のある清廉潔白な親方は今の相撲界では彼一人だろう。正義を貫くからモンゴル力士から嫌われ、モンゴル力士会と一体化した協会は「報告せずに警察に届けた」として規則違反で処分しようとする。隠ぺい体質のなれ合い協会のガンは貴乃花だとばかりに理事解任を画策している。
 
八角理事長と言う人物の方がよくわからない。これだけのことが起こっているのに紙ぺらを読み上げ、どう始末をつけるつもりなのかも明らかにしない。講和の席でモンゴル力士から「貴乃花が巡業部長なら地方巡業に行きたくない」「巡業部長を変えてください」など唖然とする発言を聞いても、「手続きを踏んでください」・・・・どんな手続き?一力士の好悪で巡業部長が解任されるのか?これを見てもモンゴル力士に対するガバナンスがまるで効いていないのが今の理事会ではないか。白鳳が「日馬富士を土俵に戻してあげたい。膿を出し切って・・・・」など、公の場で横綱の領分を超えるガバナンスにまで口をはさむ始末だ。
 
モンゴル力士がいなければ日本相撲は成り立たないから、彼らの気分を損ねることのないように低姿勢なのだろうが、こんな相撲はもう見たくない。
部屋同士の力士の勝負は優勝決定戦を除いては行われない。同じ釜の飯を食って、親しい関係の者同士が公明正大に真摯に勝負するのは心情的にかなり無理がある。しかも上下関係を大事にする相撲の世界ではなおさらである。先輩力士との対戦では力を抜く。普通に考えても胸を貸してくれた優しい先輩を投げ飛ばすのはやりにくい。まして、後でお仕置きや村八分があったら相撲界にはいられない。
張り差しや猫だましのような戦法で勝つのは横綱にあるまじき勝ち方だとされているが、これを頻繁に使うのはどうしても勝ちたい横綱であり、格下力士が先輩力士に使うのは見たことがない。勘ぐると、そんな卑怯な勝ち方をすると、場外でかわいがられるから、手を抜いて負けた方がいいのかもしれない。自分の時代が来るのを静かに待つのが格下力士が生き延びる唯一の相撲道なのかもしれない。
逸ノ城の活躍ぶりは怪物の異名をとった。しかし、活躍は一場所だけでその後は平凡極まりない、むしろ愚鈍な力士である。
彼は最初の活躍で超絶にかわいがられたのではないか?身の危険を感じて目立たないようにしている。立ち合いを見ていてもやる気がない。早く負けたいのだけど、相手力士に力がない。どうやって負けようかと考えあぐねているように見える。
 
相撲界の礼儀礼節とは具体的に何ですか?貴ノ岩の礼儀を欠いた言動を具体的に明らかにしてください。
白鳳の言う膿とは何ですか。膿を出し切るとはどういうことなんでしょうか?けが人まで出したのだから、曖昧な美辞麗句に終始することなく、きちんと問題点を明言することが今回の騒動を引き起こした日本一強い横綱の責任でしょう。
 

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