ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

2024冬ドラマ

2024年04月08日 | 映画とテレビ

『不適切にもほどがある』★★★★★
今期はやっぱりこれに尽きます。
ほとんどの人が感じているのにそれを人前はっきりと言葉にすることが憚られる現代のあれこれを地上波でぶちまけました。
もっと早くに誰がやっても良かったことだけど、怖くて誰もやりませんでした。それを宮藤官九郎がやった。
大声で叫ぶ強いメッセージが説教にも悲嘆にも嫌味にも取られずに済むのは宮藤官九郎=阿部サダヲという特別なコンビのなせる業でした。
それが気に食わなかったり受け入れられなかった人がある一定数いるのは仕方ない。充分意義があったと思っていますし、とにかく面白かった。
寛容でない人に寛容であれという言葉が届く可能性は低いのですが、少しでも何かが変わるきっかけになればいいな。
仲里依紗、河合優実の二人をしっかり認識できたのは良かったです。仲里依紗なんて充分ベテランなのにびっくりするくらい私が見るドラマに出てないんです。

『ブギウギ』★★★★★
そしてこちらも忘れられない朝ドラになりました。前シーズンの「らんまん」と続けてBIG3の次くらいの位置には来るんじゃないでしょうか。
趣里の圧倒的な力によるところも大きいのですが、それを余すところなく活かしきった周囲のすべての人のおかげです。

『おっさんずラブ-リターンズ-』★★★
不動産から航空会社へとまったく設定を変えたシーズン2は評価のしようがなかったので、元に戻ったことがとにかくうれしい。
はるたんと牧の二人がどうなるかというワクワクで見せたシーズン1の続編なんだけど、すでに二人はぎくしゃくしながらもくっついている。
どんなに周囲の突拍子もない人たちが突拍子もないドラマを作ろうと、主役二人がとにかくくっついちゃってるんでもうワクワクはしようがないです。
それでも全話充分楽しく見せてくれたんだから、逆に脚本も役者もすごいってことになるのか。

『さよならマエストロ』★★
オーケストラ物は見るといろいろ辛いと分かっているので見ないことが多いのですが、芦田愛菜が出るなら少しは我慢します。
とにかく「天才指揮者」とか「天才外科医」とか「天才書道家」とか、ドラマの設定で「天才」はNGワードにしてくれると少し救われるのに。
ストーリーも人物像もやっぱり辛かったですが、芦田愛菜をトゲトゲした印象のままでやめるわけには行かないという一心で最後まで見届けました。

『おわかれホスピタル』★★★★
「透明なゆりかご」チームで主役が岸井ゆきのということで期待して見ましたが名作でした。
これ以上暗くされたら見られないというそのちょっと手前で止められたのは贅沢過ぎる名優たちのおかげかな。内田慈さん素敵でした。
音楽:清水靖晃。あのサックスが聞こえてくるとどんなシーンも意味ありげに見えてきます。

『ケンシロウによろしく』★
バカリズム脚本で松田龍平主演のコメディということで期待大だったのですが、やっぱり原作ありだとバカリズムである意味がないです。

『ユーミンストーリーズ』★
2話「冬の終わり」は面白かったです。

『舟を編む』
まだ完結してないのですが、かなり良いです。

単発スペシャルドラマではバカリズムの『侵入者たちの晩餐』が★★★★★。めちゃくちゃ面白い。
『万博の太陽』★★も万博の描き方がしょぼかったけど今どきの制作予算ならあれが限界なんだろうな。橋本環奈も味わいはないけど嫌味もなくて〇
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