ルイビルでアリ氏の追悼式が営まれる

６月３日に死去したボクシング元世界ヘビー級王者モハメド・アリ氏
（享年７４）の追悼式が１０日（日本時間１１日未明）、出身地の米
南部ケンタッキー州ルイビルで営まれた。



参列者は約１万５０００人にのぼり、著名人など多くが弔辞を述べ、
アリ氏に最後の別れを告げた。

アリ氏の生前からの希望に沿い、さまざまな宗教の聖職者を招待され、
アリ氏が信仰したイスラム教のほかキリスト教、仏教、ユダヤ教の宗教
関係者が出席。
それぞれ弔辞を送り、祈りをささげた。
また、ババレリー・ジャネット大統領補佐官、アメリカ先住民の指導者、
公民権運動の活動家だったマルコム・Ｘ氏の長女アタラ・シャバズさんの
姿もあったという。



著名人の参加者は以下のとおり

ボクシング元世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏（４９）
ボクシング元世界ヘビー級王者レノックス・ルイス氏（５０）
元カリフォルニア州知事で俳優アーノルド・シュワルツェネッガー（６８）
女優ウーピー・ゴールドバーグ（６０）
アリ氏の映画にも出演したスパイク・リー監督（５９）、
元サッカーイングランド代表デビッド・ベッカム氏（４１）
・・・などなど、錚々たるメンバー。

ビル・クリントン元大統領は、弔辞で「信念を貫いた真の自由人だった」と
称えた。娘のラシェダさん（４６）は「父はようやく病魔から解放された。
お父さん、愛しています。蝶よ舞え、また会う日まで」と述べると、会場は
拍手に包まれた。



式に先立ち、アリ氏の棺を乗せた車が市内を走ると、約３０キロの道中、
沿道を埋め尽くした推定１０万人から「アリ！アリ！」の大合唱が響き、
投げ入れられた花で車は覆われたとの事。
※テレ朝の「アリｖｓ猪木」再放送で、その模様が少し流れましたねぇ。

棺を車へ乗せる大役を務めたのは、アリ氏の半生を描いた映画に主演した
ウィル・スミス。
※映画のタイトルは「ＡＬＩ　アリ」
「全ての世代が別れを惜しみ、愛であふれる２時間の追悼パレードだった」と
感想を述べたとの事。



皮肉な事にフロリダでは過去最悪のテロが発生し、相変わらず憎しみの連鎖を
断ち切る事が出来ないリアル・ワールドだが。

アリ氏の葬儀の空間だけは呪縛から開放されていた事に、ささやかな祝福を
寄せたいと思う。