あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ローマン・ゴンサレスはシーサケットに衝撃のKO負け!

2017年09月11日 | ボクシング
プロボクシングWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は
9/9(日本時間10日)、井上尚弥の試合と同興行のメインイベントと
して行われた。

王者シーサケット・ソールンビサイ(30才/タイ)と挑戦者の同級1位
ローマン・ゴンサレス(30才/ニカラグア・帝拳)の再戦。

3月の両者の初戦では微妙な判定ながら2-0でシーサケットが判定勝ち、
パウンド・フォー・パウンドの1位に君臨する無敗のゴンサレスに48戦
目で初黒星をつけていた。



初戦の敗因を「バッティングと、それに伴う出血」と分析したゴンサレス、
初回から距離が近づき過ぎないように気をつける展開。

サウスポーのシーサケットは左を数多く出す好調なスタート。
ゴンサレスを全く恐れず、スムーズにパンチを繰り出してる印象だ。
ゴンサレスも手を出すが、距離が遠くて打ち抜きが利かない。

第2ラウンド。
ゴンサレスが圧力を強め、手を出し始めたが、シーサケットも恐れずに迎撃。
シーサケットはリキみが無いから左ストレートの伸びもイイ。

互角か、むしろ王者優位の印象。
ゴンサレスのコンディションは…イマイチ。身体が重そうに見える。

第3ラウンド。
ゴンサレスがパンチを打ち込むが、シーサケットも迎え撃ってバッティング。
故意ではないが、ゴンサレスは嫌な表情。

一方的に攻めきれない前王者。攻め終わると相手の左ストレート、右フックが
飛んでくる。被弾もあるのでペースは握れない。

第4ラウンド。
手を出し合う中で、シーサケットの右フックがゴンサレスの右ストレートに
ジャストミートのカウンター!

これは正真正銘の横転ダウン!
渡辺二郎がパヤオ・プーンタラットをダウンさせたようなサウンポーの右フック!

ゴンサレスは立ち上がってレフェリーに続行を(目で)訴えるが…、立った後の
動きが緩慢だ。効いている!

再開後は打撃戦、効いた状態で打ち合いに応じるゴンサレス、またも右フックを
カウンターで浴びて大の字ダウン!

レフェリーがノーカウントで試合を止めた衝撃KO。
まるでローランド・パスクワvsウンベルト・ゴンザレスのような痛烈さだった。

ゴンサレスには厳しい2連敗。王座返り咲きならず、軽量級ビッグファイトから
脱落したとも言えそう…。

ローマン・ゴンサレスとの対戦を熱望してきた井上だが、米国でのメインイベント
級で戦うのは難しくなったなぁ。

身体も大きくなってスーパーフライでも苦しいというのだから、これを機に階級を
上げてバンタム級で戦ってもイイのでは?

ゴンサレスは最軽量の時代でも、ややズングリ体型だったし。
成長期というより、相手と名誉を求めて階級を上げた印象がある。

一方、井上は本当に骨格から大きくなってるだろう。
今回の試合、私は「足の動きが悪かった」と思っているのだが、それとて減量苦で
足が突っ張った、または攣ったのかも知れない…。

そもそもパッキャオが突然変異なのだ。
強い選手が誰でも4階級・5階級制覇できるワケではないのだ。

井上も(よほど骨格が育たない限り)バンタムを上限と決めて戦った方がイイんじゃ
ないですかねぇ…。

ゴンサレスもキャリアの割に「ピンチの対処法」が備わってなかった気が…。
クリンチにも行かず、効いた状態で打ち合いに応じたら、ああなるでしょう。

井上尚弥も、その辺が心配ではありますねぇ…。