アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)5月20日

2024-05-20 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

雨あがりの川辺は、雨粒をまとった若葉が、花が朝日にキラキラかがやいてます。

川へ。センダンの小花で埋めつくされた川原にぬける細道をゆけば、

ちょっとこーい!てっぺんかけたか!とニギヤカな声(聞きなし)が聞えてきました。

今日の最低気温は、13、5度。

ホタルブクロの花も咲きはじめています。南国土佐は、もうすぐ雨の季節です。

 

 最高気温30、9度(今年最高)。午後も晴れ。

先週までのカラっとした暑さはどこへやら。

(真夏日となった)今日の日中は、少し蒸す暑さとなって、ああ、もうすぐ梅雨なのね・・・と感じます。

なまぬるい空気の今宵は、ホタル(ゲンジボタル)もよく飛ぶコトでしょう。

 

「そろそろ梅雨支度をしなくては・・・」

雨樋を掃除したり、(冬用の)カーペットを洗って干したり。

でも、よい天気にカラダがうずいたさのは、

エイヤ!と外にとびだして、岸辺の細道を1時間ほどノロノロと走りました。お腹の夏支度のために。

 

ギラリ照りつける太陽のした、

道端にすくっと背を伸ばしはじめたヒメジョオンの白花が、あたたかな南風にゆれてます。

ギュウイ、ギュウイ。風にのって聞こえてくるのは、ハルゼミの鳴き声。

走りおえたあとは、川原へおり、たっぷりと汗をかいたカラダのまま、

少しのためらいのあと、思い切って川の浅瀬に飛びこむ。ザブーン!うっひゃ、冷たっ気持ちE!

バーカ!といってトンビが、頭上をとんでいきました。

 

ギラギラ太陽と蒸し暑さは、川遊びには最高のパートナー。

長雨が、湿気がうっとおしい季節をむかえる南国の川ですが、

晴れていれば、バシャバシャ川遊びも、うれしたのし季節でもあるのです。

 

梅雨~真夏の晴天時のアークツアーでは、キレイな支流でのシュノーケリング、

手長エビさがし、沈下橋ダイブなど、いろいろなタイプの川遊びが、のんびりたっぷり楽しめますよ。ぜひ。

*沈下橋ダイブは1日コースのみ。


レターフロムS13 ホタルの川とトホホな海

2024-05-20 | レターフロムS

「レターフロムS13 ホタルの川とトホホな海」再掲です。

 5月の第3週。

日本の南海上を北上する台風の進路がとても気になります。

週末には、ツアーが入っているのです。

こまめに気象サイトとにらめっこをする僕は、その予想進路に一喜一憂。

参加者とフィールドの状況についてメールでやりとりしながら、

当日の四万十川の状態を予想し、ツアー可否の最終判断をしなくてはいけない。

去年、この時期に台風に直撃された川は、

沈下橋が泥水にもぐるほど増水し、まだ小ぶりなアユやホタルのさなぎは流されてしまいました。

 

 台風は、当初の予想進路よりも大きく南の海上にそれそうです。

でも、前線が四国にかかっているため、大雨(雨量)がシンパイ。

ダダッ!ダダッ!

屋根をたたく雨音が強くなる度に、チッ!と舌打ちをしてる自分に気づき、思わず苦笑いです。

いつもは恵みの雨とか言ってるくせに・・・・。

「ドント ウオーリ マイト!」 「ティキリィジィ!take it easy」ですね。

 週末は天気が回復しました。

シンパイした川の水位は、少し高くなったていどですみました(水は笹濁り)。

予想よりもいい状況のフィールドに、ホッとしました。

土曜日のツアーは、空が曇りがちで少しザンネンだったけれど、日曜日のツアーは、バッチリ晴れてラッキー。

最高気温27度。増水した水が残る川の水温は(平水時よりも低く)、19度。

初夏のまぶしい光、すきとおった風、ヒンヤリした水が、心地よいツアーでした。

カヤックから沈脱し川を流れたTさんは、水の冷たさと太陽のぬくさが身に染みる1日となったようですが。


 某日。

四国西南部、大月町柏島の海は、足摺宇和海洋国立公園の一画。

魚の種類も珊瑚も豊かな南国の海は、エメラルドグリーン。西日本人気ナンバーワン、ダイビングスポットです。

今日はこの美しい海で、関西からの修学旅行生達が、釣り、シュノーケル、シーカャックを体験。

僕は、シーカャックのインストラクターとして参加です。

準備段階の昨日は、夏を思わせる晴天だったのに、今日は曇天。おまけに風も吹きはじめました。あらら。

 

 もう1人のインストラクターとして連れてきた友人のテルミちゃんは、

今日がイントラとしてのデビュー戦。な、の、に2日酔い・・・。

青い顔をしてうつむきかげんのテルミちゃん、トホホなのでした。海にエサまかないでね。

240人を6クラスに分け、1クラス40人、各組40分のカヌー体験。

僕は、6~7分でチョー簡単に漕ぎかた、

乗りかた、漕げるエリアを教えたあと、子どもたちをカヌーに乗りこませ、海で遊ばせました。

 

 強い向い風に子どもたちは、すぐに風下に流されてしまう・・・。

わっせわっせと風上に漕いでもどり、ちょっと海とたわむれて、ハイ時間終了~。短っ!!

「主催者は、なんでこんなやりかたするのかな?生徒は楽しいのかな?」

これまたトホホ・・・なのでした。

まあ、大人数の修学旅行生の体験カヌーは、どこもこんなものでしょうけど・・・。

それにしてもここの海はキレイだ。 

今度はプライベートで、カヌーを漕いだり、シュノーケリングをしてのんびり遊ぼう、と思いました。


 5月29日。気象庁は、四国地方の梅雨入りを宣言。

いつもの年よりも、一週間早く四万十に雨の季節がやってきました。

その日の夕刻。友人に用事をたのまれ、上流の大正町まででかけた僕は、

用事をすませた後、帰路、ところどころでホタルの光りをながめました。

今頃がピークなのだろう。本流でも沢山の「ゲンジボタル」の光が舞っています。

水のきれいな支流は、さらに数がおおい。幻想的なホタルの命の点滅に、しばし時を忘れ見入ってしまいました。

 

 それから1週間後。

2人の素敵なゲストが、忙しい都会の日常をちょっと抜け出し、ホタルを見るため四万十へやってきました。

僕らが、黒尊川(四万十川の支流)上流、黒尊渓谷に着くころには雨がやみ、

やがて雲の切れ間から、青空も見えるように。ラッキー!ハッピー!

渓谷の新緑の森のなか、渓流の瀬音をききながら、夕食を食べ、お酒を飲み、夜の闇を待つ。

そして、あたりがしっかりと暗くなると、淡い光りを点滅させながら、ホタルがふわふわ飛びはじめました。

「うわっっ、キレイ!すごい!こんなに光るとは思わなかった」

と、ゲストの2人は、ほとんど初めて見るホタルの幻想的な光りにカンゲキ!

その声をとなりで聞いた僕は、「良かったぁー」とココロからうれしく思いました。

 

 渓谷付近ではホタルの数が少なかったため、さらに下流のポイントに移動。

下流では、数多くのホタルがその美しい舞を見せてくれました(先週のピーク時より数は少ないけど)。

黒尊から本流に向かう狭い道では、たくさんの鹿たちが車の前を駈けてゆく姿も見られました。

黒尊山塊:熊のコル 初夏

熊のコルには、ブナ林が残されてます。

 今宵の川は、ムーンリバーならぬスターリバー。

黒尊川から四万十川に移動した僕らは、星降る川にカヌーで漕ぎだしました。

黒々とした山の稜線にかこまれた夜の川。頭上には、無数の星がまたたいています(ホタル光も)。

ゆらゆらとワイン片手に、ゆるゆると夜の川を下ってゆけば、聞こえて来るのは風の声、パドルの音、野生の息吹。

なんだか別の惑星にまぎれ込んでしまったみたい・・・あまりに幻想的すぎて。

 

 翌日は、黒尊川の清らかな流れとたわむれて、のんびりと過ごした後、昼過ぎに解散です。

短い時間だったけれど(何度か昼間のカヌーツアーに参加しているゲストが)

四万十の夜の自然も堪能できたアレンジツアーでした。Mさん&Yさん、サンキュー!

 

*通常のツアーではナイトカヌーは行ってません(ホタルの季節、満月時などにツアーを提案することはありますが)。

もちろん僕は熟知したフィールドですし、シラフです(念のため。)