アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

4月26日(水)のつぶやき(リブログ)

2024-04-28 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

  おはようございます。四万十は、曇り→晴れ。

雨あがりの朝の川は、とても強い風が吹いてます。

沈下橋でマントを広げたら空に飛んでいけそうなほどの。

誰か試してみませんか?

失敗して(今日は濁流の)川に落ちたら、別の空(天)に昇ってしまうかもしれませんが。

四万十川の水位は、平水+2メーター↑(川登)。ダムの放流量は、430㌧↓(家地川ダム、津賀ダム)。

今日の最低気温は13、9度。

 

 最高気温19、6度。

よく晴れた午後も、吠える北風はやまず。

強い風は、新緑の岸辺をザワザワとにぎやかに鳴らし、満開のシイの木の花を散らし、

水辺に咲きはじめたトサシモツケの花を大きく揺らしてます。

沈下橋をチャリで渡る、と一瞬の突風に、川に吹き落とされそうに。おっとっと。

増水した川の流れは、速く冷たい。落ちるな、きけん、やけん、いけん。

16:30分。四万十川の水位は、平水+3、1メーター↓(川登)。

 

川は、風のハイウェイ。強い風が吹くことも多いです。

川沿いでキャンプするときは、強い風が吹いてもいいように、

テントやタープは、ペグだけでなく、ロープや石なども使いがっちりと固定したほうがベターです。

遊んでテン場にもどったら、テントが川まで飛ばされて水に浸かってた、なんてコトにならぬように。

(僕もやらかしたコトが・・・)。

 

僕は、キャンプをするときに、大風でテントが張りにくければ(そして、雨も降らないようなら)

地面に敷いたマットの上で、シュラフ(シュラフカバーをつけて)だけで眠るコトがあります。

晴れていれば、目の前の星や月を楽しめるし、翌朝の撤収も楽だし。

ときには星の下で眠るのもオツなもの、と思ってもいるので。

 

そんな、テントを張らずに眠ったソロバイク旅のある朝のコト。

北国の国道沿いのドライブインのべンチで寝ていると、ふと、何かを感じた。

んんっ?目をあければ、僕の頭は、なぜか見知らぬオジサンの太ももの上にあった。

太ももは、生あたたかった。オジサンは、僕の頭をやさしくなで、起こしちゃってゴメンね、と言った。

そして、コーヒ飲む?とあたたかい缶コーヒを差しだした。

ねぼけ頭のなかは、ハテナマークでいっぱいになった。そのあとオジサンは・・・。

ときに旅は、生きる旅を、ヘンテコな思い出でいろどってくれますね。

その顛末は、そのうち「旅雑文」に書きます。たぶん。しらんけど。


4月25日(火)のつぶやき(リブログ)

2024-04-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、雨。

シトシト降る雨が、新緑の川辺をしっぽり濡らしています。

おーさぶい・・・。厚手のフリースが恋しい朝です(もう仕舞って、シマッタ!)。

熱いコーヒー片手にベランダでる、と若葉瑞々しい庭先に、あざやかな黄色が一つぽつりと見えます。

キショウブの花です。おっ、もうそんな季節か・・・。ショウブやアヤメは、雨に似合いますね。

今日の最低気温は、9、9度。

 

 最高気温13、8度。午後も雨。

ポチャポチャ雨が降りつづく今日は、気温があがらず。空気はヒンヤリ、若葉寒です。

もう暖房器具を(そして冬用の服も)かたづけてしまったひやい部屋で、

ダウンのシュラフに下半身をつっこんで、本を読んだり、ぽけっと雨の庭をながめるのでした。

「確かに川旅は「男の世界」である。

自分の腕を信頼して毎日何度か危険を冒し少々シンドクて、 孤独で、いつも野の風と光の中で生き、

絶えず少年のように胸をときめかせ、海賊のように自由で-」

「カヌーで行く時は、他の乗り物と異なり、

目に入るすべての風景は自分の腕で稼いだものだから、それだけ感銘も深い。

この山の向こうにどんな世界があるのか、とカーブを曲がる時は胸がときめく」野田知佑

10日ぶりの雨。天気予報は、これから日付が変わるころまで雨足が強くなる、と伝えてます。

今宵の雨で、痩せはじめていた川が、もりもりと太れば、

明日からの川は、(カヌーで長距離を下るには)よい流れとなりそうです。

そして、週末からはじまる大型連休の川も、

よい水量とよい天候と恵まれてほしいところですが、なにせ相手が自然なので・・・。どうかな?

 

「Mother nature runs a show in Alaska, not us.」

アラスカでは人間ではなくマザーネイチャーがドラマを進めてゆく。

アラスカの人は、天候が悪く山などに入れないとき、このように言うそうですが、

四万十でも、自然がドラマを進めてゆくのです(スケールは、ずいぶんと小さいけど)。

予定どおりにうまくいかないコトも多い、自然相手の水ショーバイ。

でも、だからこそ、うまくいったときは、ヨロコビもひとしおです。

それは、我が心のタカラモノ(ARK)。他人からみたらガラクタなのかもしれませんが。

 

さて、若葉寒の今宵は、鍋でもしたいところですが、ああっ、冷蔵庫は空っぽ。

買い出しにイカネバのムスメ。だけど、雨だし、最寄りのスーパーまで車で25分。ああメンドーだ・・・。

こんな時は、田舎暮らしの不便さをしみじみ感じます(こんな僻地でも、ネット通販ができるのは便利ですね)。

さて、いつまでも、ぼんやりと雨空をながめていてもしょうがない。

我がキャンプ旅のお手軽メシ、魚肉ソーセージ入りのサッポロ一番でもつくりますか。

キャンプ気分も味わえるように、ストーブとコッフェルで。そこに、ぽとりとタマゴをおとせば、ん~少確幸です。

画像は、いつかのキャンプツアーでつくったラフテー。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月25日

2024-04-25 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 最高気温26、7度(最低気温10、7度)。

四万十は、晴れ。

5日ぶりの太陽の光りが、目にまぶしく、肌に暑い初夏の日です。

かがやく新緑をザワザワと鳴らす風には、シトラスがほのかに甘くかおっています。

おっ、ブンタンの花が咲きはじめたか。

川へ。

水辺には、(初夏の四万十川を代表する)トサシモツの白く小さな花が咲きはじめています。

そのそばに咲くのは、トベラの花、マルバウツギの花。

その花のまわりを、(翅の空色の紋様が美しい)アオスジアゲハが飛びまわっています。ひらひらと。

ギュウイ、ギュウイ。岸辺の林からは、ハルゼミの鳴き声も聞こえてきます。

 

なんてステキな初夏の日なんだ、と大きな岩の上に寝転んで空をみると、

青空には、ひこうき雲が、グィーンとめっちゃ長くのびていました。

あらら、また、天気は下り坂?

 

16:00現在。

四万十川の水位は、平水+1、25メーター(川登)。笹濁り。


街をぬけて川の中へ

2024-04-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「街をぬけて川の中へ」2022年初夏のツアーレポート再掲です。

 最高気温25、7度。

 「いや~今日は、晴れてきてよかったですね。雨をカクゴしてましたが。

遠い街からはるばる車で走ってきた2人に、空のカミサマが2人に太陽をプレゼントしてくれたのかな」

「ほんと、ラッキーです。今日は、めっちゃ楽しみ!!」

 

 4月25日(月)。

600マイル彼方からやってきた、2人の可憐なゲストとともに、初夏の四万十川をくだりました。

美味しいものをこじゃんとカヤックに積んで、薫風のリバーピクニックです。

 

 川原で、漕ぎかたのおさらいをしたあと(2人は湖などでカヤックの経験あり)、トロ場でならす。

そして、少しはやい流れ(メインストリーム)にカヤックをのせて、レッツ・ゴー。

川の自然の中へ。

 カヤックから見あげる雨あがりの空を、ゆっくりと雲が流れてゆきます。

雲間から、ときおり差しこむ陽に、新緑がキラキラとかがやき、

しめってあたたかい空気には、甘いかおりが(クリの花のような)。

赤紫、若緑、濃緑、萌黄がいろどる山肌に、黄白色のシイの木の花が満開なのです。

 今日の川は、昨日の雨で、少し水位があがってます。

ウグイス色に、にごったお尻の下の水は、いつもよりちょっと流れがはやく、

若葉色の川岸も、はやくながれてゆきます。

手をのばしてふれる川の水が、ヒンヤリ心地よい。川面の水温は、あっ、はかりわすれた・・・。

はじめて川を下るゲストは、移りかわる景色とながれに、わー、きゃーと嬌声を上げました。

 川原に上陸し、のんびりお昼を食べていると、かっと陽がてりつけて、もう夏のように暑い。

暑さにガマンできなくなったゲストは、ドボンと川に飛びこみました。

 お腹いっぱいで、再びカヤックにのりこみ、

どんぶらこどんぶらこと川を流れてゆけば、フネの上で、うつらうつらフネを漕ぎたくなります。

 

 ロケーションのよい岩間沈下橋の川原に上陸し、ゆるゆるとコーヒータイム。

GWは、観光客でごったがえす沈下橋も、

平日の今日は、いつものがらんとした四万十川の静けさが味わえるのが、ナイスです。

 午後の陽に、キラキラ光る水面を下ってゴール地点へ。

ときおり吹きぬける南風に、岸辺にさいた、キシツツジ、ノイバラの花がゆれています。

そこに、コデマリのような白い小さな花も開きはじめている。トサシモツケです。

初夏の川岸に、ひっそりと可憐に咲く花に、僕らはしばしみとれました。

 

 「移動時間がとても長い旅行だけど、1日ゆっくりと四万十川を下れてよかった。晴れたし。サイコーでした」

そんなゲストの感想を聞いたガイドは、空を見上げてつぶやいた。空のカミサマありがとう、と。

花美しい初夏の川に、笑顔の花もたくさん咲いた、連休前の小さなプラーベートツアーでした。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月23日

2024-04-23 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 最高気温21、3度(最低気温17、9度)。

♪空と君とのあいだには 今日も冷たい雨が降る♪

四万十は、今日も雨・・・です(3日目)。

ポチャポチャ降る初夏の雨が、新緑の里山を、岸辺をしっとりと濡らしています。

我が村の累加雨量は、36㍉ほどですが、太平洋側では、180㍉近く降っているところも。

 

この長雨で、四万十川は、水位が少しずつあがっています。

16:00現在 四万十川の水位は、平水+78cm(川登)

(家地川ダム、津賀ダム併せての)ダム放流量は240㌧↑

さて、今週末からGWがはじまりますね。

天気予報は、GW前半の四万十の空は、

ぐずつき模様で、雨に降られる確率が高く、陽ざしが少ないと伝えてます。

目下のところ、GW前半の川は、水量たっぷりの速い流れとなり、

カヌーで長距離を下るには、良いフィールドとなるかな、とみています。透明度は悪くなりそうですが。

*明日以降の雨量にもよる。水位が高すぎるときは、ツアーは中止に。

 

GW前半のアークツアーに参加するゲストの皆さん。

レインウェアをお忘れなく(こちらでも簡易合羽の用意はします。温かいお茶と飲み物もね)。

「雨の日は外にでて、雨に顔を打たせながら、海から空、

そして地上へと姿をかえていくひとしずくの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう」R・カーソン 

初夏~夏は、雨を感じるのによい季節。

雨の日のカヌーは、僕らに新しい視点(晴天時とは違う)を与えてくれます。きっと。

♪きれいな月だよ出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪

明日4月24日は、満月です(晴れ予報)。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、月を見るにもよいところ。

焚き火にあたり、お酒でも飲みながら、卯月のピンクムーンをのんびりながめてみては?

ごろごろ石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。

 

「満月の月灯りを沈下橋で浴びた2人は結ばれる」とこのあたりでは言われます。

ウソです。これは今、僕がかってに思いつきました。

でも、—緑のなかを青くながれる 昼間の川景色とはまるでちがう表情を見せる —

神秘的なムーンリバーは、2人のロマンチックな気分を、きっとぐっと高めてくれますよ。ぜひ。

 

あなたは、ごきげんよろしいほで、けつこです。

24日、かわらでおつきみしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい。

さのねこ拝 *画像は、5月撮影。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月22日

2024-04-22 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、雨。

霧のような細かい雨が、音もなく降っています。

「閑さや 青葉しみ入る 鳥の声」。ケキョ。

湿った空気のベランダで、ぼおっと雨にけぶる新緑の庭をながめていると、

目の前の枝にコゲラ(小型のキツツキ)が、飛んできました。なんかラッキー!ドラミング聞けるかな?

今日の最低気温は、17、8度。

庭のピラカンサの花が咲きはじめました。初夏ですなぁ。

 

 最高気温22、8度。午後も雨。

降ったり止んだりの小糠雨のなか、聞こえてくるのは、小さな雨音、鳥と蛙の歌。げこげこ。

さて、4月17日の夜の地震で、大きな揺れ(震度4~5程度)に見舞われた四万十ですが、

その後は、たまに小さな揺れ(震度1程度)が起こるくらいですんでます。

(大きく揺れた我がボロ家は、この雨で雨洩りしないか?と心配でしたが、大丈夫なもよう。とりあえず、ほっ)。

 

それにしても、近年は、日本各地で中規模~大規模の地震の発生が多いような気がします。

先日の大きな揺れに、思いのほかびびった僕は、

大きな地震の多い火山国日本から、

(かつて1年ほど滞在した)大きな地震は稀な豪州に逃げだそうかしらん、と思ったのでした。

でも、あのどでかい熱風大陸には、日本のような繊細で美しい自然環境は、少ないのだよなぁ。

 

そして、水害(ここに暮らしていると身近だ)や地震などの災害にあった時に、

僕がよく思い出すのは、夜と霧という本のなかにでてくる「テヘランの死神」という寓話です。

 

「裕福で力のあるペルシア人が、召使いをしたがえて屋敷の庭をそぞろ歩いていた。

すると、ふいに召使いが泣き出した。なんでも、今しがた死神とばったり出くわして脅されたと言うのだ。

召使いは、すがるようにして主人に頼んだ、

いちばん足の速い馬をおあたえください、それに乗って、

テヘランまで逃げていこうと思います、今日の夕方までにテヘランにたどりつきたいと存じます。

主人は召使いに馬をあたえ、召使いは一瀉千里に駆けていった。

館に入ろうとすると、今度は主人が死神に会った。主人は死神に言った。

「なぜわたしの召使いを驚かしたのだ、恐がらせたのだ」すると、死神は言った。

「驚かしてなどいない。恐がらせたなどとんでもない。

驚いたのはこっちだ。あの男にここで会うなんて。やつとは今夜、テヘランで会うことになっているのに」

『夜と霧』V・E・フランクル/池田香代子訳

 

(寓話なので、いろんな解釈ができると思いますが)人は、運命からは逃れられない。

ならば、運命というものは、挑んでいくコトではじめて意味を持つのかもしれませんね。

夜と霧【新版】 | みすず書房

夜と霧【新版】 | みすず書房

フランクル著、池田香代子訳[新版]。みずからのホロコースト体験を綴り、死の淵で生きる意味を伝える永遠の名著。電子書籍、オーディオブックもあります。

みすず書房

 

4月21日(金)のつぶやき(リブログ)

2024-04-21 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 晴れときどき薄曇り。最高気温27、2度 今年最高(最低気温13、5度)。

このところ四万十は、いちだんと陽ざしが強くなり、夏日が続いてます。

Tシャツ&短パン姿で、花かおる川辺を散歩すれば、

萌える新緑のなかで、センダン(高木)やブンタン(低木)の花も、もうほころびはじめてます。

岸辺の松林では、ギュウイ、ギュウイとハルゼミも鳴きはじめています。

そして、僕は思う。えっ、もう、咲きはじめるのか。えっ、もう、鳴きはじめたのか、と。

 

そういえば、サクラの開花もはやかったなぁ・・・。

今年は、季節のすすみかたが、いつもより少しはやいようです。

もう夏のように照りつける陽ざしをうけて、

初夏の山と川は、新緑はバクハツだ!とでも言いたげに、あざやかで青々しい景色を見せてます。

 

急ぎ足でゆく季節に、虫たちの動きも活発になったもよう。

昨夜は、はやくもデカムカデの襲撃をくらいました。

 

21:00。さぁ、もう眠るか。

千べえ布団をしき、毛布をかぶる、と腰のあたりに何かごそごそ動くものが・・・。

ぎゃ!でた!飛びおきて、がばっと毛布をめくりたいところを、ぐっと我慢する。

あまり動かずそっと毛布をめくれば、やはりお前か、デカムカデ。おのれおのれ、今退治してくれるわ。

(あわてて動くとムカデは、隙間の多い板張りの床のなかにスバヤクにげこんでしまう)。

♪片手にピストル 心に花束 唇に火に酒♪と口ずさみながら、

右手にハエ叩き、左手に殺虫スプレー、心はクールに。プシュー、バシッ!あばよデカムカデ。

 

ここに移り住んで、はや22年。

母さん、僕は、ムカデ退治もすっかり上手なオトコになりました。

ネズミ退治は、なかなかうまくなりませんが(そんなもんうまくなってどうすんねん)。

(繁殖がピークの春~初夏は、ムカデ以外にも、天井で運動会をするネズミ退治もかかせません)。

 

自然ゆたかな過疎の川のほとり暮らしですが、ときにはこのようなリスクもあります。

(それ以外に、水害や医療、買い物の不便なども)

でも、キケンな生き物もいるけど、それ以外の多様な生き物や自然との出会いも多く、

ここでは人間は、マイノリティーで、自然のなかで生かされているのだなぁ、と感じいることもしばしば。

また、(物理的な)人との距離がちかすぎず、静けさがあり、時間もゆっくりとながれているのもグッドです。

 

 

高知県人口減、66万人台に 1年で8372人減、自然減拡大 過去100年で最少 | 高知新聞

 高知県の人口が4月1日時点で67万人を割り込み、66万9516人になったことが20日、県の推計で分かった。昨年4月からの1年間で8372人の減少。死亡数が出生...

 四万十市は、32381人(△35)2月末日現在

自然がいっぱいな高知県(森林率84パーセント。全国1位)。

でも、人工は、じこじこと減ってます(四万十市:32381人。1月から△35人。2月末現在)。

山、川、海をとりまく自然環境も昔とくらべてわるくなっている、と聞きますし実感してます。

高知の多様な自然を目当てに、もっと人に来てほしい、住んでほしいのであれば、

—経済や生活環境をよくすることはもちろん—

山、川、海の自然環境の保全についても、もっと力を入れたほうがよいのでは?と思います。僭越ながら。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月18日

2024-04-18 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。

四万十は、曇りときどき小雨。肌寒い初夏の朝です(今日の最低気温は、14、3度)。

 

宿毛市で震度6弱 M6・4 震源は豊後水道 伊方原発異常なし | 高知新聞

 17日午後11時14分ごろ、愛媛、高知両県で震度6弱の地震があった。大分県でも震度5弱を観測した。気象庁によると、震源地は豊後水道で、震源の深さは約50キロ。...

 

グラッ、ドン!ガタガタガタ!あわわっ!

昨夜は、いきなりの激しい揺れに、寝入りばなの寝床から飛び起きました。

数秒~数十秒間?家を大きく揺さ振られれば、すかさず外に出るコトもままならず。うわわっ!

揺れがおさまってから、庭にでると、避難警報が夜の闇に鳴りひびいてました。

 

しばらく庭で余震に警戒したあと、

「おちつけ」と自分に言いきかせて、部屋にもどり、ライトを片手に被害状況をチェック。

電気、水道、ガスはOK。部屋と艇庫の棚の荷物が、いくつか下に落ちてます。

家の外周りも (夜だったので細かいところまではわかりませんでしたが)

とりあえず大きな変化はみられませんでした。ほっ。

 

浅い眠りのまま迎えた18日早朝。

ネットで、地震情報を再確認する、と我が村は、震度4程度の揺れだったようです。

(体感としては、震度はもっと大きいような感じでしたが)。

四万十市の西隣の宿毛市は、震度6を記録しました。

図書館の本棚がたおれたり、民家の屋根瓦がおちたり、水道管の破裂などの被害がでました。

また、一部の交通機関は、地震による運休も。

四万十川流域の地域に、大きな被害があったという報道は、今のところありません。

 

予土線・窪川ー宇和島が終日運休 | 高知新聞

  JR四国によると、高知県宿毛市で震度6弱を記録した17日深夜の地震の影響で18日、予土線の窪川―宇和島間の運転を終日見合わせる。土讃線・高知―窪川間は始発から運...

 

PS:心配メールをくれた方、お気遣いありがとうございました。

おかげで、不安な気持ちが、いっとき紛れました。多謝!

 

  最高気温26、4度。午後は、曇りのち晴れ。

昼下がりの空は、雲がながれて、大きな青空が広がりました。

目にまぶしく、肌にほの暑い初夏の陽ざし。朝のフリースよさようなら、Tシャツよこんにちは、です。

そして、裸族の季節をまえに、お腹をひっこめなければ!と川沿いの細道をヨタヨタ走れば、

細道の一部は、(昨夜の地震で発生した)斜面崩れの落石に、大きくふさがれていました。あらら。

走りながら見る新緑の山には、こんもりとしたクリーム色の部分がとても目立つように。

それは、もこもことブロッコリーのような樹形(の群落)も特徴的な、シイの木の花です(主にツブラジイ)。

初夏に花を咲かせるシイの木は、翌秋に殻(殻斗)につつまれた小さなドングリをつけます。

このあたりでは、その小さな実を炒って食べるコトも。

ナッツのような食感のこうばしくほの甘いドングリは、コーヒーになかなかあいます。

ただ、食べすぎるとお腹をこわす、といいますから、ご注意を。

これから川に吹く風には、シイの木の花が濃くかおります(クリの木の花のような)。

そんな、花と緑かおる初夏の四万十川に、カヌーでくりだすのもまたオツなものですよ。

美味しいモノをこじゃんと積んで。ぜひ。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月17日

2024-04-17 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ(今日の最低気温は、15、2度)。

あたたかな朝日に、新緑が、花がかがやく美しい初夏の朝です。

ゆるりと川をわたる川風には、ほのかに花が甘くかおってます。うーん、キモチE!

川と空の間で、大きく深呼吸して、さぁ、今日をスタートです。

家に戻り、たまった洗濯物を洗濯機へいれようとすれば、ん?手元で何かが動いた・・・。

わっ、でたデカムカデ!またか。なんとか退治に成功(もう3匹目・・・)。嚙まれなくてよかった。

 

今日は、天気がよく陽ざしも強そうなので、

コタツをようやく撤収し、コタツ布団も洗うコトに(手洗い。洗濯機は小さい2漕式)。

ついでに、シーツ類も洗っちまえ、とそれらも洗濯機へ。

さらに、ええい、今日はもう、初夏の洗濯&片付け祭りじゃあ!(意味不明)と

階下の艇庫のカヌー&装備類も、庭にひっぱりだして陽にさらし、艇庫に風を通す。

 

はぁ~これでスッキリ。あとはお日様の仕事さぁ、と空を見上げれば、お腹がぐうっと鳴りました。

時計をみれば、あらっ、もう10時30分・・・。

思わぬプチファスティング・モーニングです。ああ、腹へった。

猪突猛進の行動の結果が、庭に、ベランダに広がって壮観ですが、かたづけるコトを・・・。

 

 最高気温28、3度。午後も晴れ。

じりじりと陽が照りつける日なたは暑く、四万十は、今年イチバンの暑さとなりました。

さわやかな風が吹きぬけるベランダに、ハンモックを吊って、読書&ヒルネ。BGMは、鳥の恋の歌。

*僕のおすすめハンモックは、 バイヤー(会社名)のバルバドスハンモックです

 

バイヤー バルバドスハンモック

商品説明 サイズ・素材 動画 Byer of Maine バルバドスハンモックは、通常のベッドと同じぐらい大きく、寝心地が良いのが特徴。ブラジルスタイルのハンモックは、肌触りが良...

aandfonlinestore

 

遠くに見える山は、黄砂?で霞んで見えます。

近くの木の枝に、ヤマガラのつがい(たぶん)がとまりました。ラブリー。

そして、部屋のなかには、ウグイス(メス)が迷い込んできました。ラッキー。

でも、珍しい来客は、なかなか外に出でくれず。しばらく追っかけっこしたあと、なんとか外に。

人よりも、いろいろな生き物がやってくるほうが多い、自然のなかの暮らしです。

 

さて、初夏の陽も大きく西にかたむいたし、

ベランダと庭に広げた大量の洗濯物とカヌーをしまわなければ・・・。

PS:洗濯物をとりこむ、と靴下のなかに潜んでいたハチに腕を刺されました。痛っ!哀号・・・。

*画像は、いつぞやの初夏に、

どすんとベランダのガラス窓に衝突して、しばらく気絶していたウグイス。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月16日

2024-04-16 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、雨→曇り。

明け方は、小雨が降っていましたが、

今はもう雨はやんで、空はすこしずつ明るくなってきています。太陽カモン!

シロヤマフジの花びらの小道をぬけて川へ。

川をわたる湿った風には、花がほのかに甘くかおっています。風薫る初夏です。

今日の最低気温は、15、8度。

 

 

こいのぼりの川渡しが50年 北米ナイアガラ川の30匹も〝帰郷〟 高知県四万十町十川 | 高知新聞

地元小学生も参加して、約500匹のこいのぼりを対岸に渡した(四万十町十川) 四万十町十川の四万十川をまたぐ「こいのぼりの川渡し」が14日始まり、2列に連なる約5...

 

 

  最高気温23、8度。

太陽が顔を見せた午後は、初夏の陽ざしに、

雨粒をまとった草木の新緑が、花々がキラキラかがやいています。うーん、ビューテホー!

 

「目に青葉 山ほととぎす 初がつお」

高知の初夏の味覚といえば、カツオを思い浮かべる方が多いようですが、

小夏出荷のニュースがとどけば、僕などは、おおっ、小夏の初夏がやってきた!と思います。

 

爽やかに甘い宿毛小夏! 実なり上々 出荷が本格化 高知県宿毛市 | 高知新聞

急ピッチで進む宿毛小夏の出荷作業(宿毛市宇須々木) 甘く爽やかな果実、宿毛小夏の出荷が本格化している。小雨など生育に適した気候が続いたことで今季の実なりは上々。...

 

 

小夏は、さわやかな酸味と上品な甘味が、汗ばむ初夏にぴったりの柑橘果物です。

ニューサマーオレンジともいい、高知県では「小夏」の名称で特産品として栽培されています。

小夏の白い甘皮は、肉厚でふかふかしており、

りんごのように皮をスルスルと剥き、白い甘皮と一緒に食べることで、

小夏のさわやかな酸味に加味され上品な甘みを楽しむことができます。

 

小夏は、アークの初夏のツアーには、欠かせない一品です。

若葉かがやき風かおる川原で、小夏を食べれば、たちまち四万十の初夏になってしまいます。

ブンタン、コナツ、ユズ、ミカン、メロン、トマト、スイカなどなど、

フルーツ王国でもある土佐には、フルーツを絞った美味しいドリンクもたくさんあります。

(初夏~初秋のツアーでは、凍らせたフルーツドリンクを持っていきます)

 

コナツやユズドリンクもいいけど、

僕がオススメしたいのは、「グァバドリンク」です。あまり知られてませんが。

南国を思わせる甘い香り、濃厚だけどさわやかな甘さが美味しいドリンクです。

 

グァバドリンク/ジョブなしろ | Happy(ハッピー)

高知の障害のある人がつくる商品・サービスPRサイトです。

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初夏の川原で飲むのにぴったりなグァバドリンク。

今年のGWのツアーは、小夏はもちろん、グァバドリンクも持っていこうかしらん。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月12日

2024-04-12 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ(今日の最低気温は、10、6度)。

ツツピー、ツツピー!今朝は、シジュウカラのさえずりで目がさめました。

川へ。春霞の空の下、やわらかな光りをうけて、新緑の岸辺が淡くかがやいてます。

青い水面を、さわやかな北風が、ゆるゆるとわたっていきます。

聞えてくるのは、鳥とカジカ蛙の恋の歌。

「なんてステキな春の朝なんだ・・・」

 

気持ちよい朝の川時間を、コーヒー片手にのんびり楽しんで家にもどれば、

うん?雑草の庭の小道に、見覚えのある銭形模様のヘビが・・・。クチメ(マムシ)です。

思わずシッポを踏んづけるところでした。キケンがあぶないのだ。

部屋に入りPCに向かう、とボタッ!キーボードを打つ手元に、何かが落ちてきました。

ギャー!それは、デカムカデ(体長10cmほど)・・・。あぶないがキケンなのだ。

 

大嫌いな生き物との遭遇で、さわやかな春の朝がぶちこわしに。いやはや。

♪いい事ばかりは ありゃしない♪ キケンな生き物も活発に動きだした春です。

 

 最高気温25、5度。午後も晴れ。

初夏のような陽ざしとさわやかな風が心地よい昼下がりは、

ハンモックでも吊って、のんびり昼寝でもしたいところです。

しかし、思い出しました。夜がくる前に、やっておかなくてはならぬ作業があるコトを。

 

それは、「コノヤローなめんなよ、ねずみ!春の撃退小作戦」のための作業です。

春になり、活発にうごきはじめたのは、ムカデやヘビだけではありません。

このところ、夜になると、ねずみ(くまねずみ)が天井裏でドタバタと運動会を行うように。

そして、時々、天井裏から部屋のなかにも侵入してくるようになりました。

部屋の隅のガタガタ音で目をさまし、ハンデライトで音がした方をすばやく照らすが、姿はもうナイ。

うーん、すばしっこいヤツメ。あっ、(仕舞い忘れていた)クラッカーが食い散らかされている・・・。

オノレ、オノレ。食い物のうらみは怖いのだ。ゆるさん。

 

ねずみは、春だけでなく、季節を問わず警戒(対策)がかかせません。

部屋の中、天井、艇庫。少しでも警戒をゆるめていると、

ねずみは、すぐに侵入してきて、我が物顔で荒らしまわり、住みつき巣をつくりはじめます。

冬の間、四万十を僕が留守にするときは、

忌避剤や粘着シートを、いくつも(これでもか!というほど)仕掛けておきます。

春、四万十に戻ってくると、何匹ものねずみがシートに貼りついています。

 

作業は、まず天井裏から部屋のなかに、ヤツが侵入する通路を見つけるコトから。

これがなかなか見つからず・・・時間がかかりました。

でも、それらしい通路(穴)を2か所見つけたので、

そこを、板材&ボンドを使って封じ、次に(めっちゃ狭い)屋根裏にあがり、忌避剤と粘着シートを仕掛けました。

これで、とりあえずの対策は終了です。

 

さぁ、夜がまたくる。これでダメなら、別の作戦を考えねばいけませんが・・・。さて。

♪せめて少しは策にひっかかってくれ 寝たふりしてる間に 出て行ってくれ♪

 

でも、一番ネズミ退治に効果があるのは、ネコを飼うコトのように思えます。

以前、近所のノラ猫が、我が家に居候していたときは、ねずみは姿をまったく見せなくなったので。

「フネを漕ぐ  ねずみ退治の 春の朝」。ふぁぁ・・・。

にゃんこ先生に頼もうか、ニャー。

アナグマが姿を見せるコトも。


レターフロムS12・はじまりはカンガルー大陸・GWツアー・轟沈の初夏

2024-04-10 | レターフロムS

レターフロムS12・はじまりはカンガルー大陸・GWツアー・轟沈の初夏  再掲です。

 谷を吹きぬけるぬくい風が、シイやカシの濃緑の葉を、パラパラと風に散らしてゆく。

常緑広葉樹のうまれたての葉が、春の山肌を赤紫色にいろどっている。

川原の新緑も目にあざやかな4月の半ば、南国土佐の短い春は終わり、季節は長い夏へ。

 

 雨の日は、まだうすら寒いが、晴天時の日中は、夏を思わせるような太陽が照る。

寒暖の差が激しい日々の朝夕は涼しく、虫や蛾も少なく、

焚き火を囲んでキャンプをするには、とても気持ちの良い季節だ。

 

 初夏の甘く薫る風に吹かれながら僕は、ベランダでビールを飲んだ。

CDではスティービーが♪5月初頭にはバラの蕾が開くよ♪と愛の歌を歌っている。

平和なフィールドで遊べる幸せ。でも、もうすぐそこまで「暗雲」がきているのかもしれないけど・・・。

 

 某日。知り合いとその友人2人を連れて、江川崎からカャックで下る。

午前中は雨が残り寒かったが、午後からは晴れてきた。水温19度。

ロールをして水に濡れた僕は、吹く風に体温を奪うばわれ、寒さにブルブルと震えた。

夜は、我が家のベランダで七輪を囲み酒を飲んだ。

面白いコトに、ここにいる全員がオーストラリアのワーホリ(ワーキングホリデー)経験者だった。

僕らは、熱風カンガルー大陸の話で盛り上がった。

 

            

   24000キロの旅

 

             

   川原の石が暖かい

 

 僕が「ガイドツアー」のオモシロ楽しさを知ったのは、

オーストラリア大陸北西部にある国立公園ハマスレーゴージ(峡谷)。

そこで、デイブという親父オージーが行っている「デイブツアー」だ。

その頃の僕は、オフロードバイクにキャンプ道具を積み、

バイトをしながら、シドニーから反時計回りで大陸を旅していた。

ある場所で会った日本人ライダーに「ハマスレーに面白いツアーがあるよ」と教えてもらった。

その話に興味を持った僕は、道中、ハマスレーに寄ることにしたのだった。

 

 ハマスレーの小さな村で、デイブが経営している「ぼろいユース」に泊まり翌日のツアーに参加。

ツアーは、1ディとキャンプコースがある、1ディに参加。

参加者は、同じユースに泊まっていた、イギリス人の男女6人のグループと日本人2人の計8名。

ユースでは、イギリスの女の子達と同室だった。

目の前で堂々と着替えをする彼女たち。僕は大変うれしい反面、目のやり場に困った。

1人の女の子と親しくなった、が、小さな僕は、そのふくよかなボディに押しつぶされそうだった。

うーむ・・・先方の申し出はつつしんで辞退したのであった。

 

           

 鳥に話かけるミスター蜘蛛男

            

  ゴージを進みプールへ

 

 一行はまず、乾いた赤土獏の大地のさけ目にそって、ゴージの底まで歩いて下りた。

底には冷たくきれいな水の川が流れている。流れの脇の岩々をぬうように、そろそろと進んで行く。

ゴージの中は、自然が創ったふくざつな地形の岩場だ。

大きな岩をトラバースしたり、ロープを伝って岩場を登ったり降りたり、

時には、荷物を浮き輪や頭の上に乗せ、流れを泳いで対岸に渡った。

なかなかスリルに満ちているだ、このツアーは。

底の水の流れがプール状になっている場所では、岩場を4~5メーター登り、そこからプールにダイブして遊んだ。

そんな時デイブは、皆が苦労してこわごわ登ってる脇をスルスルとあっという間に登って行く。

そして、皆が来れないような高さの所でひとり嬉しそうに笑っていた。

 

           

 キレイな水とたわむれながらいこう

           

  サイコーに楽しかった一日

 

 「スパイダーマン」というデイブのあだなに一同納得。

ツアーの最後は、天然の岩の滑り台から天然プールへの飛び込み。

地上は乾いた熱風だけど、このゴージの中は涼しく、

底を流れるキレイな水とたわむれるのは、なんともソーカイでユカイだった。

参加者の笑顔が、ピカピカと楽しげに輝いている。

英語のヒヤリングが、イマサンの僕には、このフィールドの自然を解説する

デイブの話は、正直、よく理解できない部分も多かった。

それでもデイブが、ここの自然を「こよなく愛している」コトはよく伝わってきた。

そしてこのオモシロ楽しい体験が、今の僕の元(種)となったのだと思う。

 

「ゴールデンウィーク・ARKツアー」

 ゴールデンウィークも間近となった4月25日~26日。

台風のような激しい雨と風が、四万十を駆けぬけて行きました。

四万十川は、平水時よりも約3メータの増水となる。

うーむ。1日からのツアーは大丈夫であろうか?

「もうこれ以上降らないでくれ!」

天にも祈る気持ちで、僕はテルテル坊主を部屋の中につるした。

その後、雨は降らず順調に増水は引いたが、GW連休の川は、まだ水量多く笹濁りに。

 

             

  また遊びにきてね!

             

   朝食はリゾットです

 

 連休に入ると、いつもは静かな四万十川の川原も、カヌーイストやキャンパー達のテントでにぎやかだ。

川沿いを走る国道(酷道)441号も、県外ナンバーの車がどっと増えた。

こうなると、狭い道(酷道)での対向車とのすれ違いが、なかなかタイヘン。

面白いのは、僕らから見ると

「にぎやかで混んでるなぁー」との印象もゲストの皆に言わせると、

「えっ!これで混んでるんですか?こんなに人が少なくのんびりしてるのに!」となる。

 

 山肌には、黄土色のシイの樹の花が目立つ。

川岸には、四万十に初夏を告げる、トサシモツケの小さな白い花が可憐に咲いている。

 

 1日、空には雲が多く、水に濡れると風がやや肌寒い。

翌2日も天候はさえず、3日~4日のキャンプツアーは、終始雨模様となる。

そして皆が帰った5日には、素晴らしい青空となるのだから、「イヤんなっちゃうね・・・」。

 

            

  雨でちょっとザンネン

             

   今夜はシュハスコ

 

 この数年、GWは増水してたり、天気に恵まれなかったりしている。

ゲストの皆に、初夏の光溢れる四万十川の素晴らしさを、存分に味わって欲しかったのに・・・。

泣く娘と天気にはいつも負けてしまうのでした。

それでも、ツアーに参加してくれたゲストの皆さん、どうもありがとうございました。

これに懲りずに、ゼヒまた四万十に遊びに来て下さいね。

次回は晴れたピカピカに輝く、四万十川を楽しんでいってもらいたいなぁ。

それと、今回のツアーを手伝って下さったスタッフの皆さん。

協力してくださった関係者の方に心よりお礼を申し上げます。

 

「テルミちゃんスペシャルコースに突入す!」

 それは1本の電話から始まった。

「もしもし佐野さん?明日、休みが取れたんで川下りに行きたいのだけど・・・」

電話の主は、時々このレターに登場している四万十の写真屋テルミちゃん。

去年の夏の終わり、それまでのゆるーい流れが多いコースのカヤッキングに物足りなった彼は、

僕と一緒に少し速い流れ(瀬)も多くなる江川崎の上流を漕ぎ、途中の瀬で「轟沈」。

そして、ニガ笑いを浮かべながら川を流れていった。

愛用の高級一眼レフカメラとともに。(閉じ方がゆるかった防水バックは、浸水。カメラはフリーズ・・・)。

*レター3もしくはテルミちゃんのHPをみてね。

今年も懲りずに・・というか、なんとマイカヤックを買う気になったらしい(やったー!パチパチ)。

その計画に1枚かんでる僕が、協力しない訳にはいくまい。

まして、仕事が忙しいテルミちゃんの今シーズン初川下りなのである。

「オッケー牧場!!じゃ明日、9時には家に来てね」僕はさむいギャグを交えた返事をした。

 

 翌日。天気は快晴。車2台で江川崎へ。

江川崎のスーパーで昼食を買い、ここで僕は本日のコースを発表した。

「えー今回は前回よりも上流に行こう。

前回のスタート地点に車を置いてそこが今日のゴール。このコース、

前回よりも瀬が多いけど・・まあ、大丈夫でしょう、なんとか下って来よう」

テルミちゃんの顔が、一瞬ひきつったように見えた。

 

 江川崎カヌー館より約5キロ上流の中半家の沈下橋。

ここにテルミちゃんの車を置く。ここが本日のゴール。

そこから僕の車でさらに上流へ。

川の流れを下見しながら、カャックを積んだ車で上流に向かう。

江川崎より上流は、「川相」も変わる。下流にくらべ川幅、川原もせまくなり山肌を近くに感じる。

川の中に岩が乱立し、水は(瀬は)その間を縫って流れて行く箇所が多くなる。

 

 車を走らせながら今日のコースの説明をテルミちゃんにした。

「今日のコースは瀬が多いからね。1~2級の瀬が多いけど、2、5級の瀬も1ヶ所有るよ。

ゴール近く、奥半家沈下橋直下の瀬には、

瀬の真ん中に沈下橋の橋脚があって、張りつかないように充分な注意が必要だよ」

テルミちゃんは、ぎこちない表情で、僕の話を聞いている。

「迷いは禁物よん。橋脚と橋脚の間のながれをしっかり漕ぎぬけるコト。

以前、ここでファルト(折り畳みカヤック)が、橋脚に張りついてっからね。

僕は何度かこのコースを下ってるけど、細かいところは忘れている。

ヤバそうなところは瀬の手前で止めて、 下見をしてから突入しよう!」

 

 陸路で約15キロ上流に走り、十和村十和温泉の対岸の川原からスタート。

僕らは装備をつけて、カヤックの狭いスペースに荷物を押しこんだ。

テルミチャンは前回、一眼の高級カメラを駄目にしてしまった経験を生かし、

防滴仕様の中古デジカメを用意してきた。

準備をしながら僕はテルミちゃんに聞いた。

「どきどきしてる?」 

「今サイコーに緊張してます。まさか・・前回と同じコースだと思ってたので・・・・」とテルミちゃん。

「Oh!! It's Too Late!!なんとか、がんばって下ろう!」とお気楽な僕。

 

 今日、このコースに、テルミちゃんを連れてきたのには、とても深ーい理由が・・・ない。

ただ単純に、僕がこのコースを下りたかっただけである。

もちろん、僕はかれを連れて下る自信があるからだけど。

しかし、そのおかげで、自分が思いっきり瀬を攻めて楽しむことはできなかったけど。

 

 出発したばかりのテルミちゃんは体の動きがぎこちない。

半年ぶりのカヤック。初めて下るコースだムリもない。ミラーニューロン?思わずこちらも緊張してしまう。

下り始めてすぐに小さな波、1級の瀬。初っ端でまだ体がなれないので慎重に行く。

ストップのサインでテルミちゃんを待たせた僕が、先に瀬に突入!!

そして、瀬の下流でゴーサインを出すとテルミちゃんが下りはじめる。

テルミちゃんは、まだイマイチ真っ直ぐ漕げない

カャック(回転性が良い)にふりまわされながら、必死の形相で下ってきた。

 

 水がゆるやかに流れる区間では、瀬の中でのターン、流れの横切り方、

バランスを崩した時の対処の仕方、などを練習しながら行く。

でも、まずは今乗ってるカヤックをちゃんと真っ直ぐ漕げるコトが大前提なんだけどね。

 

 天気は快晴。気温は25~27度ありそうだ。水温19度。

やや風があり、体が水に濡れると風に体温をうばわれ、さぶい。

川は平水時よりも若干水量多く、透明度は3メータ位か。

沈しそうなんだけど、なんとかふんばって、なかなか沈しないテルミちゃん。

いくつもの瀬をこなした僕らは、コースを半分以上くだり終えた川原に上陸&ランチタイム。

 

 周囲からは人目の届かない川原。

濡れたシャツをぬいだ僕は、パンツも脱ぎすて真っ裸になった。

濡れた物を着てるより、よっぽどあたたかくカイテキだ。

僕は、誰もいない大自然の中で、生まれたままの姿でいることの気持ちよさを知っている。

それを教えてくれたのは、オーストラリア、小笠原、西表島のでっかい自然。

 

 「さあ、コース後半は本日最大の瀬が待っている。気合を入れて行こう」

1~1、5級の瀬をいくつかこなすと、奥半家の沈下橋が遠くに見えてきた。

そこは、白く波立つ瀬の真ん中に橋脚があり、漕がずに流れにのると橋脚にぶつかって沈をする。

そして、へたに横からぶつかると、カャックが橋脚に張り付くおそれもある・・・。

瀬の真ん中の橋脚、その右の橋脚か左の橋脚、どちらかの間に

スバヤク狙いをさだめ、しっかり漕いでクリヤーしなければならない。

(流れを下る時は、艇が水流よりも速ければ、艇がコントロールできる)

 

 僕より少し遅れのテルミちゃんは、流れの右端にいた。

僕は、「右っ!真ん中から右っコース!」と振り向き指をさして叫んだが、瀬音で聞こえないらしい。

必死のパッチのテルミちゃんは、先に真ん中から左を通過してゆく僕と、同じコースをとろうとしている。

「あっちゃー」

流れの速さに負けた彼のカヤックは、左側の流れによせきれず、真ん中の橋脚にバウが激突!

次の瞬間、カャックがゆっくりと横倒しになった。沈!

僕は、カヤックと一緒に流れてくるテルミちゃんをレスキュー。

寒さと恐怖心の両方だろう。陸に上がってからもしばらく、テルミちゃんは震えていた。

 

            

  おおっ、かっこいいぞ!

            

   流されるテルミちゃん

 

 そこからすぐ下流には、本日最大の瀬、通称「茶壷の瀬」がある。

テルミチャンをとろばで待たせた僕は、瀬に近い川原にカヤックをおき、下見をした。

ここは、水路が3つに分かれている、2、5級の瀬。

川が増水すると、瀬の流れが変わったりする事もあるので下見は不可欠だ。

真ん中の水路を行く。

テルミちゃんも必死に漕いで、ここは無事クリアー。

しかし、油断したのか、そのすぐ下流の小さな瀬で、隠れ岩にひっかかり本日2回目の沈。

ひきつり笑いを浮かべ、なすすべもなく流されて行くテルミちゃんを僕はデジカメで撮る。

 

 沈脱すると体力をひどく消耗する。

久し振りに漕ぎ、2回も沈脱したテルミちゃん。

ゴールにたどり着いた頃には、もうヘロヘロで、ノックダウン寸前であった。

「テルミちゃんマイカヌーの進水式は、もう少し下流の(流れがゆるい)ゴールデンコースでやろうね」

これが、今年の初夏のデキゴトなのでした。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月9日

2024-04-09 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

ひさしぶりの太陽のまぶしさに目を細める朝です。やっほう。

沈下橋へ。雨あがりの川は、ゴウゴウと吹きぬける爆風が、

水面にたくさんのウサギを飛ばし、岸辺の木々を大きくざわめかせています。

しっかりと足を踏ん張っていないと、川に吹き落とされそうです。おっとっと。

風とたわむれながら、のんびりと輝く新緑の美しさに見とれていたら、あらっ、もう朝が終わりそう・・・。

さぁ、帰って洗濯をしなくては。

 

 最高気温22、9度。よく晴れて、風さわがしい午後です。

「ゆさゆさと 春が行くぞよ 野辺の草」一茶 

日陰にいると、少し北風を冷たく感じますが、

日なたにでれば、もう初夏のような強さの太陽に、服を脱がされるのでした。

一枚、また一枚。気がつくとスッポンポンに。北風と太陽は、太陽の勝ち。

そして、コットに寝転んで、冬にすっかり白くなっちまった肌を陽にさらしました。

こんなコトができるのが、人気の少ない自然のなかで暮らすよいところ、です。

(豊かな自然のフィールドで、生まれたままの姿で過ごすのは、とても気持ち良いもの。

それは、海、山、川、大自然のなかを遊ぶ旅で、経験して学んだコト、です)。 

庭に広げたコットに寝転び、ポケっと空をながめていると(今日の青空は、冬のように深く澄んでいる)、

すぐ傍の小さな裏山(高さ10メーターほど)から、パキパキと何かが折れるような音が聞えました。

ん?起き上がって、裏山の斜面の林をじっと見ていると、またパキパキとなった次の瞬間、

バキッ!バキッ!ガサガサ!と大きな音をたてて、林の一部がゆっくりと地面に崩れ落ちました。わおっ!

— 最初は、崖崩れ?と思ったけど —

それは、斜面中ほどに生えていた、

直径20センチほどのカシの木の幹が(真ん中あたりで)、折れて落ちた音だったのです。

太いフジの蔓が巻き付いているので、とても緩慢な落ち方でしたが。

しかし、あと2メーター家よりだったら、家にも大きな被害がでたコトでしょう。

これは、人気の少ない自然のなかで暮らすリスクですね。くわばら、くわばら。

 

今夜は、新月。庭のコットはこのままにしておいて、

暗くなったら、シュラフに包ってウイスキーを舐めながら、春の星をながめよう。

これは、もちろん・・・。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月8日

2024-04-08 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  最高気温19、7度(最低気温14、8度)。

鳥曇りの四万十の空は、昼どきになると、静かに泣きはじめました。

菜種梅雨。もう、4日も太陽の顔を見てません。洗濯物が、たまりますのだ。

 

でも、予報は、明日から晴れ間が戻ってくる、と伝えてます。

(花粉症&陽に当たれず、鬱屈した)気分もようやく晴れそうです(単純だなぁ)。

気温や気圧の変化が大きく体調を崩しやすい春です。

皆さんも、くれぐれも体調管理には、お気をつけくださいね。

晴れ間が戻る明日(9日)の夜は、新月です。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり春の星空をながめてみてはいかが。

ごろた石の川原キャンプは、コットを使うと快適ですよ。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

星空がうつくしい夜の川に、カナディアンカヌーで漕ぎだすのもイイね。

おいしいワインとともに。


春の川すいすい

2024-04-07 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「春の川すいすい」2014年春のツアーレポート再掲です

ときどき 最高気温19、5度。

  「今日の四万十川は、週末の雨で水量が増え、いつもより1メータほど水位が高いです。

川は、水位が上がると水の流れが速くなります。

本日のコース、いつもは流れが遅く、しっかりとパドルで漕がないと下れませんが、

流れの速い今日は、あまり漕がずにグングンと下ってゆけます。

そんな訳で、今回の半日のツアーは、下る距離をグンと延ばし10キロのコースをとりました」

 

 「春雨を あつめてはやし 四万十川」

今日は、カヤックですいすいと春の川を下ってきました。

*通常半日コースで下る距離は、4~6キロです。

 集合は10時。

早朝の強い北風は、川を下るころには弱まりました。ラッキー!

 

 春霞の空からこぼれた陽が、やわらかな光で水面を照らしてます。

新緑と花が輝く岸べから、ウグイス、カジカ蛙の恋歌が、聞こえてきます。

笹色の川を流れてゆくサクラの花びら。その川面の水温は、14度。

自転車をゆっくり、ときに力強く漕ぐほどの速さで、川は、カヤックを下流に運んでくれます。

 

 四万十川をカヌーで下っていて、

「いいなぁ」と思うことのひとつは、その静かさです(流域にとても人が少ない)。

春の観光シーズンをむかえた川。

沈下橋には、観光客の姿もチラホラと見るようになったけど、

ひとたびカヌーで川にくりだせば、人気のない景色、自然の音の中を下ってゆけます。

 

 まだ寒い北の国から来た2人は、

春いっぱいの川景色を愛でながら、カヤックでゆっくりと下ってゆきました。