人が野宿に至る原因

2006年07月10日 13時11分04秒 | Weblog
2週連続で用事があったため、先週の土曜日は久々の「炊き出し」参加。
相談テントで「生活相談」をいろいろとおうかがいする。

64歳のAさん(男性)。
船員をしていたが30代の時、作業中に骨盤と第五腰椎を骨折し3年間の療養生活。
その後、地元で自営業を営むも2年で廃業、その後タクシー乗務員を経て61歳までは某大手メーカーの3次下請の仕事をしてきたという。
61歳のときに仕事は切られてしまい、生活保護を受けながら生活してきた。
長時間の座り仕事はできず、64歳となった今、ハローワークに行っても仕事はない。
そのようななか、最近担当になったケースワーカーから求職活動をするように強く求められた。Aさんはかかりつけの医者の診断書を持っていったが「軽作業可」という記載があったため稼働能力はあるはずだ、といわれて保護を打ち切られてしまった。
家賃を払えなくなってついに野宿生活を余儀なくされることとなり、相談テントを訪れることとなった。
この担当ケースワーカーは特に問題のあるケースワーカーであることは事実だが、それにしても体の不自由な64歳の男性に就労を迫り、挙句に保護を廃止にするというのは(他地域のことは知らないが)最近になくひどい事案。
64年間の人生で初めて野宿を余儀なくされるような状況に追い込むことのどこが「自立の助長」にあたるのだろうか?

人が野宿に至る原因にはさまざまあるのだが、「ケースワーク」によって野宿になった事案には初めて接した。

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