ボストン美術館浮世絵名品展の記者発表へおじゃましてきました。
<<「ボストン美術館浮世絵名品展」記者発表会Twitterユーザー限定ご招待>>
ツイッターでこんな募集に応募したところ当選したのでした。
ラッキー!!
2008年に行ったボストン美術館浮世絵名品展。
(関連記事:ボストン美術館浮世絵名品展(福岡市美術館))
これは衝撃でした。
何がすごいって保存状態のよさがハンパないのです。
ということで今回も間違いなく質の高い浮世絵がみられるに違いないと。
そう踏んで申し込んで行ってきました。
受付で資料を頂きました。
もうこの封筒からしていいでしょ?茶封筒とは大違い。わくわく。
中にはこんなうれしいものが!
色鮮やかなチラシ。
今回のボストン美術館浮世絵名品展の巡回がスタートする神戸市美術館の告知チラシ。
今年8月、神戸を皮切りに名古屋、東京、千葉、仙台と一年かけてのツアー。
多くのひとが見られますように。
もうひとつ。うれしいのがプレス用のパンフレット。
中を開いて驚くのは予想してたものの、きれいな状態のままの浮世絵。
当時はこんなだったんだなあというのが分かります。
さあ、記者発表がスタート。
第一部は今展覧会の日本サイドの監修である永田生慈先生のプレゼンテーションから。
これがとても濃い話でした。
多色摺りで鈴木春信が人気を博した後、しばらくは春信風の美順がばかり続いたのだとのこと。
その後の天明、寛政年間になりようやく独自の作風を持った絵師たちが現れ、錦絵の黄金期が到来。
清長、歌麿、写楽を中心にスライドで紹介。
やはり色がよいのが一目で分かります。
20分と短い時間でしたが十分に今回の展示の面白さを簡潔かつ的確に分かりやすく伝えていただけてよかったです。
さて、第二部で落語を披露することになる立川談笑さんが登場。
永田先生とお二人で質疑応答がスタートです。
ツイッターで寄せられた質問に答えていたのですが、うまく笑いになって楽しかったですね。
つぼだったのが談笑さんの「浮世絵って今でいう少年ジャンプ」というくだり。
そうなんですよね。浮世絵って決して高級なものでなくって、ちょっと楽しんで旬な今を楽しむメディアだったんですよね。
そして、休憩を挟んで第二部がスタート。
待ってました!
立川談笑さんの落語がスタート。
いきなり話のつかみの部分でケー対を取り出して、リアルタイムに「高座なう。」とつぶやいて、会場は爆笑!!
これはほんと可笑しかったなあ~。
で、気になる演目は「抜け雀」。
絵にちなんだお話ってのがやはり今回のないように合わせたのでしょうね。
面白かったのはかつて絵師だったという男が戻ってきたときに「江戸で役者を描いてて」ってくだり。
みんな写楽を思い浮かべてにんまりしたのでは?
終盤は体を使ってのたたみかけは素晴らしかった~。
今日は大満足。
この記者発表はUSTREAMでリアルタイムで中継されていました。
↓こちらで6/13まで期間限定で見られます。
http://bit.ly/ukiyoeten
ボストン美術館浮世絵名品展 公式ページ
http://ukiyoe.exhn.jp/
<スケジュール>
2010年8月14日(土)~9月26日(日)神戸市立博物館
2010年10月9日(土)~2011年1月30日(日)名古屋ボストン美術館
2011年2月26日(土)~4月17日(日)山種美術館
2011年4月26日(火)~6月5日(日)千葉市美術館
2011年6月24日(金)~8月14日(日)仙台市博物館
幸せな時間でした。
心にこっそり持ち帰ったのは
喜多川歌麿「忠臣蔵 七段目」です。
この展覧会はものすごく状態のいい浮世絵が見られるのでなんとしても見に行くつもりです。まだ先なんですよね。
>喜多川歌麿「忠臣蔵 七段目」です。
いまから楽しみです~。