あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

最近、繰り返し読んだマンガ「失踪日記」

2005-05-10 01:19:50 | 
吾妻ひでお「失踪日記」

まんがなのですが、エッセイでノンフィクションです。
書いてあることは本当のことで、失踪してホームレスになったり、アル中になって入院したりといったことがシリアスにならないでちゃんとマンガとして成立しています。

本当ならつらいはずの状況なのに、過去のことであるにせよ、笑いにもっていけるのがこの人の強さでしょうか。余裕なのか?
一番こういう実録もの的なところから遠いところの美少女をかくのが上手いマンガ家だったのに。
生きてりゃ、ラッキーってのが真実なのかな。

読んでからたいていの本というのは、よほどのことがないと読まないのですが、なんとなくこの本は繰り返して読んでしまう。

なにか、植木等の「わかっちゃいるけどやめられない」の話を思いだした。

このフレーズはスーダラ節の一節なのだが、植木等は寺の住職である自分の父にこんなふざけた曲を歌い世に出すことを知らせたら怒られると思っていたとのことだ。だが、実際のところはその逆。父親は「わかっちゃいるけどやめられない」というのがまさに人間の真実なんだ、だからどんどん歌いなさいと。みたいなことを言ったらしい。

深い!深すぎる。これが人間なんですな。失踪日記はなんとなくそれに近い、気がする。

私はマンガ買ったときには必ず、カバーを外してみるようにしている。
カバーと同じ印刷でいいのに内側には表カバーのパロディをあえて描くマンガ家さんもいるからである。
(トライガンマキシマムはすげー、まじで笑う)

この本でもためしてみてください。絵はないですが、少し、得した気になるかも。

失踪日記

イースト・プレス

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