何故、辛酸なめ子さんが?
すごくとまどいを感じたものの経緯を知って納得しました。
以前、ミヅマアートギャラリーで個展をやったことがあったそう。
その時にミヅマで担当されていたのが、無人島プロダクションの藤城さんだったのです。
なんでも、当時かなりの集客だったそう。
まだ、辛酸なめ子って名前も今ほど浸透してなかったろうに。当時の雑誌?に乗ってたのをちらっと見せてもらったんですが、やはり着想が面白い!
天井から吊るされた福笑い、ソウルメイトを探して、同級生カルタ、サーヤと一緒に一枚のキャンバスに収まっていたり。
なるほど、こういう流れなら納得です。
今回は無人島プロダクション、こんな風になってました。
※ちゃんと断って撮影させてもらっています。
手まずは右と正面奥の写真から。
写真に見えない左奥のカウンターの前にも1枚あって合計44枚の作品です。
その名も「犯罪未遂シリーズ」。
ドラッグ、万引き、交通違反、暴行、露出etc。
今回のテーマであるセレブの犯罪。
池松江美の妄想を写真にしてあるのですが、笑ってしまう。
そのほとんどには自らの手が何かを求めるように伸びているのです。
伸びた手の先には軒下に干した下着だったり、地下の通路を歩く小学生男子だったり、ひとさまのバッグの中だったりするのです。
なんか負のオーラが出てるんですが、決してシリアスなものには成り得ていないところが抜けてていい。
写真のよっては本人がガラスに写っちゃってたり、くすくす笑ってしまう。
あとこの写真、黒いウレタンみたいのに貼付けてるんですが、このお手製のフレームも味があってよし。
葬式の時に関係者につける白と黒の花の喪章的なのがつけられてたり、こういう不謹慎ちっくなおかしみ、好きです。
さて、続いては手前の白いのです。
「ケイトモスに捧ぐ」
これ、何かというとプラ版に白い粉をストローで吹いて製作されたもの。
タイトルにあるケイトモスはセレブでヘロインやってつかまちゃったひと。
この作品の下に写真が二枚。金髪のかつらでストローを吹いてる池松江美。
このひと、もろに無人島プロダクションのカラーです。おみそれしました!
そして、左のガラスケースの中は「Pussy Mosaic Panty」
肌色のショーツとパンストなのですが、大事なところがモザイク状に。
その右隣には海外のゴシップ誌の表紙。セレブが足を開いたカットばかり、しかも☆マークで隠してある。
なんとセレブて下着履かないらしいのですよ。
で、これを履けばそんなセレブに近づけるってわけ。
実際にこれを履いてスカートで足を開く池松江美。
履いてないより、むしろこっちのほうが恥ずかしいという妙。
さて、ラストはこのガラスのさらに奥の小さなアクセサリー。
「TRIP KITTY」
4種類のカスタマイズされた国民的人気子猫ちゃん。
あとは下にあるタイトルで想像してくださいね。
・ジョイントKITTY
・水パイプKITTY
・ハッシッシKITTY
・マジックマッシュルームKITTY
とまあ、こんな具合で今年も無人島プロダクションは面白いものを見せてくれそうです。
5/31まで。
2008年4月11日(金)~5月31日(土)
会期中は祝日以外無休で営業いたします。
Open : 1:00pm~8:00pm
無人島プロダクション
166-0003東京都杉並区高円寺南3-58-15平間ビル3F
tel03-3313-2170
なんと、日曜もオープンしています!しかも夜8時までオープン。この機会に是非!
今回のイベントは4/24から始まるCAMPという10日間連続イベントの枠で行うのですが、今回は私たちのイベント以外にもアート系がたくさんあります。よかったらぜひサイトをのぞいみて下さい。
http://mot8.exblog.jp/7682210/
リンク先見てみました。無人島プロ好きであればたまらない内容ですね。
都合があえば行きたいのですが残念ながらその日は東京に居ないことが確定するのでちょっと無理ですね。
このテーマで無人島プロってすごく合いそう。
Chim↑Pomの逆オレオレでの知らないおばあちゃんに電話かけて、息子のふりして振り込むのを思い出しちゃいました。
思ったより狭いスペースで少し戸惑いましたが、
池松さんの展示はツボでかなり楽しめました。あの下着は凄いですよね…。
高円寺は久々でしたが、古本あり中古レコードありと、私にとっての誘惑の多い街で大変です。美味しそうな店も多そうですし、愉しいところですよね。
このおかしみのトーンが毎回、貫かれてるんですよね。
>あの下着は凄いですよね…。
あれをまじめに拵えてる姿も実際に着用してる姿も想像すると笑ってしまいます。
高円寺は面白そうですよね。
中央線沿線は独特の雰囲気があって楽しいところが多いように思います。