Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

「20世紀少年」に登場するものの由来考

2009年09月13日 15時12分36秒 | Weblog

 映画「20世紀少年ー最終章ーぼくらの旗」を観て、本当に懐かしい思いにふけることが多々あった。というのは、この作品に出てくるものやキャラクターが、昭和30年代以降のドラマ・アニメ等に由来するものが、本当に多いと言うことなのである。これを機会に、どのようなものが当てはまるのかを検証してみたいと思う。

「ぼくらの旗」
        ●20世紀少年●ともだちマーク●てぬぐい新品未開封●手ぬぐい
 この「ぼくらの旗」は、少年時代に仲間の結束の象徴として、オッチョが考えたマークなのであるが、実に意味深いものである。昭和42年に水木しげる原作の「悪魔くん」という実写ドラマが放映されていた。この作品は、悪魔メフィストを自分の召使いのように使うことの出来る能力を持った、千年に一人しか出現しない人間によって、正義が貫かれる物語なのだが、一つ目の妖怪も出現している。一つ目は、宗教的な意味合いの強い象徴なのである。この一つ目は、かの「フリーメーソン」という極秘組織も使用していたマークでもある。また、「ぼくらの旗」に記される天上を指した指は、PL教団の天を指す塔に酷似している。これもまた、宗教的な意味合いが強いのである。

2.ナショナル・キッドのお面
                
 『ナショナルキッド』(National Kid)は、1960(昭和35)
年8月4日から1961年4月27日まで日本教育テレビ(NET)系で放送された、東映製作の特撮番組。「ナショナル」こと松下電器産業(現社名:パナソニック)が単独スポンサーをつとめ、オープニング映像にはナショナルの電飾広告塔をバックに空を飛ぶナショナルキッドの姿が使われ、劇中でナショナルキッドが使用するエロルヤ光線銃がナショナルの懐中電灯と同じ形であるなど、かなり徹底したマーチャンダイジングが行われた。タイトルのロゴも「ナショ文字」と呼ばれる、当時の松下のロゴと同じ書体だったが、通常松下の単独スポンサー番組のオープニングで使われていた「明るいナショナル」は、同番組では使用していなかった。このヒーローの仮面を付けたのは、いじめられっ子だったサダキヨが愛用していたお面。これは、当時良くお祭りなどに出ていた露天商で売っていたものだ。

3.
忍者ハットリくんのお面
                 
ハットリくん
 『忍者ハットリくん』(にんじゃハットリくん)は、藤子不二雄による日本の生活ギャグ漫画。忍者が、現代で生活したらどうなるかという、とてつもなく面白い発想からの漫画なのである。漫画雑誌『少年』(光文社)に1964年 - 1968年、『コロコロコミック』、『てれびくん』、各小学館の学習雑誌(以上、小学館)に1981年 - 1988年にかけて連載された。ハットリくんが忍者の里、伊賀から東京に出てきて、三葉家に居候することになり、いろいろな騒動を起こす物語。三葉ケン一との友情も描く一方で、いろいろな忍術を紹介している作品でもある。現代社会にそぐわない忍者が登場することで、その作品に面白みが増している。

4.ケンヂの歌う歌
 
ケンヂが独唱する「グータラーラ、グータララー」という歌は、゛ともだち゛に反逆する抵抗軍が、自分たちを鼓舞する歌となった。
「ボブ・レノン(Bob.Lennon)」と言うタイトルの歌で、由来は、カントリー曲の名匠ボブ・ディランと、ザ・ビートルズの一員ジョン・レノンのパクリから作られたオリジナルの歌なのだ。当時、全世界で注目されていたアーチストを合成した、なんとも味のある歌である。
 
5.
地球防衛軍バッジ
       
 本多猪四郎監督と円谷英二特技監督の名コンビによる東宝初の本格的SF映画作品に登場するのが「地球防衛軍」。地球征服をもくろむ宇宙人ミステリアンは、前線基地として富士山麓に巨大な半球形の白色ドームを建設するが、地球側も地球防衛軍を組織して対抗する。ミステリアンのドームの円盤、地球防衛軍の数々の科学兵器の大攻防戦が繰り広げられる。東宝はすでに「ゴジラ」の成功で特撮映画の王道を走っていたが、「禁断の惑星」や「宇宙水爆戦」といったアメリカ製の本格的SF映画に刺激され、総天然色シネマスコープによる空想科学映画として製作された作品なのだ。地球を守るという使命を担った「地球防衛軍」が胸に着けていたマークなのである。

6.
よげんの書
 
これは、あの有名なノストラダムスが書き記したという「預言書」に由来する。ノストラダムス自身は、直接的な表現を記すことで自身の身の危険を感じたため、未来に起こる預言を、全て抽象的な意味合いの詩にして表した。「20世紀少年」では、直接的に人類の滅亡に向けた「よげん」が記されていた。そして、゛しんよげんの書゛により、更なる続きの将来についての預言も記されていたのである。続編は、゛ともだち゛と言われる怪人物が記したものとされている。

7.
春波夫(はるなみお)
                
 
「20世紀少年」の中で、かつて゛ともだち゛が行けなかったことを悔恨していた「1970年日本万国博覧会」。これを自らの手で再現しようとしていたのが「万国博覧会」であった。あの高度経済成長の絶頂期の象徴として、華々しく大阪で開催された「日本万国博覧会」を再現しようとした゛ともだち゛、これへの参加で、幼少の頃行けなかった思い出を塗り替えようとしていたのである。この万博のテーマソングを歌う人物が、春波夫である。実際に開催された「日本万国博覧会」のテーマソング「世界の国からこんにちわ」は、演歌歌手・三波春夫が歌っていたので、これをもじったのが、春波夫である。

8.
ヤンボー・マーボー
             
http://www.ne.jp/asahi/thm/2/HANNBAIHINN.htm
 いじめっ子であるデブ兄弟のアザナが、ヤンボー・マーボーである。この由来は、農作機器メーカーのヤンマーデーゼル工業が、天気予報のスポンサー(農業関係なので、天気は重要との意味?)となっていた当時、可愛い双子の少年ヤン坊・マー坊をキャラクターとしていたものが、大変人気だった。「僕の名前はヤン坊、僕の名前はマー坊、二人合わせてヤンマーだ、君と僕とでヤンマーだ」という歌が大流行していたのである。ここから来ているのである。

9.
ケロヨン / 福田啓太郎(ふくだ けいたろう)
             
http://mroom.cool.ne.jp/image/onomichi/image011.htm   http://www.hikaku.com/shopping/?mode=search&class_code%5B%5D=029831&module=category&action=Sclass&price_low=&price_high=&freeword=&brand_id%5B%5D=10039&int3%5B%5D=&float1%5B%5D=&int1%5B%5D=&int2%5B%5D=&float2%5B%5D=&int9%5B%5D=&int11%5B%5D=&submit=%A4%B3%A4%CE%BE%F2%B7%EF%A4%C7%B8%A1%BA%F7&sclass_temp=t 
 ケロヨンとは1966年11月21日から1970年3月28日日本テレビ系列で毎週月曜日から土曜日の11:00 - 11:20(JST)(17:30 - 17:50(JST)に同日朝放送分の再放送も行われた)に放映された『木馬座アワー』のコーナー『カエルのぼうけん』(ケネス・グレアムの『たのしい川べ』を元にした着ぐるみ人形劇)の主人公であるカエルの着ぐるみである。花巻五郎が演じた。声優新井勢津朗。主題歌・劇中歌・劇中音楽はすべていずみたく
が担当。

10.
ウジコウジオ
 
面長で痩せ気味の金子と、メガネをかけた氏木常雄のラブコメ専門の漫画家コンビ。角田同様常盤荘に住んでいる。登場初期は二人の苗字が逆転していたが、最終的に上記のもので落ち着いた模様。現在の漫画家の大家は、当時、貧しい生活を強いられており、安い宿舎トキワ荘に集団で住んでいた。手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄といった巨匠も。ウジコウジオは、この中の、巨匠・藤子不二雄を由来としているのである。
 


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (古い記事ですが、気になったので)
2020-08-30 17:41:17
【地球防衛軍バッジ】の説明は、全くの誤りでしょう。
あれの元ネタは、映画『地球防衛軍』のマークなどではなく、
『ウルトラマン』の科学特捜隊が胸に付けている通称“流星バッジ”ですよ。
小型バッジからアンテナが伸びて通信装置になるスマートなデザインで、当時はチョコレートの景品になったり、子供たちの憧れでした。
無茶苦茶、有名なアイテムです。

20世紀少年の少年時代の舞台設定は、アポロが月面着陸したり、『ゴジラの息子』が公開されていたり、ウッドストックが開かれていたり、完全に60年代後半です。
『ウルトラマン』は1966年作品で、ピッタリです。
対して『地球防衛軍』の公開は1957年です。時代設定が全く合いません。

地球防衛軍という単語から検索して記事を書かれたのでしょうが、誤りでしたね。

コメントを投稿