B級グルメ道１５８ 定食がおいしい三鷹「樹（いつき）」

　　　　　　　　
　昨日は、大幅に昼食時間が過ぎてしまった１３：２０に、三鷹にやってきた。三鷹と言えば、あのTVドラマ「孤独のグルメ」シーズン２の最終回に、井の頭五郎がやってきた定食屋「樹（いつき）」がある場所。ご覧になった方も多いと思うが、この店３人の姉妹？で切り盛りしている店なのである。昼間は定食、夜は夜のメニューで対応してくれる、家庭的な店である。かなり昼の時間を過ぎていたが、店の中は、たくさんの人がいた。この店、昼は１１：３０～１４：００間での様だが、これだけの人がやってきているとは、中々の評判の高い店と言うことになる。中年男性一人のお客もいるが、学生仲間、会社仲間、家族連れ等、実にバリエーション豊かな客層なのである。
　「孤独のグルメ」よろしく、あの大皿の中から３品を選べる三品定食にしようとしたが、カウンターの上を見て愕然とした。あの「孤独のグルメ」のドラマの時のように、大皿料理が無いのである。メニューを見てみると、三品定食の上には、゛夜のメニュー゛と表示されている。がっくりである。あの井の頭五郎が食べた三品定食は、夜のメニューでランチ時には提供されていない。当然に、あのおいしそうな大皿料理も作られていないのである。あのドラマの設定時間は、昼だったように勘違いしていたようで、期待していた三品定食は食べれずじまいとなった。やむなく、メンチカツコロッケ盛り合わせ定食（７５０円）を選択。このおかずだと、あまりたいしたことが無いかもしれないということで、目玉焼き（３００円）も追加で注文。この店は、カウンターに座ると、青菜の漬物、たくあん、冷たい緑茶、箸が用意される。それを食べながら、注文した定食が到着するのを待つのである。やがて、定食が到着。お皿の上には、千切りキャベツ、マヨネーズ和えのサラダ、メンチカツ１個、コロッケ２個が乗っている。具沢山の味噌汁、お茶碗にご飯が盛られている。「メンチカツには、カウンターの横にあるソースをおかけください」と女将さん。そして、目玉焼きも到着。これまた、お皿の上に半熟目玉焼き２個、キャベツの千切り、マヨネーズ和えサラダが乗っている。これは、相当な量のおかずである。一瞬、食べきれないのではないか？との不安がよぎった。そんな中、女将さんが「ご飯は、１回お代わりできますよ」と。あのドラマでも言っていた通りなのである。しかし、これだけの量のおかずに、その上ご飯がお代わりできるとしたら、本当にそこまで食べれるのかと心配になった。メンチカツは、肉の弾力が程よく、実にうまい。コロッケも、ジャガイモの甘みが濃縮したような味で美味。「うまい」。さすがに、「孤独のグルメ」で取り上げただけある店である。目玉焼きも、実に家庭的な焼き加減で、うまいのである。二つの皿には、どちらもキャベツの山とマヨネーズ和えのサラダの山がある。これも平らげなければと、必死になった。テーブル席で食べていた学生風が、お代わりをしている。私も、勢いに煽られる形で、少々のご飯をお代わりした。ご飯も、実に味わい深い。おいしい炊き加減である。しかし、これだけ食べてしまうと、もうお腹ははちきれんばかり。これは、食べ過ぎた。冷えた緑茶を、ピッチャーから注ぎ、飲み干す。この緑茶も実にコクがある。本当に、この「樹」のランチには堪能した。今度は、夜にやってきて゛夜のメニュー゛である三品定食を食べたいとの強い思いが沸いてきたのであった。
　　　　　
　　　　　　　　　
　次に向かうところは、ドラマ「孤独のグルメ」通りの甘味処「たかね」である。ここのたい焼きを緑茶と共に頂くというのが最高。到着すると、テイクアウトのお客がたくさんいた。私は、茶房に入って、ドラマの通り、お茶セット（たい焼き添え）を注文。お茶は、静岡の本山茶を選択。入り口で、蓬団子がおいしそうだったので、これも注文。お茶セットが８００円、蓬団子が２４０円ということで、今回の昼の費用は２，０００円超えとなってしまった。まあ、仕方が無い。「孤独のグルメ」の実習費だったということで、良しとした。この「たかね」のたい焼きは、弾力のある皮にそれほど甘くない餡が詰め込まれている。実に調和したたい焼きであったが、以前食べた四谷の「わかば」（東京３大たい焼きのひとつ）よりは、味がイマイチだったが、まあ、おいしい部類に入るたい焼きである。蓬の串団子も程よい餡が乗ったうまい団子だった。
　こうして、「孤独のグルメ」探訪記は、終了したのであった。