小学校の図書館

小学校の司書をしています。毎日のおもしろかったこと、どんなことをやっているかを紹介したいと思います。

『ビッグバンのてんじくネズミ』

2006-05-26 22:10:08 | Weblog
5月26日
ビッグバンのてんじくネズミ』石井睦美/作を読みました。石井睦美の本は何冊かあるのですが、5年生の教科書にも石井さんのものが載っています。そんなこともあって購入したのですが、本のページをめくると活字が大きいのです.
しかし、読んでみると内容は十分高学年向けのように思います。

 さて、このお話は小学校4年生のぼくは友達と遊ぶよりは一人で自転車に乗って河原に行ってボーっと見ているのが好きな少年です。ある日、そこで出会った老人と話すようになり、老人が行ったアラビアの話や外国で見た話をしてくれました。しかし、近所からは変人とよばれています。ある日、かれはおじいさんの家へよばれて遊びに行きました。古い西洋館です。通された部屋には暖炉があり、古い大きな時計がありました。それを見ていると「大きなのっぽの古時計」の歌を頭の中で歌っていました。そこで聞いたのが不思議なビッグバンのてんじくネズミの話でした。実はおじいさんはあるときそのてんじくネズミと一緒に暮らしていたと言うのです。
お話はちょっと不思議なおじいさんと少年の話なのですがこの少年は友達とサッカーをしたり遊ぶより、一人で自転車に乗っておじいさんと話すのが好きで、勉強も面白くなっているのです。ところがそういうのは普通ではないと母も姉も心配します。友人も心配します。普通って何だろうって、最近読んだ『ウエズレーの国』とともに思ってしまいます。