大劇場での公演を終え、ついに東京公演・・・とにかく祐飛さまの“サヨナラ公演”を一目観たいと思うファンは数知れず・・・らしく、この貸切公演には立ち見席も用意され
そんな貴重な公演を観ることができる幸せを感じながら・・・日比谷へGO!!
宝塚歌劇 宙組公演 『華やかなりし日々』/『クライマックス』 2012.6.10(日) 11:00開演 東京宝塚劇場
『華やかなりし日々』
ロナウド・フィリップス(アレクサンドル・ウォリスキー) 大空祐飛
ジュディ・レイン 野々すみ花
アーサー・シェルドン 凰稀かなめ
ニック・ウェルズ 北翔海莉
1926年のニューヨーク。
ロシア貴族の末裔にして大富豪・ウォリスキーの屋敷で開かれたパーティーに、一人の男が乱入。
男は、駆けつけた刑事・アーサー・シェルドンらに取り押さえられるが・・・
同じ頃、ブロードウェイの劇場では、レビュー「ジーグフェルド・フォーリーズ」を成功させようと、興行師フローレンツは新人オーディションを行う。
そこにやってきたジュディは看板女優のアンナの横暴な振る舞いに怒り、会場を飛び出してしまう。
フローレンツとマネージャーのピーターは、劇場の経営困難に四苦八苦していた。そこに現れたウォリスキーからの融資の話に飛びつくが、その融資の担保は“劇場”だった。
実は、ウォリスキーの本当の名は、移民の新聞売りから非合法にのし上がった天才詐欺師・ロナウド・フィリップス。
劇場を手に入れようと画策するロナウドとその相棒・ニックは、酒場で、クラブの顔役であるグランドたちに絡まれた新人歌手を助けて連れ出すが・・・その歌手こそは、あのジュディだった・・・
ロナウド/祐飛さまは、詐欺師というよりは、人造ダイヤ偽造のプロ?(←手先が器用なのね~)
いくら好きになっちゃったからって、ジュディにロナウドはあんなにも簡単に素性を明かし過ぎじゃない?とか、ロナウドを追う刑事・アーサーとジュディが幼なじみ・・・ってそんな偶然!?
う~ん、ロナウドは結局、逃げるのね・・・ジュディは置いて行っちゃうんだ
とか。
・・・話的には、思わずツッコみたくなる場面もたくさんあったのですが
ただ、以前観た『クラシコ・イタリアーノ』同様、どことなく孤独と哀愁を感じさせる祐飛さまは、この手の“過去を背負った男”が似合いますね~
結末も、カラッと明るいのでもなく、悲劇でもなく・・・独りで去っていく後ろ姿が“オトナの男”を感じさせる祐飛さま・・・それが独自のスタイル&イメージなんだろうな。
そしていかなる時も、クールでダンディーでファッショナブル!!
スーツはもちろん、ソフト帽とトレンチコートがめっちゃ似合う
ジュディのレビューの成功をそっと客席から見つめながら・・・真っ赤なバラの花束を銀橋に置いて立ち去るシーン・・・こんなのが似合う男なんてそうそういないわ
ジュディ/すみ花さん
オーディションで看板女優とやりあう正義感。酒場で歌ってるのがセクシー。
ここでも、ヤクザと真っ向勝負。どんだけ怖いもの知らずなんだか。
レビューシーンは劇中でも輝くようなシーン。華やかできれいだった~
・・・すみ花さんの声って本当にかわいらしい、と思う(ちょっとアニメっぽい?)個人的に好きな声。
だけど・・・そのせいか、オトナな祐飛さまがまるで保護者のようにも見えて
どうしてかなぁ、☆組のふたりに比べるとラブラブ度がイマイチ・・・
アーサー/かなめさん
あいかわらず顔がちっちゃい!!(そこ?)“敏腕刑事”さんです(笑)
この方もスリムでトレンチが似合う
(金髪のラインハルトも似合うだろうな、とつい別の想像も・・・
)
祐飛さまの落ち着いた雰囲気とは対照的に、どことなく若く軽やかなイメージ(特にお声が)
ロナウドに詰め寄るシーンは、まるで“古畑任三郎”?
ジュディとは幼なじみではじめてのキスの相手・・・って、こういう話をサラッとできるのはもう完全に過去の思い出にしてる女の方で、ちょっとタジタジする男の方はまだ未練がある・・・?
ロナウドはその気持ちを逆手にとって現場から逃げるけれど、最後のバラを拾い上げるのがアーサーって・・・
ニック/北翔さん
・・・「兄貴~ぃ!!」明るいなぁ。祐飛さまと本当にいいコンビネーション。
恋人のキャサリンにプレゼントしたダイヤ(偽造品)のネックレスが仇となるなんて
劇場のオフィスで、コントのような掛け合いを繰り出す
フローレンツ/悠未ひろさん&ピーター/蓮水ゆうやさんのシーンは楽しかった~
酒場でジュディに絡む
キング・グランド/鳳翔大さん
子分を引き連れたヤクザの親分(?)で、ジュディにコケにされ、「おまえの舞台はイースト・リバーの川底だっ!」と親指を下向きに突き立てて激怒していたのに・・・レビューの幕が開くと派手なタキシード姿で、すっかりジュディのファンになってる・・・強面で大きな身体に小さな花束を手にした姿がかわいい・・・客席は大爆笑。
私は・・・なぜかその真剣なおとぼけぶりが、大好きな柚希さんとかぶって見えて(実際、そんな姿は観たことがないのだけれど
)な~んかツボってしまった
そうそう、ロナウドの少年時代を演じてた
星吹彩翔さん、いい目をしてたな。これからが楽しみ。
ロナウドは天才詐欺師。
たくさんの人を騙してきたロナウドが、ジュディに出会って、心の変化が現れる・・・そんなシーンが満載で素敵でした。
クラブから連れ出したジュディの肩に後ろからコートを掛けてやりながら・・・
「ジュディ、君に夢を見せてやる」
うわ~~っ!!なんてオトナの包容力に溢れているのかしら
はたまた、イースト・リバーの川岸で昔語りをしながら
「君は俺の失ったものを思い出させてくれた・・・」
このセリフって・・・“君がいれば、俺は失ったものを取り戻せる”=“君が必要なんだ”???(←勝手にどんどん妄想・・・
)
そして一番素敵だったのは・・・
レビューの幕が開く前に緊張してロナウドに「私、怖いの」とすがりつくジュディが「愛を手に入れる代わりに、何か大切なものを失うような気がしてならないの」「ずっと、そばにいてくれるわよね?」
その言葉に、
「・・・ああ」
と優しく応えてジュディを抱きしめるロナウド。
あああ~心から愛していることは真実。でも・・・ずっとそばにはいてやれない・・・だからそれは同時に優しすぎる“嘘”でもあるのです。ううう~~切ないなぁ
真っ赤なバラの花束をしょってる姿がこれほど絵になるのは・・・
なぜってそれは、
祐飛さまだからこそ!!←(細かい説明は不要!?)
・・・ってか、このへんになるともう私自身が壊れてきてて、もうダメ・・・
ラストシーンの去り際の、背中を向けたまま少し振り返る祐飛さま・・・ああ~カッコ良過ぎる
そして、同時に・・・ああ、これって祐飛さまを舞台で観れる最後なんだ、とちょっとうるっと
・・・サヨナラ公演の意味をやっと、ちょっと、体感しました
長くなったので、続きは後で